Search Consoleのインデックスカバレッジレポートで「リダイレクトエラー」が出てしまい困っていませんか? ここでは、エラーの原因と内容を解説し、対処方法を詳しく解説します。
目次
それでは「リダイレクトエラー」の内容について、確認していきましょう。
Search Consoleでは、[インデックス] > [カバレッジ]から下記の画像のように表示されていると思います。
このエラー内容について、GoogleのSearch Consoleヘルプでは、下記のように記載されています。
リダイレクト エラー: 次のいずれかのリダイレクト エラーが発生しました。
・リダイレクト チェーンが長すぎる
・リダイレクト ループが発生している
・リダイレクト URL が最終的に URL の最大長を超えた
・リダイレクト チェーンに不正または空の URL がある
(引用)Search Console ヘルプ. 「インデックス カバレッジ レポート」.
また、リダイレクトの設定方法や設定におけるSEO効果をより理解したい方は、下記の記事を参考にしてください。
リダイレクトエラーとは、リダイレクト(転送)処理の途中でなんらかの原因で、処理がうまくいかずにエラーが発生している状態です。指定されたページから別のページへ転送させることができず、転送先のページをユーザーやクローラが見ることができないときに表示されるエラーです。
なぜ「リダイレクトエラー」が発生するのでしょうか?
GoogleのSearch Consoleヘルプにも記載されていますが、下記のことが原因で「リダイレクトエラー」が発生すると考えられます。
上記に挙げた原因を以降で解説していきます。
リダイレクトチェーンとは、リダイレクト処理が連続で複数回実行されている状態のことです。たとえば、下記のように複数回にわたってリダイレクト処理が行われるということになります。
Google検索セントラルのドキュメントによると、Googleのクローラは、最大10回までのリダイレクトを追跡します。しかし、リダイレクトが11回以上続いた場合は、Search Consoleのインデックスカバレッジレポートにリダイレクトエラーが表示されます。
Googlebot は最大 10 回のリダイレクト ホップを追跡します。クローラが 10 回以内のホップでコンテンツを受信しなかった場合、Search Console はサイトのインデックス カバレッジ レポートにリダイレクト エラーを表示します。Googlebot が追跡するホップ回数はユーザー エージェントによって異なります。たとえば、スマートフォン用 Googlebot と画像用 Googlebot では値が異なる場合があります。
(引用)Google検索セントラル. 「HTTPステータスコード、ネットワークエラーおよびDNSエラーがGoogle検索に及ぼす影響」.
リダイレクトループとは、たとえば、ページAからページBへリダイレクトされ、かつ、ページBからもページAへリダイレクトされている状態で、リダイレクト処理が永遠に続き最終的な着地点に行きつくことができない状態になっていることです。
ここにページCを加えた場合は、下記の図のようになります。
リダイレクトループが行われていると目的のページに辿ることが出来ませんので、検索エンジンが目的のページをクロールすることができないのでSEOのデメリットが生じます。
リダイレクト先のURLが長い場合もリダイレクトエラーが表示されます。
長いといっても、具体的には何文字くらいが長いのでしょうか? Googleの公式ドキュメントには、URLの最大長についての記載は見当たりません。
しかし、少し古いですが2014年にGoogleのジョン・ミューラー氏は、英語版のGoogle検索セントラルコミュニティで、「URLは2000文字以下にすることをお勧めします」とユーザーからの質問にアドバイスしています。
私の知る限り、理論的な長さの制限はありませんが、管理しやすくするために、URLは2000文字以下にすることをお勧めします。…
(引用)(英語版)Google検索セントラルコミュニティ. 「URLの長さはどれくらいがいいのでしょうか?」.
また、XMLサイトマップ(sitemap.xml)の仕様もURLは、「2048文字以下で指定する必要があります」と記載されています。
ページの URL です。 ウェブ サーバーによっては、http などのプロトコルから始め、末尾にスラッシュを含める必要があります。 この値は 2,048 文字以下で指定する必要があります。
(引用)sitemaps.org – プロトコル. 「XMLタグ定義」.
