この春に新入社員として働きはじめた方は、入社から2ヶ月が経ちました。そろそろ研修や勉強会も落ち着き、少しずつ実践に入る頃かと思います。
どことなくクールな響きに惹かれ、Webマーケティング業界に入ってみたが「そもそもWebマーケティングって何?」、「何から勉強をすればいいの?」と疑問を抱いている方も数多くいるのではないでしょうか。今回はそのような皆さんのために、マーケティングの基礎や、役立つマーケティングフレームワークについて記事にしてみました。
「そもそもWebマーケティングって何?」
Googleで「マーケティングとは」と調べると、下記のような答えがかえってきます。
商品が大量かつ効率的に売れるように、市場調査・製造・輸送・保管・販売・宣伝などの全過程にわたって行う企業活動の総称。市場活動。販売戦略。
噛み砕くと、マーケティングとは“モノを売るための仕組みや行動”のことです。つまり、Webマーケティング業界に入った皆さんは、Webを使ってモノが売れるようにするための仕組みについてまずは勉強していきましょう。
また、Webマーケターはお客様のWebサイトに対して、どうやってサイトの認知を高めるか、どのようなユーザーを集客すべきなのか、集客したユーザーにどのようなアクションをしてもらいたいのか、状況に合わせ様々な手法の中から最適なソリューションを提供することが求められます。そのため、マーケティング手法の知識だけではなく、日々変化するWebプロモーションの知識も身につけておく必要があります。
「何から勉強をすればいいの?」
まずは、SEOやコンテンツマーケティング、リスティング広告など、メジャーなWebプロモーション手法について理解しましょう。
同時に、わからない単語はその都度調べて覚えましょう。Webマーケティング業界は、ややこしい略語が飛び交いますので、言葉の意味を理解していないと、まるで宇宙人と会話しているような状態になります。下記ページで主要な略語をまとめていますので、ご参考までにどうぞ。
上記を理解して、ようやくWebマーケターのスタートラインに立つことができます。ここからは、日々の情報収集を欠かさずに行いましょう。Web業界は情報の移り変わりが激しく、昨日まで白だったものが突然黒になることもあります。デジ研を含め、情報発信メディアをいくつかブックマークしておき、通勤時間に読む習慣をつけておきましょう。
マーケティングの基礎、マーケティングフレームワーク
Webマーケティングと一言にいっても、SEO、コンテンツマーケティング、リスティング広告と、サービスは多種多様です。一概にこれを勉強すべき、とはなかなか言いづらいのですが、この記事ではWebマーケティング業界にいる皆さんに共通して役立つ、マーケティングフレームワークについてご紹介していきます。
マーケティングフレームワークとは、”モノを売るための仕組み”を考える上で必要な考え方をテンプレート化したものです。このようなマーケティングの基礎を知らずにお客様の課題を読み解くことはできませんし、一流のマーケターは皆、マーケティングフレームワークをしっかりと自分のものにしています。今回は、数あるマーケティングフレームワークの中から、代表的な4例をピックアップしました。
マーケティング4C
【ポイント】自社のサービスをユーザー視点で考えてみましょう。
Customer Value – 価値
Customer valueとは、自社のサービスや商品がユーザーにとってどんな価値を与えられるか、という指標です。ユーザーにとっての価値をしっかりと認識しておくことで、Webプロモーションを行う際、自社の強みを明確に打ち出すことができます。
- 自社の商品やサービスは、ユーザーにとってどのような価値を与えられるのか
- Webサイトに掲載している情報は、ユーザーにとって価値のある情報なのか
Customer Cost – コスト
Customer Costとは、ユーザーが自社のサービスや商品を購入する際、どのような負担が発生するのか、という指標です。コストというと金銭的な負担をイメージしがちですが、それだけではなく、サービスや商品を買うために費やす時間や手間についても考えてみましょう。
