サイト制作をする際に、自社に制作チームを設けていない場合、外注されるかと思いますが、サイト制作ができる企業は数多くあります。
しかし、制作会社といっても料金体系や得意としている領域が企業ごとに異なります。
そこで今回は、WEBサイトなどを外注に出す際に、パートナー会社の選び方についてご紹介していきます。
そもそも、WEBサイトは自社で内製するのと、外注するのではどちらが良いのでしょうか。
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
内製化するメリットとしては、外注費が掛からないことや、自分たちの作りたいものがより具体的に形になることです。
一方、デメリットとしては、自社での意見のみを反映させるため自社目線が強いWebサイトが出来上がってしまう可能性もあります。
例えば、「こういうイメージにしたい」「こういうWEBサイトにしたい」という自分たちの思いが強くなってしまい、顧客が望んでいるものや顧客が見てどう映るのかと言う点を無視してしまうケースがあります。
外注するメリットは、プロに任せられるということと、自分たちが分からないことも解決してくれるということです。
WEB制作を行っている企業は、その道のプロとなるため、目的に合ったWEBサイトを制作してくれるのと、プロの視点からアドバイスをもらうことが出来ます。また、WEBマーケティングも支援している会社であれば、マーケティング要素を加味したサイト制作も行うことができます。
一方で、デメリットとしては、外注費が掛かることや、修正点などがあった場合に時間がかかるという点などがあります。外注先に依頼しても他の企業の案件のスケジュールとの兼ね合いもあるため、思ったとおりのスケジュールで動けないケースもデメリットの1つです。
内製と外注時、それぞれのメリットとデメリットを見てきましたが、ここからは、制作会社の種類について見ていきましょう。
大手広告代理店はチラシやWEB制作などをワンストップで任せることが出来るところです。
WEBサイトの制作だけでなく、様々な広告を支援しているので、WEB広告の運用だけでなく、CMや紙媒体、そして、交通広告など様々なマーケティングを行うことができます。
そのため、各チャネルのマーケティング施策を一括で任せることができるため、しっかりとマーケティング戦略全体を加味したサイト制作を行うことができます。
デメリットとしては、費用が高い傾向にあるという部分が挙げられます。
広告代理店はWEB制作を外注しているケースがほとんどとなっており、子会社や孫会社までに行く場合があるため、それぞれ費用が膨れ上がる可能性があります。
グラフィックデザイン会社は、チラシデザインなどからスタートしている企業が多いですが、サイト制作以外の紙やマスメディア向けのデザインができる会社です。
デザイン性では一般的な制作会社よりも優れたものが制作出来ます。
また、サイト制作だけでなく、紙媒体のグラフィックデザインを制作できる企業も多いため、WEBと紙の両媒体のデザインを調和させることもできます。
デザイン制作を得意としているため、凝ったデザインなどが出来ますが、その分費用が高額になる場合があります。
企業によって異なりますが、マーケティング会社ではないため、SEOやリスティング広告などのWEBマーケティングに弱い場合があります。
WEBサイト制作専門会社は、その名の通り専門的にWEB制作だけを行っている企業です。
WEBサイト制作に特化している企業なので、比較的費用は安価で済むケースがあります。
多くのWEBサイトを制作しているため、制作コストは安く短納期での納品も可能な企業が多いです。
デザインなどはテンプレートによる雛形を利用しているケースが多く、安く短納期で仕上げるため、企業ごとに特価したデザインやマーケティングを加味することが弱い場合があります。
WEBサイトの制作だけではなく、WEBマーケティングにも強い企業です。
WEBサイトの制作だけではなく、マーケティングの分野においても知識を持っているため、WEBサイトを制作するという目的から、「クライアントの事業を成功させるために必要なもの」という視点で企画やデザインなどを行ってくれる企業が多く存在します。
マーケティングの視点から企画提案をもらうことが出来るため、「こういうデザインにしたい」という案が覆されるケースがあります。
その点ではデメリットとして考えられますが、結局はクライアントが満足するよりもそれを見るクライアントの顧客が満足するWEBサイトが必要となるため、デメリットに感じるかもしれませんが重要なことです。
WEBサイトを外注するにはどのような費用プランがあるのか、3つのタイプで見ていきましょう。
WEBサイトを外注する上で掛かる費用としては「制作費」「運用費」がありますが、初期費用だけの場合には「制作費」のみとなります。
制作費はWEBサイトを制作する費用なので、必ず発生する費用となりますが、制作費のみの場合には、その後の運用に関して費用が掛かることはありません。ただし、WEBサイトを運用していくために掛かるドメイン・サーバに関する費用は自社での用意が必要です。
また、このような場合に、「この箇所のデザインを修正したい。」や「新たにページを作成したい。」という場合には、都度料金が発生する場合があります。
月額固定費用の場合は、制作費も含めて固定費用でまかなえるというプランです。
LPの制作などで多いケースとなりますが、初期費用の制作費も月額の中でまかなえてしまうため、お得なプランと言えますが、制作会社ごとにプランの料金や出来ることの制限などがありますので、利用する場合にはプランの詳細を確認しておくことが必要です。
WEB制作を外注する上で一番多いプランがこのプランです。WEB制作に関する初期の制作費用と運用に関する月額固定費用が掛かるケースです。
月額固定費用が掛かると聞くと、余計なお金が掛かるというイメージがあるかもしれませんが、自分たちで内製化して制作や運用を行っていく場合にも、目には見えない人件費コストや、運用に人材が取られることによって発生する機会損失などがあるため、一概にマイナスの費用になるとは言えません。
月額固定費用で修正や運用管理を行ってもらえるのであれば、WEB制作や運用に関する業務は外注して本業に専念するという考え方もあるでしょう。
サイト制作会社と言っても、様々な種類があり、料金体系が異なると説明してきましたが、どの会社に依頼するか迷われた方もいるのではないでしょうか?
