マス媒体の広告費が低迷する中で、Web関連の広告費は毎年右肩上がりとなっており、その背景にはスマートフォンの普及やインターネット環境の整備、技術的な向上により、インターネットへの広告出稿する人が増えたという部分があります。
インターネット広告には検索エンジンのGoogleやYahoo!などの検索エンジン型の広告のほか、SNSを利用したLINE広告やFacebook広告、Twitter広告などが挙げられます。特に、利用者の多いLINEにおいては、広告費に対する費用対効果を生みやすい広告の一つと言えるでしょう。
そこで今回は、そんなLINE広告を利用したいと思う方に向けて、LINEやLINE広告について、出稿までの流れやポイントなどを細かくご紹介していきます。
デジ研では、他にもTwitter広告、Facebook広告、Instagram広告についても解説していますので是非参考ください。
目次
スマートフォンを利用している方で、LINEを使ったことが無いという人はほとんどいないのではないでしょうか。それほど現在はLINEユーザーが多くなっており、今はインフラと言っても過言ではありません。まずは、LINEユーザー数や利用率、属性などについて詳しくご紹介していきます。
LINEを提供しているLINE株式会社の公式発表によると、2018年第3四半期、12月時点において、LINEユーザー数は7,800万人となっているようです。
LINE の2017年2月-2017年9月媒体資料によると世界で見ると2億1,700万人以上ともはや日本の総人口よりも多いユーザー数となっており、世界でも利用者が多いことが分かります。日本においては、日本の総人口の半分以上が利用しており、これほどまでの利用者を持つサービスはほかにないでしょう。世界においては、利用者として多い国は、台湾、インドネシア、タイなどが挙げられます。
参照元:LINE株式会社_2018年12月期第3四半期決算説明会資料
総務省のデータによると、TwitterやLINEなどのSNS利用者は、2012年には41.1%でしたが、2016年には71.2%が利用している状況となっており、SNS利用者が数年で大きく変化していることがわかります。中でもLINEの利用率で見ると、2012年には20.3%だったのに対し、2016年には67.0%と3倍以上の利用率となっており、若者を中心に全世代に広まっていきました。
参照元:経済産業省
中でも利用率が高いユーザーとしては、20代や30代が挙げられ、以下の様な変化が見られます。
2012年
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2016年
|
|
---|---|---|
20代 | 48.9% | 96.3% |
30代 | 29.1% | 90.3% |
いずれも、90%以上の利用率を占めており、若い世代に人気があるツールと言えるでしょう。しかし、一方で高い変化を見せているのが50代となっており、
2012年
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2016年
|
|
---|---|---|
50代 | 5.7% | 53.8% |
と、2012年の頃から比べると、10倍近い利用率の変化を見せています。この数値から、利用者は決して若い世代だけではなく、中年層にも利用する価値があると認識されているツールだということが分かります。
また、60代においても、利用率が20%を超えており、スマートフォンなどのIT機器に弱いとされている世代でも、5人に1人は利用しているという状況になっています。
ユーザー数や利用率が高いことが分かりましたが、利用している方の属性はどのようになっているのでしょうか。男女比で見てみると、男性の利用率は63.6%、女性の利用率は70.4%とそれほど大きな差は無いようです。
このように、ユーザー数や利用率、属性が明確になっているLINEユーザーに広告でアプローチできるのが、LINE Ads Platformというものになります。
広告を配信する配信面については、LINEが提供している様々なサービスにおいて配信することが出来るようになっており、主に以下の配信面で広告を表示させることが出来ます。
このように、LINEが提供しているサービス上で広告が表示されるため、様々なユーザーに対して自社の商品やサービスを認知してもらうことが出来ます。
LINE Ads Platformでの広告は、インフィード型広告となっており、インフィード広告とは、ネイティブアドと呼ばれる「自然に広告が表示される」タイプの広告です。
どのようなことかというと、LINEのタイムライン上などに、ほかのユーザーから上がっている写真やコメントなどの情報の画面で、ほかのユーザーから上げられた画像と同じような画面で広告が表示させるため、見ているユーザーに違和感を持たせない仕組みとなっています。
LINE Ads Platformの課金形態は、クリック課金タイプと、インプレッション課金タイプがあります。静止画像広告の場合にはクリック課金となり、動画広告の場合はインプレッション課金タイプとなり、それぞれクリック課金は24円から、動画広告のインプレッション課金は400円から入札に参加することが出来ます。
LINEだけではなくほかのWeb広告でもそうですが、広告は一定の金額ではなく、入札となります。入札単価を指定して広告出稿する形となります。
静止画広告と動画広告の大きな違いは、金額の違いと課金方法の違いです。前述しましたが、静止画広告はクリック課金、動画広告はインプレッション課金となっており、それぞれ広告のタイプが異なり、金額も異なります。静止画広告ではクリック課金となり、1回広告がクリックされるたびに最低24円の広告費が必要となります。そのため、100回クリックされると最低2,400円掛かる計算となります。
一方、動画広告では、インプレッション課金となるため、クリックされるたびに課金されるわけではありません。インプレッション広告としては、1,000回表示されるたびに最低400円の広告費が掛かるため、クリックされることが多ければ多いほど静止画広告よりもお得になるというものです。クリックされる自信がある場合には、インプレッション広告の方がお得と言えるのではないでしょうか。
ただし、訴求するターゲットに合わせて動画するのか、静止画にするのかはしっかり決めることが必要です。
LINE Ads Platformでセグメントできる属性としては、「年齢」「性別」「地域」「興味関心」などがあります。
14歳以下から50代以上まで年代ごとに切り分けて配信が可能。
男性・女性の指定配信が可能です。
