WordPressを使って作成されているWebサイトやブログは多いです。Wordpressを使うと、HTMLの知識があまりなくてもサイトを作成・更新できるので、Webサイト担当者の多くの方が利用しています。
そしてWordpressには、無料、有料問わずデザイン面や機能面をカスタマイズしたテンプレートがたくさんあります。少し検索しただけでもたくさんあるので「どれを選んだらいいか分からない」と悩んだ経験のある方も多いのではないでしょうか。
今回はWordpress選びに困っている方のために、SEO観点からWordpressテーマの選び方をご紹介します。
目次
WordPressのSEOは、「テーマ選びで全てが決まる」といえるほど、テーマ選びは重要です。SEOを加味した対策ができているテーマを使うことで、自分で1から対策をするよりもスムーズにコンテンツ内容を最適化することができます。
ただ、テーマによって、SEO対策の状況はまちまちです。デザインの見た目だけでテンプレートを選んでしまうと、せっかく良いコンテンツをアップしていても検索順位が伸び悩むことがあるかもしれません。
テンプレートを使うのであれば、SEOに効果的なテンプレートを選ぶのがおススメです。この記事では、SEOを意識したWordpressテーマの選び方をご紹介します。テーマ選びに迷った際は、今回ご紹介するポイントを満たしたテーマを選ぶようにしてください。
画像引用元:onepress
WordPressテーマは、どれもおしゃれで洗練されています。コーポレートサイトに特化した形のテーマや、ブログ向けのもの、コンテンツサイト向けのもの、Webマガジン用のもの…など、用途別にもたくさんのテーマが存在するため、つい「デザイン・見た目が好みか」「作りたいサイトの形を実現できるか」などでき上がりだけを意識して決めてしまいがちです。
しかし、いくら見た目が良いテーマでも、SEOが考慮されてないテーマはたくさんあります。テーマ選びを間違ってしまうと、同じコンテンツを投稿しているのに得られる効果に大きな差があることが懸念されます。
Webサイトを作成する目的を考えてみてください。サイト作成そのものが目的なのではなく、Webサイトを通して商品の購入や問い合わせ、資料請求などの成果を上げることが本来果たすべき目的です。そのためには、見た目の印象もちろん大事ですが、「SEO」の観点が非常に重要です。
SEOが考慮されているテーマを導入すれば、テーマ導入後のSEOを考慮した改修作業の手間が削減できます。
もちろん、自分でWordpressをカスタマイズしてSEOに適したテーマにすることもできますが、カスタマイズには技術と時間がかかります。最初のテーマ選びを気をつけるだけで、Webサイト立ち上げ時の時間も節約できます。
WordPressテーマを選ぶ際には、以下のポイントを満たしているテーマを選ぶことをおすすめします。
WordPressに投稿された記事の記事タイトルがh1タグになっているテーマが推奨です。テーマの中には、h1がサイト内で共通になってしまい、どのページでもh1が同じになってしまういるものがあります。
SEOにおいては、記事タイトルはh1タグでしっかりマークアップするのが望ましいです。記事のタイトルは、そのコンテンツのメインキーワードを表す重要な要素だからです。ですので、タイトルをh1タグで見出しづけする設定のWordpressテーマを選びましょう。
パンくずリストとは、ページ上部に表示される「ページの現在位置」を示すナビゲーションです。階層をたどって現在位置が把握できる仕組みです。
引用元:パンくずリストとは?正しい設定方法とSEOとの関係性
ユーザーにとっては、「今どこにいるのか」がすぐ分かるのでページ内で迷いにくくなるというメリットがあります。また、上位カテゴリの存在も分かるので、他ページのサイト内を回遊するきっかけにもなります。
運営側にとっては、パンくずリストで表示される部分に重要なキーワードを繰り返し配置することができます。また、パンくずリストはGoogleの検索結果にも反映される場合があるので、ユーザーの流入増にも良い影響を与えます。このことから、分かりやすいカテゴリ構造でパンくずリストを設定すれば、SEO上の効果が期待できます。
パンくずリストは設定されているWebサイトも多いものの、適切に準備されていないWordpressテーマもたくさんあります。適切なパンくずリストを反映させるために、テーマをしっかり確認してください。
