共起語はSEOやコンテンツマーケティングに関わったことがある方であれば、一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。
かつてのSEOライティングは共起語を多く盛り込むことが正しいとされていました。
しかし現在では、ただ単に共起語を盛り込んだコンテンツは、場合によっては評価を落とすリスクもあり、使い方には注意が必要です。この記事では今現在の共起語に関する正しい考え方と活用方法をお伝えします。
目次
共起語とは、ある特定のキーワードに対して関連度が高く、セットで出現することが多いキーワードのことを言います。例えば「SEO」というキーワードの共起語は「コンテンツ」「Webサイト」「Google」「上位表示」などが挙げられます。
似たような使われ方をする言葉で”サジェストワード”というものがありますが、共起語とサジェストワードは別物になりますので、それぞれの意味を正しく把握しておきましょう。
サジェストワードはある特定のキーワードとセットで検索されているキーワードです。
検索エンジンにキーワードを入力したときに、検索回数が多いキーワードが候補としてリスト表示されるのがサジェストワードとなります。
例えば「SEO」のサジェストワードは「SEO とは」「SEO 対策」「SEO 意味」「SEO キーワード」などが挙げられます。その他、共起語とサジェストワードの例は下記の通りです。
犬 | ペット、犬種、飼い主、時間、必要、子犬、散歩、健康、性格、トイレ |
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沖縄料理 | 人気、泡盛、エリア、家庭、野菜、そば、ランチ、種類、独特、伝統、定番 |
宮本武蔵 | 作品、決闘、剣豪、佐々木小次郎、巌流島、小説、日本、有名、二刀流 |
犬 | 犬 かわいい、犬 人気、飼いやすい犬、犬イラスト、犬 里親、犬画像 |
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沖縄料理 | 沖縄料理 レシピ、沖縄料理 メニュー、沖縄料理と言えば、 沖縄料理 よく使われる食材、沖縄料理 簡単 |
宮本武蔵 | 宮本武蔵 映画、宮本武蔵 死因、宮本武蔵 最強、 宮本武蔵 本名、宮本武蔵 刀 |
ここまで共起語の概要を説明してきました。
次に共起語をコンテンツ作成に活用することで得られる効果について紹介します。
共起語を活用することはSEOにおいてある程度効果があると言われています。GoogleはWebサイトやコンテンツの情報の網羅性を評価基準の一つとしており、あるジャンルについて関連する情報を網羅的に用意していることでプラスの評価を得やすくなります。
そのため共起語を意識したライティングを行うことで、特定テーマを軸にした内容を網羅的に書きやすくなります。
また情報を網羅することでユーザーにとっても幅広い情報を得られる有益なコンテンツとなる可能性が高まります。結果、サイトやページの離脱率を下げる効果も期待できます。
共起語を意識したコンテンツは、ユーザーが内容を理解する手助けになります。
コンテンツを読むユーザーにとっても共起語は軸となるキーワードに関連する馴染み深い言葉であるケースが多いです。
そのため、その記事がどのようなテーマで書かれており、自分が必要としている情報がどこに書いてあるのかが把握しやすくなり、読みやすいコンテンツと感じてもらえる可能性が高まります。
共起語を意識してコンテンツの構成を行うことで、ユーザーの検索意図を意識した見出しが作成しやすくなります。構成を考える際にまず共起語を洗い出し、そこから見出しの候補を選ぶことで、書くべき内容の抜け漏れを防ぐことができます。
また、ユーザーニーズにマッチしたコンテンツ制作がしやすくなると言えます。
過去に作成したコンテンツリライトを行う際に、見出しの追加を行うことがあります。その際に軸となるテーマの共起語を調査することで、追加すべき見出し・内容を洗い出しすることが可能です。
もともとの記事が網羅できていなかった情報を追加することで、検索エンジンからの評価を上げる効果が期待できます。
共起語は有効性がある一方で使い方を誤ると本来の効果が得づらくなります。かつては共起語をできる限り文章内に散りばめることで上位表示を狙えるという誤った認識がありました。
このような作られ方をしたコンテンツは、ユーザーにとって有益なものとならないケースが多く、Googleから高い評価を得られることはありません。
Googleはユーザーにとって有益な情報を提供するコンテンツを評価するため、ユーザーニーズに応える情報を、”可読性を持った形で記載しているか”という点も含めてチェックしていると言われています。共起語を使うことが悪ではなく、留意点を理解した上で、適切に活用することが重要です。
共起語を活用してコンテンツ制作を行う際に注意すべき点を説明します。
共起語を不自然に詰め込んだコンテンツは可読性が悪く、ユーザーにとって良いコンテンツとは言えません。
コンテンツの構成段階で共起語を意識するぐらいがちょうどよく、ライティング段階においては変に「共起語を入れよう」と意識すると不自然な文章になってしまう可能性があるため、あらかじめ決定した構成案に沿って、読みやすさに重点を置いて書くことを推奨します。
コンテンツの構成を決める段階で、共起語を調査することでどんな見出しを含めるべきか考える手助けになります。
共起語はユーザーの検索意図を含むケースが多いため、サジェストワードとあわせて把握することで、よりユーザーが知りたい情報を含んだコンテンツを作成することができます。
共起語ツールは、指定したキーワードで検索結果上位のコンテンツを分析し、共起語を自動的に抽出してくれる便利なツールです。
無料・有料の様々なツールが存在しており、1日の利用回数や使い勝手に差があるため、用途に応じて使いやすいツールを選ぶことを推奨します。
※2022年1月現在、利用可能であることが確認できたツールのみ紹介しています。
参照元:https://neoinspire.net/cooccur/
