この記事をご覧いただいている皆様へ。
このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開されていた記事であり、2014年12月にデジタルマーケティング研究所へ統合されました。
今日は検索ユーザーが成約に到るまでのプロセスとキーワードに関するお話です。
ユーザーは注文するまでにさまざまなキーワードで何度も検索している
検索ユーザーは成約に到るまでにできる限りの情報を集めようとします。以下は少し古い資料ですがGoogle for Advertisersで提供されているレポートによる「新しいLaptop(デスクトップ)PCを購入するまでのユーザーの典型的な検索行動の例」です。(2008年8月発表)
最終的にDELLコンピューターでのパソコン購入を決定するまでに、さまざまなキーワードで検索し、さまざまなサイトを訪問し、比較していることが示されています。ご自身の経験に当てはめてみると納得できる方も多いのでは無いでしょうか。
米国の調査会社comScoreによると、成約に至るプロセスが30日間だとした場合、ユーザーは平均12種のキーワードで検索を行い、競合サイトを22回訪問して検討する。そして最終的に購入するサイトの訪問回数は平均6回にのぼるそうです。
この検索プロセスの中でどれだけ自社サイトを検索結果に露出し、いかにユーザーの需要に合致したページを見せるか。これがファインダビリティ(サイトの発見されやすさ)とロングテールキーワード戦略の発想です。
余談ですが私はパソコン自作が趣味でして、PCパーツをインターネットで購入する際はメーカーごとのスペック、価格から販売元ショップのサポートに関する評判や納期まで徹底的に検索・調査してしまいます。
根がケチ、というのもありますが、この「探す」というプロセス自体をどこか楽しんでいるんですよね。
ファインダビリティを高める具体的な方法については以下の記事が参考になるはずです。
ユーザービリティ改善とファインダビリティSEO(世界へボカン通信)
これでファインダビリティもアップ! SEOを考慮したサイト構築の4つのポイント(ゴミSEOブログ)
自分のサイト名をブランドにしよう!
さて、さきほどのデスクトップパソコンの例に戻ります。
最終的なコンバージョンキーワードが「Dell」であることに注目してください。様々なサイトを比較・検討したユーザーは最終的にブランド名やサイト名で検索して最も興味を持った商品・サービスにたどり着く(戻ってくる)傾向にあります。
ですから、プロセスの中で良い印象を持ってもらえたユーザーを「あれ、あのサイトの名前、なんだっけ?」といった状態にしないよう、サイト名は覚えやすいものにしておくと良いでしょう。また1位表示しやすいフレーズにすることも視野にいれるべきです。(少なくとも先行して同名を使用しているサイトや企業、商品、サビース、キャラクターが無いか事前に確認すべき)
さらに、すでにご存知の方も多いと思いますがここ最近1位表示を優遇する傾向が検索エンジン各社で確認されています。
Google「無印良品」の検索結果
※参考記事
サイトリンク・ミニサイトリンク・メガサイトリンクの違い(無料SEO対策のススメ)
Yahoo!Japan「無印良品」の検索結果
※参考記事
Yahoo!Japan、スーパーリッチスニペットをテスト中か(SEOまとめ)
Bing「無印良品」の検索結果
サイト名が検索エンジンから「ブランド」として認識されて上記のような検索結果を得られれば、購買を決心しかけているユーザーに安心感を与えることができますのでさらにコンバージョンが近づくことでしょう。
そして何より、自分が作ったWebサイトが誰かに指名検索される「ブランド」になるなんて、ワクワクしてきませんか。
私も早く「SEOまとめ」をブランドにできるよう、価値ある情報の提供を心がけたいと思います。
The following two tabs change content below.
2014年12月までディーエムソリューションズ株式会社SEO対策チームに所属。「SEOは実装」を信条に、コミュニケーションを重視するスタイルで数多くのサイトのコンサルティングを手がける。内部施策に関して造詣が深く、「SEOまとめ」というtwitterアカウントを通じて日々情報発信を続けている。
Twitter:
SEOまとめ