以前、パンくずリストの構造化マークアップについて記事を投稿したところ、思わぬ反響があり非常にたくさんの方にご覧いただきました。
でもご存知でしたか?実は構造化マークアップを適用できるポイントはこんなにたくさんあるんです!
- イベント
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- レビュー
- ハウツー
- 動画
- 商品
- Q&A
※ 「 検索ギャラリーとリッチリザルトを見る | ドキュメント | Google Developers」より一部を抜粋
今日はこの中でも「イベント」情報の構造化マークアップについてご紹介します。定期的にセミナーを開催している会社さんや町おこしの一環で毎月イベントを開いている自治体や会場のイベントなど、もしかするとあなたのサイトに当てはまることもあるのでは無いでしょうか?SEO効果を高めるためにも、是非実装の検討をお願いいたします。
検索結果の占有率が広がるSEO効果を持ったイベント情報のリッチスニペット
まずはイベント情報を構造化データとしてマークアップすることによるメリットをご覧いただきましょう。
これは「東京ドーム イベント」のキーワードで検索されたときに、検索結果上部にイベント情報が表示されている例です。検索結果の最上位にイベントが表示されますので、視認性が高いのでイベントの認知に有効と言えるのではないでしょうか。
イベント情報の構造化データマークアップの実装で必ず表示されるわけではありませんが、構造化マークアップを適用すればかなり高い確率でリッチスニペットとして採用してくれます。
※実装しなくても表示されるケースもあります。
またイベント情報を構造化データマークアップすることで以下画像のように表示されるケースもございます。
イベント情報の構造化データマークアップで、検索結果の占有率を高めSEO経由の流入数増を図ることが可能です。
イベント情報をJSON-LD形式で構造化する
では具体的なコーディング方法の例をご紹介しましょう。構造化マークアップの形式にはmicrodata、JSON-LD形式があります。メンテナンス性や可読性を考慮して、ややJSON-LD形式が多く実装されています。
イベント情報の構造化データに実装が必要な必須項目
JSON-LD形式形式でイベント情報をマークアップする際に必須の属性は以下の通り。
- locationプロパティ
- イベントの場所。
- 物理的な場所は@typeをPlaceに設定した上で、location.addressプロパティとlocation.nameプロパティを追加する。
- オンラインで開催されるイベントは@typeをVirtualLocationに設定した上で、location.urlプロパティを追加する。
- location.addressプロパティ
- イベントの詳細な場所を記載します。
- 物理的な場所で開催されるイベントで必須です。
- location.urlプロパティ
- オンラインイベントのURLを記載します。
- オンラインイベントに参加するためのURLが記載出来ない場合は、登録フォームを記載する。
- nameプロパティ
- 開催イベントの名称を記載します。
- startDateプロパティ
- ISO-8601形式の記載でイベント開催日時を記載する。
上記はマークアップが必要な必須プロパティですが、次に説明する推奨プロパティも可能な限りマークアップしましょう。
イベント情報の構造化データの推奨項目
イベント情報の構造化データの推奨項目の中でよく利用されるプロパティを一部紹介します。
- descriptionプロパティ
- イベントの説明。開催イベントの説明を記載します。例えば開催イベントの概要や対象者、ゲストなどなるべく参加したくなるような説明を詳細に記載するとよいでしょう。
- endDateプロパティ
- ISO-8601形式でイベントの開催終了日時を記載しましょう。
- eventAttendanceModeプロパティ
- イベントの開催形態を記載します。物理的な場所で開催されるイベントかオンラインのみか、もしくはオフラインとオンライン双方なのかを記載します。
- このプロパティを記述しない場合は、物理的な場所で開催されるイベントとGoogleは認識します。そのため、オンラインの場合は実装がおすすめです。
- imageプロパティ
- イベント画像をマークアップします。複数画像の記述も可能です。
- 画像はクロール及びインデックス可能な状態で推奨とされる幅やアスペクト比がございます。詳細な画像要件はGoogleのガイドラインに記載がある「imageプロパティ」の箇所を確認してください。
この他にもイベントの「説明文」や「終了日時」など、たくさんオプションがあるんですが、あんまり色々伝えすぎると読者の方をゲンナリさせてしまうので詳しく知りたい方はGoogle イベント スキーマ マークアップの詳細ページをご覧ください。
イベント情報の構造化マークアップ記述例
イベント情報の構造化マークアップ記述例を紹介します。必須プロパティに加えて、推奨プロパティ項目を追加した上で例を記述します。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Event",
"name": "セミナー開催!~知らなきゃまずい老後の落とし穴~",
"startDate": "2022-12-12T13:00",
"endDate": "2022-12-12T16:00",
"location": {
"@type": "Place",
"name": "xx新宿ビル",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"name": "東京都新宿区東新宿3丁目3番1号"
}
},
"image": "https://www.sample.jp/files/upload/img/1111/thumbnail-(320x400).jpg",
"description": "DMソリューションズ』のセミナー開催のご案内をいたします。ご来館の際はマスクの着用、検温、手指の消毒にご協力ください。事前にご予約いただいた方限定の開催となります。皆さまのお越しをお待ちしております。"
}
</script>
イベント情報をCMSで管理していて、動的に出力しているサイトは一括で実装可能な場合もあるかと思いますので、是非実装を試みてください。
イベント情報の実装ポイント
実装にあたっていくつか知っておいた方が良いポイントがあります。豆知識程度に理解しておくとよいでしょう。
- 実装は制作担当者と協力するとよい
- イベント情報の構造化データマークアップは、記述に構文エラーが発生する場合がありますのでプログラミングの知識が多少必要です。制作担当者と協力して進めるとよいでしょう。
- 実装前のテストはリッチリザルトツールで検証する
- ただしくイベント情報の構造化データマークアップが出来ているかどうかは、Googleが無料で提供する「リッチリザルトツール」で検証可能です。本番公開前に確認したい場合は検証ツールを利用するとよいでしょう。
- 公開後はGoogleサーチコンソールでモニタリングが可能
- Googleサーチコンソールで、イベント情報の構造化データマークアップを監視することが可能です。構造化データマークアップのエラーが出ている場合は、要因と対象URLを確認することができます。
イベント情報の構造化データマークアップに関するよくある質問
構造化マークアップの種類は何ですか?
JSON-LD,microdata,RDFaがサポートされています。SEOの優劣はありませんが,JSON-LDがGoogleで推奨されています。
イベント情報の構造化データマークアップの指示書作成と実装確認
今回紹介したイベント情報の構造化データマークアップを実装するにあたって、指示書の作成依頼やデモ確認、本番環境の確認が必要な場合は是非当社にご相談ください。当社は「SEOコンサルティングサービス」を提供しておりますので、様々な構造化データマークアップのフォローだけでなく、検索エンジンに好まれる内部施策をご提案することが可能です。ご希望の方はご検討ください。
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