通常の運用でURLが2000文字を超えるようなことはないと思います。あまり気にする必要はないと思いますが、URLは、できるだけ短くシンプルな構造にするようにしましょう。
リダイレクトチェーンについては、先ほど述べた通りです。ここでは、「不正なURL」「空のURL」について説明します。
不正なURLとは、URLに日本語などエンコードが必要な文字列が入っていることです。URLに日本語が入っているとリダイレクトが正常に機能しないことがあるので、日本語URLは使用しないことをおすすめします。
空のURLとは、URLに半角スペースが入っていることです。URLに半角スペースが入っているとリダイレクトが正常に機能しないことがあるので、半角スペースは使用せず、ハイフン(-)を使用することをおすすめします。
リダイレクトチェーンの中に「不正なURL」「空のURL」があると、リダイレクト処理が途中で止まってしまい最終的な着地点に行きつくことができない状態になるため、リダイレクトエラーが表示されます。
「リダイレクトエラー」は、どのように解決したらいいのでしょうか?
解決方法を見ていきましょう。
まずは、問題が発生しているURLを確認しましょう。
Search Consoleの[インデックス] > [カバレッジ]の順に表示すると下記のようにカバレッジの詳細が表示されます。
「リダイレクトエラー」の項目をクリックすると該当するURLが表示されます。
エラーとして表示されたURLのリダイレクト状況がどのようになっているのか、正確に知ることが必要です。
URLを入力するだけでリダイレクト状況を教えてくれる「リダイレクトチェッカー(https://httpstatus.io/)」などで確認します。リダイレクトを確認するツールは、たくさんありますが、今回は、こちらの「リダイレクトチェッカー(https://httpstatus.io/)」が簡単で便利なので紹介させていただきました。
リダイレクトチェッカーを利用することで、Googleサーチコンソールのエラー状況と実態が同じになっているかを確認します。リダイレクトチェッカーで現象が確認できない場合は、既に改善がされている可能性があります。既に改善がされている場合は、Googleサーチコンソールのエラーが無くなるか経過を観察しましょう。
リダイレクトエラーの状況が確認できたら、リダイレクトの設定をしているファイル「.htaccess(Apache)」や「CMSのプラグイン」などの修正をします。「.htaccessファイル」は、記述にミスがあるとサイト全体が表示されなくなってしまうこともあるため、サーバー管理者など詳しい方と慎重に修正を行ってください。
ここまで、リダイレクトエラーの解決方法を説明してきましたが、リダイレクトエラーの修正は、対応が難しいケースもあります。その場合は、SEOコンサルティングサービスをご検討ください。間違った対処は、最悪の場合、サイトが止まってしまうこともあります。
当社のSEOコンサルティングサービスは、今回説明したリダイレクトエラー以外もサイト全体の内部施策の課題を分析いたします。網羅的にSearch Consoleの課題を克服したい要望を持ったお客様からたくさんのご相談をいただいております。
SEO歴16年以上、継続率90%以上、累計1000サイト以上の経験で培われた知見から、Search Consoleおよびサイト全体の課題を抽出し改善提案を行います。当社は、Web制作グループも内包しておりますので、Search Consoleのエラー修正のご相談も可能です。
クローラが訪れた際に、たまたまエラーが出てしまったなどGoogle側の問題の可能性があります。ページが正常に表示され、インデックスに登録されているのなら、とりあえずは様子を見てください。時間が経てばエラーは、消えるでしょう。もし、消えない場合は、当社でお手伝いできることがあるかもしれませんので、お気軽にご連絡いただければと思います。
調べ方はいろいろありますが、一番簡単な方法は、WEB上から無料で利用できるチェックツールで調べることです。当社でよく利用しているチェックツールを紹介します。
・リダイレクトチェッカー(https://httpstatus.io/)
URLを入力するだけで、リダイレクト状況やステータスコードなどが調べられます。英語のサイトですが、簡単で非常に使いやすいチェックツールです。
Search Consoleのカバレッジで「リダイレクトエラー」が出た場合のエラー内容・原因・解決方法を解説しました。
リダイレクトの修正は、原因究明や修正などが難しいケースがあります。しかし、原因は必ずどこかにあるので、Search Consoleでエラーが出てもあわてずにひとつずつ確認し修正しましょう。
原因究明や修正が難しいなど、わからない点がある場合、当社でお手伝いできることがあるかもしれませんので、お気軽にご連絡いただければと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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