18種類のインタレストカテゴリより指定配信が可能です。
(デジタル機器・家電、旅行、職・ビジネス、ファッション、音楽など)
47都道府県別での指定配信が可能です。
Facebook広告にセグメントの種類が豊富ではありませんが、ある程度のセグメントが出来るため、ターゲットに合わせた広告配信が可能となっています。Web上やSNSを利用した広告では、広告を配信するターゲットごとにセグメントできることがメリットの一つとなっているため、ターゲットをしっかりと見定め、セグメントして広告配信するようにしましょう。
LINE Ads Platformを利用するメリットは以下のような点があります。
まずは利用しているユーザーが圧倒的に多いということです。今やLINEはコミュニケーションツールとして一番利用されているツールと言っても過言ではないでしょう。そのようなツールを利用することで、普段広告配信が難しい地域やターゲットにも配信しやすい広告と言えます。
これはLINE Ads Platform以外にも言えることですが、WebやSNSを利用した広告では、年齢だけでなく、興味関心などの属性をセグメントして広告配信できるため、チラシポスティングの様な「地域」しか絞れないということはありません。ターゲットとするユーザーに向けて自社のサービスや商品を紹介することが出来るため、効果を生みやすい広告と言えます。
LINEは決して若年層に向けたサービスというわけではなく、50代や60代、70代の方にも利用されているツールとなっており、一昔前のメールと同様に利用されている中年層の方も多いため、幅広い年代層に広告配信することが出来ます。
一方、LINE Ads Platformを利用するうえでデメリットになる部分はどのようなところでしょうか。
LINE Ads Platformでは、広告できるサービス・商品が限られています。基本的にはどのような広告でもアダルトやギャンブルに関する広告が制限されていますが、それ以外にも介護サービスや掲示板、マッチングサイトなどの広告を禁止しており、それ以外も多くのサービス・商品の広告が制限されています。
LINE Ads Platformではセグメントできる広告としてメリットを感じることが出来ますが、Facebook広告などのSNS広告の中でも比較的セグメントできる種類が少ないのがデメリットに感じる部分があるかもしれません。
広告出稿をする場合、Web広告はその日に広告配信が出来ることが多いですが、LINE Ads Platformでは、広告出稿するまでの審査が厳しく、数日かかる場合があります。
ここからは、LINE Ads Platformに広告出稿するまでの流れをご紹介していきます。
アカウントの作成は無料で行うことが出来ます。まずはアカウントを作成しましょう。
セグメントタグ、コンバージョンタグをサイトに埋め込みます。セグメントタグは全ページに、コンバージョンタグはコンバージョン測定をするためにサンクスページ(資料請求完了ページなど)に設置することが一般的です。
タグを設置した後は、セグメントの作成を行います。セグメントの作成は、「URLベース」と「広告識別子型」を選択することができ、広告識別子型は、スマートフォンなどの端末を識別するコードのことです。それぞれ必要事項を記入し、広告のタイプなどを設定します。
広告文の作成となります。広告文章や画像などは、ユーザーの興味を持たせる大切なものです。閲覧するユーザーのことを考え、興味を持ってもらえるような広告文、画像を考えましょう。
キャンペーンとは、広告を出稿する際の配信期間や目標値などを決めるものです。キャンペーン名などは特に決まったものはないため、わかりやすい名前をつけると良いでしょう。
広告グループでは、作ったキャンペーンの中で、どのターゲットに対して広告配信するか、どの広告配信面に出稿するかなどを決めることが出来ます。
最後に広告を作成します。クリエイティブの作成の際に作成した画像などを選択しますが、個別に単価設定などをここでは行います。
このような流れとなっています。まずはアカウントを作成することから始めましょう。
広告出稿する際のポイントとしては、まずは審査に通ることが重要です。LINE Ads Platformでは、広告出稿すれば多くのユーザーに広告配信することが出来ますが、審査に通らなければ広告を出すことすらできません。審査に通るポイントとしては、以下のようなルールに気を付けることです。
ユーザーが不快と思うような広告の内容や、スマートフォンでは推移できないサイトを広告先として指定することなど、ユーザーにとって不利益になるような表現、広告内容では審査は通りません。また、業界において自主基準となるような表現であったり、最大級といった表現であったりするものは審査に通りませんので注意してください。さらに、使えない記号やテキストの量などにも制限があり、それらを理解しないで広告出稿してもまず審査を通ることが出来ないため、アカウントを取得した後は、しっかりとルールを理解して広告出稿に臨む必要があります。
運用時のポイントとしては、以下の点があります。
どのような広告にも言えることですが、広告の効果を高くするためには、ターゲットに合わせたクリエイティブの作成が欠かせません。昔のように、多くの商品を一度の広告で表示することや、広いターゲットへ一度に訴求することは難しく、ユーザーの購買意欲を上げることはできません。一人一人のターゲットを意識し、ターゲットに合わせた広告文、クリエイティブにすることが広告の効果を最大限高める秘訣と言えるでしょう。
広告出稿の際にはターゲティングが重要となります。ターゲットと一言で言っても、「女性」というようなあいまいなものでなく、「18歳」「女性」「学生」「ファッションに興味がある」「バイトをしている」「実家に住んでいる」など、ターゲットよりもペルソナ設定をすることで、効果をより高めることが出来るでしょう。LINE Ads Platformではセグメントできる範囲も決まっていますが、それとは別にペルソナ設定をすることで見えてくることがあります。
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ここまで、LINE Ads Platformについてのご紹介をしてきました。LINEのユーザー数や広告出稿に関してのメリット・デメリットなどご紹介してきましたが、今ではWebやSNSの広告利用は集客や商品の認知度を高めるためには必要不可欠な手段となっています。進化しているITツールをうまく活用して、ビジネスを大きく育てましょう。
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