パンくずリストで内部リンクの効果を高めるためには、適切なカテゴリ分けとカテゴリ名をパンくずで設定することが重要です。テーマで設定できるパンくずリストは、キーワードを考慮してパンくずリストを設置するようにしましょう。
WordPressは、読み込み速度が遅くなりがちというデメリットがあります。ページの読み込み速度が速いかどうかは、SEO順位にも影響が想定されるポイントです。テーマ選びの際には、ページの読み込み速度を上げるための対策が取られているかどうかを確認しましょう。
ページの読み込み速度は、ユーザーの反応にも関わってきます。ページの読み込みが1秒遅くなるだけでも直帰率に影響してくるからです。スマホは、特に回線速度が遅い環境からのアクセスも想定され、そうなると「サイトの読み込みやすさ」がユーザーに与える影響はさらに大きくなります。
表示速度を速めるWordPressのプラグインがありますが、あれもこれも取り入れると、それぞれが干渉して逆効果になるケースもあります。表示速度が速いWordPressのテーマかどうかをチェックすることが重要です。
また、Wordpressのテーマとは少し離れますが、高速化のためにはサーバーの見直しも効果的です。この点については後述しますので、サイト構築やコンテンツ作成の際に考慮してください。
構造化データとは、テキストに意味をもたせることで、検索エンジンのロボットが内容を把握しやすくするためのものです。より多くの情報を検索エンジンが読み取ることができれば、検索結果の表示も変わります。「リッチスニペット」といい、パンくずリストやレビューなどの情報も反映されるようになり、検索結果で目を引くようになります。
構造化データを追加するには、テーマテンプレートに情報を記載する必要があります。構造化データに対応したWordpressテーマを選び、対応漏れがないようにしましょう。
ユーザーのWebサイト内回遊やコンバージョンにつながる行動を促すため、CTA設置に対応しているテーマを選びましょう。
CTAとは、「Call To Action」のことで、ユーザーに行動を促す呼びかけのことです。コンテンツの一番下に、「関連して、こんな記事もあります」と他の記事への導線や、「こんな商品やメルマガがあります」とサービスの案内を表示します。記事の一番下に表示されるのが一般的です。テーマにもよりますが、目立つように装飾されていることが多いです。そのコンテンツをすべて読み終わったユーザーが自然と目にする場所なので、クリックが期待できる導線です。
CTAという名前で機能があるというより、ウィジェットの一つとして「投稿記事の下に一括で表示」などの項目が用意されていることが多いです。
スマホ対応ができているWordPressテーマを選ぶことも重要です。スマホユーザーの使いやすさを考えると、「スマホに最適化されたページ」であることは必須です。PCやスマホ、タブレットなど、アクセスするデバイスの画面幅によって表示切替できる開発手法を「レスポンシブ」といいます。WordPressのテーマの中には、レスポンシブ対応でスマホ対策されているテーマがあります。スマホ対応済みのテーマがおススメです。
レスポンシブ対応そのものが検索順位に影響を与えるわけではありませんが、Googleがモバイル対応の推奨方法としてレスポンシブ対応を評価しています。デバイスごとにURLを切り替えるわけではないので、ユーザーにとっても閲覧や共有がしやすく、運営側にとっても維持管理の手間が省けます。
もちろん自分でもレスポンシブ対応はできますが、テンプレートの編集やプラグインの導入など、技術と手間がかかります。レスポンシブ対応はテーマ選びの段階でクリアするのがおすすめです。
WordPressを導入すると、簡単にWebサイトやブログを構築することができます。さらに、上のポイントを満たしたテーマを選べば、SEOもスムーズに進められます。しかし、いくらSEOに強いテーマを選んだとしても、それだけで検索順位が上がるわけではありません。他のポイントを意識してみましょう。
Webサイトのデザインや、内部のSEO状況以前に、そのサイトを動かしているサーバーの質が非常に重要です。ここで言う「良いサーバー」とは、反応速度が早く、Webサイトの表示がスムーズにできるサーバーのことです。
SEOの観点からも、表示速度が速ければ検索結果の上位表示につながります。コンテンツの中身が良いことはもちろんですが、いくらいいコンテンツで上位に表示されたとしても、読み込み速度が遅くて表示に時間がかかるWebサイトであれば、ユーザーが閲覧前に離脱してしまうことが考えられます。
