日々の営業活動において、お客様からコンテンツマーケティングに関するご相談をいただくことが増えています。コンテンツマーケティングには興味があり、始めたいとは思っているものの「ノウハウがなく企画できない」「誰がやるのか、リソースが不足している」「効果測定の方法がわからない」といったことが課題となり、コンテンツマーケティングを開始するまでに至らないケースが多いようです。
そこで本記事では「ノウハウがなく企画できない」という課題に焦点を当てて、営業現場でご紹介することの多い「検索に強いコンテンツマーケティングの戦略の立て方」を、当社が運営しているWEBサイトでの事例をもとに実際の施策からその効果までご紹介いたします。
目次
ただやみくもにコンテンツを増やしただけでは、なかなかユーザーに届きません。まずは誰に向けたコンテンツなのかを明確に設定し、その読者像に合わせたコンテンツを展開することが重要です。
また読者像が明確になっていないと、ターゲットユーザーに届かないばかりかコンテンツ制作に携わるプランナー・ライター・編集者それぞれが考えるコンテンツの中身にズレが生じる可能性があります。
このサイトでは、「20代後半~30代後半の女性で職業は専業主婦、妊娠中または1歳未満の赤ちゃんがいて子供の健康、安心・安全に関心が高い」ユーザーをメインのターゲットとしてコンテンツを展開しました。
「検索に強い」コンテンツにするには「検索キーワード」を意識したコンテンツであることが重要になります。ターゲットユーザーが検索するキーワードは何なのかを、想像力にまかせてひたすら考えるのもいいですが、ツールを使うことで簡単に調査することができます。
キーワードプランナーを使うことで任意のキーワードがどのくらい検索されているのかを調べることはもちろん、関連するキーワードも調べることができてしまうツールです。
このサイトでは、「20代後半~30代後半の女性で職業は専業主婦、妊娠中または1歳未満の赤ちゃんがいて子供の健康、安心・安全に関心が高い」ユーザーがターゲットです。
ターゲットユーザーは「妊娠中の飲料水は水道水で良いのか」、「赤ちゃんに水道水を飲ませても良いのか」、「ミネラルウォーターのほうが良いのではないか」といったことに興味がありそうです。
そこで上記ユーザーの興味を検索キーワードにしてみると「妊婦 水」「妊婦 水道水」「赤ちゃん 水道水」「赤ちゃん ミネラルウォーター」等のキーワードが予想できます。
キーワードプランナーで上記キーワードを調査したところ、それぞれのキーワードの検索ボリュームに加えて関連するキーワードの候補が出てきました。
候補として出てきたキーワードも参考にして、集客する検索キーワードを決めていきます。
※キーワードを決める際には、検索ボリュームの多いもの(数万回の検索回数があるいわゆるビッグキーワード)はなるべく避け、数百回程度の検索ボリュームのキーワードを中心にします。
ビッグキーワードは競合状況も激しいため、コンテンツでは勝負できず、集客につながらない可能性が高くなります。
集客したいキーワードを決めたら、それらのキーワードを意識してコンテンツのタイトルを考えます。
どうしてもあれもこれもとタイトルにキーワードを盛り込んでしまいがちですが、あまりに多くのキーワードを入れてしまうと以下のような問題が生じます。
そこでタイトルに盛り込むキーワードは1コンテンツあたり最大5キーワード程度に絞り、タイトルの文字数は全角で35文字前後に抑えることが望ましいです。
そして何よりも重要なのはユーザーがクリックしたくなるような魅力的なタイトルにすることを意識することです。
このサイトでは以下の様な検索キーワードとタイトルでコンテンツを展開しました。
タイトル:水道水?ミネラルウォーター?意外と知らない、赤ちゃんや妊婦さんに適した正しいお水の選び方
検索キーワード:「妊婦 水」「赤ちゃん ミネラルウォーター」「妊婦 水道水」「妊婦 ミネラルウォーター」「赤ちゃん 水道水」
タイトル:赤ちゃんにミルク以外の飲み物はいつ頃からあげても大丈夫?