- 自社のサービスや商品は、ユーザーにとって適切な価格か
- ユーザーがWebサイトからサービスの問い合わせや商品購入を行う際、フォームは使いやすいか
Convenience – 利便性
Convenienceとは、ユーザーが自社のサービスや商品を購入する際、不便な点はないか、という指標です。Webサイトにおいて特に重要な指標で、ユーザーが探している情報を探しづらかったり、商品購入までの動線が悪いと、機会損失を起こす可能性がありますので、入念に確認しましょう。
- ユーザーが探したい商品や情報をすぐ見つけられるか
- サービスや商品の説明はユーザーにとってわかりやすいか
Communication – 対話
Communicationとは、自社のサービスや商品の魅力を、ユーザーにどうやって知ってもらうのか、という指標です。どんなに素晴らしいサービスでも、認知してもらわないことには何もはじまりません。どういった情報ならユーザーにサービスの魅力をいち早く気づいてもらえるのか、考えてみましょう。
- Webサイトの閲覧を通してサービスや商品の魅力がすぐに伝わるよう、情報が整理されているか
- ユーザーの目につくよう情報発信ができているか
3C分析
【ポイント】自社サービスを複合的な視点から考えて見ましょう。
3C分析では市場・競合・自社サービス、3つの視点からサービスを分析して、市場における自社サービスの立ち位置や、競合と比べた強み・課題を分析することができます。
せっかく魅力的なアイデアが思い浮かんでも、市場にニーズがなく、一部の限定的なユーザーのみが対象になるサービスでは意味がありません。新たなアイデアを生み出す為には、改めて全体を見ることができているか、確認する必要があります。
3C分析は、Webプロモーションにおいても非常に重要な指標です。例えば、競合が注力しているWebマーケティング施策を調査して、自社でも同じ施策を展開していくこともできますし、高齢層を狙ったサービスで、ユーザーがあまりインターネットを利用しない場合は、Webでプロモーションを行うよりも、紙媒体の広告に注力すべきかもしれません。
このように、自社サービスのみではなく、複合的な視点から考える癖をつけていきましょう。
SWOT分析
【ポイント】内部・外部双方の分析を行い、自社のストロングポイントを発見しましょう。
SWOT分析は、内部・外部双方の現状分析から、事業戦略やマーケティング方針を決める際に用いられます。SWOT分析で現状と自社のビジネスチャンスを明らかにすれば、ビジネスチャンスを最大限生かした戦略を立てることができます。
PDCA
【ポイント】アイデア・戦略は常にブラッシュアップさせましょう。
常にPDCAサイクルを意識してWebプロモーションを行っていきましょう。このプロセスを回せば回すほど、より良い洗練された結果を残すことが出来ます。
また、PDCAのサイクルは一つずつ確実にこなしてゆくことが重要であり、一つでも欠けたり不十分であると、全体の成果が半減してしまう可能性があります。サイクルに漏れがないか、入念にチェックしてから実行に移しましょう。
まとめ
今回ご紹介した内容は、Webマーケティング業界のスタートラインに立つために必要最低限の知識です。上記知識を身につけたうえで、やるべきことは多々ありますので、日々の勉強は欠かさずに行いましょう。
また、マーケティングフレームワークは、今回紹介した4例以外にももちろんあります。状況に合わせて様々なフレームワークを活用できるようになれば、一人前のWebマーケターに一歩近づけるのではないでしょうか。
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ディーエムソリューションズ株式会社 デジタルマーケティング事業部 ソリューションセールスグループ 課長。デジタルマーケティング事業部のトップセールスマン。幼少の頃より没頭していた野球で培った体育会系の根性を武器にした、粘り強い営業力が強み。SEOをはじめ、Web制作やコンテンツマーケティングなどWebマーケティングに関わる幅広い分野を得意とする。「黒田博樹」をこよなく愛しており、黒田同様「耐雪梅花麗」を座右の銘として日々精進中。