またスペックなサーバーでアクセスが増えると、サーバー負荷が大きくなり、ページの読み込み速度遅延が発生するデメリットが起こりえます。それを補うためのプラグインもあり、それらを取り入れたテーマもありますが、サイトの表示高速化のためにはWordpressを設置しているサーバー自体の見直しも非常に有効です。
低価格がウリのサービスもありますが、サーバーの性能は表示速度に関わります。予算の許す限り、よいサービスを契約することをおすすめします。反応速度が速いサーバーを使うと、ユーザー目線でも快適な閲覧ができますが、自分の作業効率も上がります。サーバーの応答速度が遅いと、画像をアップロードするにも、プレビューするにも、本番環境に反映するにも、読み込み時間がかかってしまってイライラしますよね。
ちなみに、ページの読み込み速度を上げるには、画像の圧縮も有効です。アップ前にリサイズや圧縮をしたファイルを使う方法のほか、アップロード後のファイルを最適化してくれるプラグインもあります。ひとつひとつのコンテンツを作る際に注意してください。
Googleの「PageSpeed Insights」というツールを使うと、Webサイトの読み込み速度が確認できます。このツールで確認しながら、少しでも表示速度が上げられるようにサーバーの見直しや選定をしてみてはいかがでしょうか。
SEOを考慮したテーマを導入する、サーバーを見直す、というのはWebサイトの土台です。土台だけではなく、Google評価は「コンテンツの質」をより重要視するようになってきています。ユーザーのニーズを満たしてくれるページを上位に表示するように変わってきています。
WordPressはさまざまなテーマやプラグイン、カスタマイズ情報も重要ですが、重視すべきなのはコンテンツの内容です。ユーザーニーズを満たすコンテンツを作成することに注力し、その結果を調査しながら上位を狙っていくことが大切です。
ここまでどのようなWordpressテーマが最適かをご紹介してきましたが、デジ研ではどのようなテーマを使用しているかご紹介します。
デジ研では自社で開発したオリジナルのテーマ「Contentsbox」を使用しています。この「Contentsbox」は前述のSEOを考慮したWordpressテーマの選び方でご紹介したCTAや構造化などの選ぶポイントをすべて網羅しているのはもちろん、SEOやコンテンツマーケティングなど様々なWebマーケティングのノウハウを蓄積している自社ならではの仕様も持ち合わせています。
実際にデジ研でもこのWordressテーマを導入したことで、「SEO」というキーワードで上位表示を獲得しています。詳しく知りたい方はこちらから資料をダウンロードできますのでぜひご利用くださいね。
Webサイト全体のテンプレートのことです。テンプレートで決められたサイトのデザインでページを作成したり更新したりすることができます。テーマのデザインを変えたい場合、カスタマイズすることも可能です。
有料版の方が洗練されていて機能が充実していることが多いため、SEO以外の面でも良いケースが多いです。カスタマイズ性や機能面が充実しているため、初心者の方で知識がなくても時間をかけずに実装できます。
テーマを変更することは可能です。ただしテーマ変更は移行作業でやるべきことや注意点があるため、簡単に変更がいかない場合もあるので慎重な判断が必要です。
主に様々な業種業態の方にコンテンツマーケティングがしやすい当社オリジナルのWordPressテーマ「ContentsBox」を開発しております。今すぐオウンドメディアを始めたい方のためのサービスや当社独自のWordPressテーマは「オウンドメディア制作」をご相談ください。
WordPressは、Webサイト作成の費用と時間を節約するために大きな役割を果たします。SEOを考慮したテーマを選べば、テーマをカスタマイズで修正作業をする必要がないので、他の作業に時間を振り分けることができます。ただ、WordPressのテーマは有料・無料を問わずたくさんあるので、選ぶ基準を持っていないとテーマ選びだけで多くの時間がかかってしまいます。今回ご紹介した「SEOが考慮されたテーマ」の選び方を参考に選んでいただければと思います。
SEOに強いテーマを選んだ上で、ユーザーニーズを捉えた質の良いコンテンツを作成し、アクセスアップを狙いましょう。
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