検索キーワード:「赤ちゃん 飲み物」「赤ちゃん ミルク以外」「赤ちゃん ミルク以外の飲み物」
タイトル:お母さん必読!粉ミルク調乳用の水選びで気をつけるべき2つのポイント
検索キーワード:「調乳 水」「粉ミルク 水」「調乳用 水」「調乳用の水」「ミルク 調乳 水」
タイトルが決まったらあとはコンテンツの中身をライティングするだけです。ライティングは主に「自社でライティングする」「ライターを手配して依頼する」「クラウドソーシングサービスを利用して依頼する」といった方法があります。
ライティングのコツに関してもいずれ本サイト【デジタルマーケティング研究所】でご紹介していきたいと思います。
出来上がったタイトルはこんな感じです。
アクセス解析にはGoogleAnalyticsを用いています。無料でなおかつ高機能、使わない理由がありませんね。
コンテンツの効果測定においてはアクセス数だけではなく、流入した検索キーワードやソーシャルでの拡散状況など様々な指標が考えられますが、ここでは上記3コンテンツのオーガニック検索からのアクセス状況推移と、流入のあった検索キーワードをみていきます。
記事公開日:2014年7月14日
12月13日までの検索からのセッション数:1,617件
流入キーワード数:362キーワード
流入キーワード上位10位:
記事公開日:2014年10月14日
12月13日までの検索からのセッション数:703件
流入キーワード数:252キーワード
流入キーワード上位10位:
記事公開日:2014年7月17日
12月13日までの検索からのセッション数:727件
流入キーワード数:239キーワード
流入キーワード上位10位:
いずれの記事も公開以降、順調に右肩上がりでアクセス数が増加しています。
また流入キーワードに関しても予め想定したキーワードだけではなく、想定したキーワードと関連するその他多数のキーワードからの集客につながっていることがわかります。
渾身のコンテンツが思ったとおりのキーワードで集客できているととても嬉しいものです。しかし残念ながら、時には思うように集客できなかったというコンテンツも出てきてしまうことでしょう。
結果の善し悪しに関わらず、その要因を分析して次の展開につなげてこそ「PDCAサイクル」を回しているといえます。
結果が良かった場合は同様の考え方・方法によるコンテンツマーケティング施策方法を確立するべく、忘れないうちに次のコンテンツに取り組んでみましょう。
結果が出なかった場合にはその要因(ターゲットキーワードが誤っていた?タイトルの設定がおかしかった?など)を明らかにし、次の成功につなげましょう。
いかがでしたか。本記事ではコンテンツマーケティングを始めるにあたって、特に検索からの集客面に焦点を当てたコンテンツの企画・戦略方法からその効果まで、自社で運営するWEBサイトでの事例をもとにご紹介してきました。
「コンテンツマーケティングに興味はあるもののどうやって始めればいいかわからない!」という方はまず自社サービスのターゲットユーザー像を改めて設定し、そのユーザーはどんなことに興味があるのか、どんなキーワードで検索するのかを考えてみるところからはじめてみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介したノウハウ以外の重要なポイントについて下記記事でご紹介しておりますので、こちらも参考にしてください。
読者の皆さんがコンテンツマーケティングを始めるきっかけになれば幸いです。
目次0.1 今話題のコンテンツマーケティングとは?0.2 認知度は高いが実施度は低い1 コンテンツマーケティングのメリット1.1 将来的な見…
昨今のGoogleでは、サイト内コンテンツの重要性が問われており、コンテンツマーケティングという言葉を耳にする機会も増えてきているかと思いま…
多くの企業がオウンドメディアを立ち上げ、またサービスサイト内にコラム記事をアップしてコンテンツマーケティングに取り組んでいる昨今。「ウチでも…
ひとつどうしても言いたいことがあるんです。 キュレーションメディアとか、中堅どころのオウンドメディアで多用しまくっている「ページ分割しまくっ…
コンテンツを作成する際に、SEOの観点から注意したいのが「表記ゆれ」です。特に、記事執筆を外注していたり、社内でも複数の人がコンテンツ作成を…
ライティングを外注することで、様々なメリットが生じます。一方で、これまではなかった費用負担が出る、想像とは違う記事が仕上がってしまうといった…
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