そこで、良い制作パートナーとはどのような企業なのかご紹介していきます。
外注する場合で、一番不満が生まれるポイントが、「対応の悪さ」です。よくあるのが、メールや連絡をしても、数日かえってこない、依頼したスケジュールまでに対応がされていないという場合があります。
このようなことにならないように、検討している企業は、コミュニケーションが円滑に取れるかどうかはとても重要です。
ホームページやWEBサイト、LPにはデザインセンスが必要です。
デザインセンスとは、ただデザインがキレイで美しいというだけではなく、クライアントが提供している商品やサービスに合わせてデザインが出来ることが重要です。
例えば、アットホームな感じがある美容室をイメージさせるサイトにしたいのに、高級感のあるデザインでは、イメージが異なるだけでなく、ブランディングにも大きな影響が出てきます。
また、見た目だけではなく、UIやUXというユーザー視点を加味したサイト制作ができることも重要です。
ホームページ制作やLP制作が出来る企業でも、マーケティングの知識が無ければ再度別の会社に依頼し、修正してもらう、もしくは最悪の場合、一から制作し直す必要がある場合もあります。
外注先にWEBマーケティングの知識があると、WEBサイトのデザインや表現する文章、訪れるユーザーへの何を伝えたいかなどホームページの構造が変わってきます。
自分たちが制作してほしいサイトと、同じジャンルの事例が豊富にあると完成した際にイメージに近いサイトができるだけでなく、制作段階でもスムーズに作業が進みます。
また、同じ事例が沢山あるということは、その業種に精通している可能性が高いため、企画の段階で自身が考えていなかった内容を提案してくれるかもしれません。
良い制作会社をパートナーについてご紹介しましたが、実際に依頼する際に気を付けたいポイントについても見ていきましょう。
まずは料金体系について確認をしましょう。
料金体系を確認しないで進めると思ってもみない金額が掲示されたり、思ってもみなかった項目の請求がきたりとトラブルにつながる場合があります。
前述した料金体系について確認しておくことで、そのようなトラブルを避けることが出来るでしょう。初期費用だけなのか、運用に関する月額の費用が掛かるのか、月額の費用が掛かる場合にはどのような費用なのかを確認しておくと良いでしょう。
WEBサイトやLPなどを公開した場合に、その後のフォローがどうなるのかきちんと確認しておきましょう。
「なにかあったらご協力しますよ」という口約束だけではなく、書面としてしっかりと保守してくれるのか、それには費用が掛かるのか、費用が掛からない場合、どのような手順で手伝ってもらえるのかを明確にしておきましょう。
始めに確認しておくことによって、その後のトラブルを防ぐことが出来ます。途中で確認しようとしても、一度お願いしてからは中々交渉が難しいため、初めの段階でしっかり確認しておきましょう。
WEBサイトやLPに掲載する写真や画像、文章などのテキスト情報は自分たちが用意するのか、制作会社が用意するのかを確認しておきましょう。
一般的には画像や文章については、制作会社は用意せず、用意する場合には別途費用が掛かるため、お願いしたい場合には、どれくらい掛かるのかを確認しておくと良いでしょう。
特に写真撮影や動画撮影を依頼する場合の費用は、プロのカメラマンをアサインするのか、スケジュールはどうするのかなど細かく確認しておくことが重要です。
WEBマーティングの知識があり、SEO対策も出来るという制作会社が実は外注していたということも珍しくありません。
WEB制作会社で多いのは、もともとWEB制作を生業としていなかったが、途中からWEB制作部署を立ち上げた場合に、外注先にすべて丸投げしているというケースがあります。このような場合は、自社が依頼した内容を制作会社がさらにまた外注先に依頼することになるため、うまく伝達されないケースもあったり、お願いしたことがうまく反映されなかったりと、トラブルが起こることもあります。
そのため、SEOに強いという制作会社が本当にSEOの部分などを外注していないか、注意して確認しましょう。
ここまで、WEBサイトの制作や、LP制作などを外注する場合にどのような制作会社とパートナーになるべきかをご紹介してきました。
弊社は制作だけでなくSEOやコンテンツマーケティング、リスティング広告の運用代行とったWEBマーケティングもご支援しており、多くのクライアント様のお手伝いをしております。
WEBサイトはただ作るだけではなく、その後のマーケティング施策がとても重要です。もしも、サイトの制作だけでなく、WEBマーケティングを加味したサイト制作をご検討されている方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談いただければと思います。
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