シンプルなインターフェースで初心者でも迷わず使えるツールです。
抽出方法は公式サイトに掲載されている下記の通りです。
Googleの検索ワードTOP30サイトを母集団に共起語を抽出します。
共起語とは、任意キーワードの文章を書くにあたって「キーワードと合わせて使用される確率が高いワード」です。検索ワードを入力すると、共起語として認識されていると思われる単語を出力します。引用元:共起語検索ツール
参照元:https://related-keywords.com/
サジェストキーワード検索ツールでおなじみの「ラッコキーワード」のオプションメニューとして共起語検索の機能が使えます。1日の検索回数に制限がありますが、抽出される共起語のバリエーションが多いのが特徴です。
共起語の抽出方法は公式サイトに掲載されている下記の通りです。
ラッコキーワードでは検索上位20サイトの文章データを分析し、共起語を抽出する機能を提供しています。
SEOで既に結果を出している上位サイトが、どういった内容を取り扱っているのかを、キーワード単位で分析することができます。引用元:ラッコキーワード
参照元:https://kitsune-room.com/tools/findword/
上で紹介した2ツールと比較すると精度・抽出できる共起語のバリエーションともに劣りますが、どのようなキーワードでも必ず関連語が取得できるのが特徴です。他ツールで抽出が難しいキーワードなどは、こちらのツールで検索してみると良いでしょう。
共起語の抽出方法は公式サイトに掲載されている下記の通りです。
Googleの検索結果上位10位までのサイトから文章を抽出し、出現単語をランキングで並べます。
単語分割の精度も高くないですし、英語とかは抽出できません。引用元:LSI調査
調査結果をCSVダウンロードできるのが特徴のツールです。
また共起語の抽出方法は上位10サイトと50サイトの2パターンから調査しています。
共起語からユーザーの検索意図を理解し、コンテンツ制作に活用するために意識するポイントについて説明してきました。最後にコンテンツ制作の流れに沿って共起語をどのタイミングで意識すべきか確認してみましょう。
まずはコンテンツを制作するゴールを設定します。
たとえば商品・サービスの購入を目的とするのか、認知獲得を目的にするのかでは大きく戦略が異なります。目的・目標を明確化することで、次以降のフェーズで「どのようなコンテンツを作成すべきなのか」が変わってくるため、最初にしっかりと設定しましょう。
コンテンツの目的・目標を設定したら、具体的なテーマの選定を行います。
設定したペルソナがどのようなキーワードを検索しているか調査し、月間検索ボリュームの多いキーワードを抽出します。
具体的には競合となるサービスやWebサイトの流入キーワードを調査する方法や、カスタマージャーニーマップに沿って想定の検索キーワードをピックアップし、キーワードプランナーで関連キーワードも含めて検索ボリュームを調査する方法などが挙げられます。
ここで重要になるポイントは、上位表示を達成した際により多くのターゲットの目に触れることができるか、コンテンツに流入するターゲットがペルソナとマッチしているか等を意識しながらテーマ選定を行うことです。
次に決定したテーマで上位表示を達成するためのコンテンツ構成案を作成します。
ここではSEO視点とユーザー視点の2つを意識しながら見出しを考えることが重要となります。
まずSEO視点では軸となるキーワードで現在上位表示されているコンテンツを調査することで、「評価されるコンテンツ」の傾向を調査します。
調査した傾向から、タイトル、見出し構成や各見出しの文字数などを決定していきます。
見出し構成を決めていく際に、ユーザー視点での観点も重要となります。
ここではユーザーが知りたい情報が網羅的に含まれているかという点や、設定したペルソナを目的とする行動(購入・お問合せなど)に誘導する構成になっているかという点が重要になります。前者をチェックする際は本記事のテーマである共起語を調査することで、ユーザーニーズにマッチした記事構成になっているか確認することができます。
ライティング時には決定した構成案に沿って、読み手の読みやすさを第一に意識して書き進めることを推奨します。前述の通り、ここで無理やり共起語や関連キーワードを盛り込もうと意識しすぎると、文章の流れが不自然になってしまう恐れがあるため、考えすぎない方が良いでしょう。
また競合サイトの傾向調査によって決定した構成案であっても、オリジナリティのある内容を加えることで評価が高まる可能性が上がります。そのため同じような見出しであっても、その内容や書き方、図版のわかりやすさや動画など別コンテンツを差し込む等で、より理解しやすく新しい情報を得られるコンテンツに仕上げることができ、検索上位を狙える可能性が高まるでしょう。
詳細のコンテンツ制作の流れや公開前・公開後にやるべきことなど、コンテンツマーケティングの全体を理解するならこちらの記事もご覧ください
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SEOを意識したコンテンツ制作において、共起語の含有率が重要という誤った認識を持っている方が多いかもしれないと思い、本記事を執筆しました。
共起語はあくまでユーザーのニーズ・検索意図を反映したものであり、その含有率を意識するあまり読みづらいコンテンツになってしまうというのは本末転倒です。そのようなWebサイト・コンテンツが増えてしまうと、ユーザーのためにはならないことは明らかなので、Googleも評価基準を変えざるを得ないでしょう。
今も昔もGoogleはユーザーを第一に考えたアップデートを繰り返しているため、本質的にユーザーのためになるコンテンツが中長期的に一番成果に繋がることは間違いありません。
ユーザーニーズにマッチしたコンテンツを作るために、共起語を正しく理解し、活用しましょう。
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