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WEB広告業界のフレッシュマンに贈る、とりあえず押さえておきたい略語14個

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この記事をご覧いただいている皆様へ。

このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開されていた記事であり、2014年12月にデジタルマーケティング研究所へ統合されました。

桜の季節ですね。お陰様で当社でも7名の新入社員を迎えることができました。 この人ほんとに仕事してんの?と思われないよう 彼らの期待に応えられるよう、身がひきしまる思いです。

さて、私自身異業種からこのWEB業界へと転職したわけですが、とにかく最初は周囲の会話が宇宙の言語に聞こえて、不安になったものです。
そこで本日はWEB広告業界のフレッシュマンに贈る、とりあえず押さえておきたい略語14個と題し、業務の中で頻出する略語をいくつかご紹介していきたいと思います。
「ありがちな企画だな~」と思ったそこのあなた。正解そういう方はブラウザのタブをそっと閉じて仕事に戻りましょう。間違っても内容のミスを探したりしないように。
 

API

Application Programming Interface。簡単に言うとよく使うプログラムをパッケージ化しちゃおう、というもの。我々WEBの世界の人が使う場合、一般にWEB-APIのことを指します。
このWEB-APIが便利でして、GoogleやYahoo!、Twitterなんかの大手サイトのデータを使えちゃうんですよ。わかりやすいところで例えばGoogle Mapの地図データとかね。あまりの手軽さにこれを使えば何でも魔法のようにできると思う人が絶えないため、「ヤフーのAPI使ってちょろちょろっとやっといてよ」という上司には注意。

ASP

いきなり厄介なのが登場。なんとASPには2つの意味があるんですね。
まず、一つ目が「Affiliate Service Provider」これは単純で、平たく言えばアフィリエイト事業者のことです。
そしてもう一つが「Application Service Provider」いろんなアプリケーションをインターネットを通じてレンタルする事業者のことです。ECサイト用のASPとか、アクセス解析のASPとかこっちは結構いろんなサービスが該当します。
まあとにかくこういう言葉は誤解を招くから使わないに限る。

CPA

ここから4つは語感が似ている上に同時に用いられたりするから気合で覚えるしかない。
CPAはCost Per Action。アクションにかかったコスト、という意味だから、コンバージョン単価とほぼ同義で用いられますね。
超重要視している会社と全然興味がない会社とに二分される傾向があるので、営業の時はいきなりここを基準に攻めると玉砕リスクがあるぞ。

CPC

CPCはCost Per Click。クリックにかかったコスト、つまりクリック単価。
おお、これは簡単だ、と思って油断していると「C」で始まる他の略語と言い間違えている自分に気づけずペラペラしゃべっていたりするので気をつけよう。

CTR

CTRはClick Through Rate。クリックされた割合。クリック率。「クリック数 ÷ インプレッション数(広告が置いてあるページが見られた数)」ですね。
CTRが低い広告というのはテキストだったら紹介文の内容とか、バナーならクリエイティブに問題があるという判断ができます。
希望的観測を含めてCTRを甘めに見積ると受注確度は上がるが、後ほど火の車に。

CVR

CVRはConversion Rate。コンバージョン(成果)率ですな。
たくさん流入を送り込んでも、全然成果(問い合わせとか見積り依頼とか)がない、という場合はこのCVRに問題がある。「でもそれウチの守備範囲じゃないっす」と泣き言をいいたくなることもあるがグッとこらえよう。

CMS

Content Management System。コンテンツをマネジメント(管理)するシステム。ページの内容を変更したり追加したり、画像を差し替えたりといった作業を誰でもできるようにしたもの。WEB担当者にとって非常に重要なツール。大規模サイトでは必須。イメージしやすいのはブログの更新画面かな。あれもCMSです。
HTMLの知識が無くても、ブラウザからちょいちょいっと弄ってページを更新、追加!と言うキャッチコピーにのせられてちゃんと仕様を詰めないと痛い目を見る。

EFO

Entry Form Optimization。エントリーフォーム最適化。注文フォーム画面とかの使い勝手を見直してドタキャンを減らそう、という考え方ですね。地味に思われがちですが大規模サイトでは結構バカにならない稼ぎをもたらします。CVR改善活動のひとつです。
Optimization(最適化)はいろんな所で使われるがその中でもまともな部類といえると思う。

KPI

Key Performance Indicator。重要業績評価指標。業績を改善するために一番フォーカスするポイントをきめちゃおう、という考え方。WEBの世界では広告によってこれがCPCだったりCVRだったりする訳です。
「御社のKPIは~」と話を切り出すとキレ者感が出るがそう思っているのは自分だけだったりすることも少なくないので注意が必要。

LPO

Landing Page Optimization。ランディングページ(着地ページ)最適化。
また出ましたな、最適化。広告のリンク先の内最も成果につながりやすいものを選んだり、その内容を見なおしたり。
クリエイティブが命と考えられがちだが効果測定とバナーの配置替えなど地味な作業の積み重ねも重要な分野です。

PPC

Pay Per Click。ペイ・パー・クリック、つまり広告がクリックされるたびに出稿主がお金を払うタイプの課金形態の総称。リスティング広告なんかはこの代表例です。
なお、Pay Per Callペイ・パー・コール(電話が入るたびにお金を払うタイプの広告)も全く同じ略称。

ROI

Return On Investment。投資収益率。「利益 ÷ 投資額」で求められます。
2つ以上の広告の内、費用対効果がいいのはいったいどれなのよ?というのを知りたい時などに使います。ROIが悪い、と言われたら 「ブランディングという目に見えない価値がですね・・・」と言ってお茶を濁す 真摯に受け止めよう。

SEO

Search Engine Optimization。検索エンジン最適化。自然検索での露出を増やそう、という発想です。
あとは何も言うまい、語るまい。
参考:SEOとは

SEM

Search Engine Marketing。検索エンジンマーケティング。とりあえずSEO + リスティング広告、と理解しておいていいと思う。リスティングのことのみを意味すると思われがちだけどそれは間違い。
だからといって間違った使い方をしている先輩がいても「それ違うっすよ」と言ってはいけない。

担当者・予算・リソース不足に応えるSEOツールIntimateSEO

大事な事:使わない

さて、最後に大切なことをお伝えします。それは、これらの略語を使わないこと
「え?なんで、せっかく覚えたのに!」はい。でもね、お客様が毎日こんな単語に触れているかというと、そうばっかりでも無いんですよ。「CPCは上がりますがCPAは下げられます」なんて言われた日にゃあWEB専業のひとでも混乱するというのに、毎日WEBサイトの事ばかり考えているわけでは無い兼務の方や経営者層ならチンプンカンプンでもおかしくないです。

そういった方々に対してわざわざ分かりにくい表現を使うなんて、失礼だと思いませんか。これは略語に限らずカタカナ語に関してもそうなんですが、わかってる感を出しているつもりが、実はあなたの価値を下げてしまうこともあるんです。

いつ会話に出てきてもいいように知識としては押さえておきつつ、相手がこうした略称を使い始めるまでは出来る限り日本語での会話を心がけるのがスマートなビジネスパーソンの振る舞いだと、私は思います。

というわけで、ようこそWEB業界へ。フレッシュマンの皆さんのご活躍を心よりお祈りしております。

 

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片川 創太

2014年12月までディーエムソリューションズ株式会社SEO対策チームに所属。「SEOは実装」を信条に、コミュニケーションを重視するスタイルで数多くのサイトのコンサルティングを手がける。内部施策に関して造詣が深く、「SEOまとめ」というtwitterアカウントを通じて日々情報発信を続けている。 Twitter: SEOまとめ
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