広告を出稿する際に、1つの広告で複数の画像で一度に訴求出来たらな。などと考えたことはありませんか?この記事では複数の画像を使った広告「カルーセル広告」について詳しく紹介していきます。
カルーセル広告の特徴やデメリット、活用方法などをしっかりと理解し、カルーセル広告を有効に使えるようにしましょう。
カルーセル広告とは1つの広告内で、複数のバナーを一度に訴求できる広告フォーマットです。広告を見ているユーザーがパソコンの場合、左右の矢印をクリック、モバイルであればスワイプで次の画像を確認できます。
カルーセル広告が使用できる主要な媒体は下記です。
上記でご紹介したように、複数のバナーを一度に訴求でき、今まで以上に訴求方法のバリエーションが多いカルーセル広告。
さまざまな主要媒体で使用できるカルーセル広告のメリットについて紹介していきます。
複数のバナーを一度に見せることができることから、1枚のバナーで情報が完結せず、全体で1つの広告内容を訴求するような広告を配信することが出来ます。
使用方法が難しい商材や、まだまだ認知されていない商材の場合、まず商材の簡単な説明や次にどんな時に使うのか、効果はどうなのか、などそれぞれの訴求軸に合わせて複数のバナーで紹介することができます。
1枚バナーの場合1つのバナー内で、すべての情報を完結させる、もしくは1つの情報に絞る必要がありました。
カルーセル広告では1枚1枚ごとでユーザーに訴求していくことが出来るので、バナー内の情報が混雑せず、整理できる点も1つのメリットとして考えられます。
上記のメリットと少し被る箇所がありますが、カルーセル広告では1つの商品をより詳しく説明できます。
例えば、車の広告の場合、1枚目に外見の紹介、2枚目に内装の紹介、3枚目にスペックの紹介などのように使用できます。
また、1つの商材だけではなく、複数の商材を並べてまるでカタログのようにユーザーへ訴求することも可能です。
カルーセル広告は複数のバナーで1つの商品の細かな部分まで紹介することが出来ます。
また、複数のバナーでつなぎ合わせると1つの商品になるような見せ方もでき、それぞれのバナーで細かく商品紹介をしていくことで、カルーセル広告以外ではなかなかできないような、細かな訴求が可能です。
カルーセル広告では、一度の広告出稿で複数の画像と写真を公開でき、リンクの数も最大でクリエイティブの枚数分設定することができます。
広告費用に対してユーザーに伝えることが出来る情報量が多いため、コストパフォーマンスに優れた広告形態と言えます。
通常の1枚バナーの広告と比較すると、複数のバナーで構成されたカルーセル広告では、同じクリック単価やインプレッション単価で、4倍5倍以上の情報量を伝えることが出来ます。
また、ユーザーからの反応が良いカルーセル広告を作成することが出来れば、その分広告の評価が上がり、クリック単価を1枚バナー広告以上に抑制することも可能になります。
カルーセル広告をうまく活用すれば、費用対効果を上げることが可能です。
上記でカルーセル広告のメリットの面を紹介してきましたが、ここからはカルーセル広告でのデメリットについて紹介していきます。
カルーセル広告では複数のバナーに対して、それぞれに遷移先を設定することはできるのですが、それぞれに広告テキストを設定することはできません。
何か重要な文言をユーザーに伝えたい場合は、それぞれのバナー内に目立つように記載しておく必要があります。
カルーセル広告では複数のバナーを使用できるのですが、その分作成コストが発生してしまいます。
また、複数バナーで1つのデザインといった方法で訴求する場合、1つ1つのバナーを単体で通常のディスプレイ広告としては使用しにくいため、完全にカルーセル専用バナーとなってしまい、使いまわしが非常に難しくなります。
さらに、カルーセル広告では複数のバナーを一度に掲載できるという利点がありますが、全てのバナーをユーザーが見てくれない場合も出てきます。
通常のバナー広告の場合、広告が表示された時点で見せたい訴求内容や、デザインなどのすべての情報見せることが可能で、1枚のバナー内で完成された訴求をすることが出来ます。
それに対し、カルーセル広告では複数のバナーで1つの広告として訴求を行う為、1枚目のバナーでユーザーに興味を持ってもらえない場合は、その後のバナーを見てもらえない可能性が高くなります。
1枚目のバナーでどれだけユーザーの興味を引き出せるのかが重要なポイントになります。
上記でカルーセル広告におけるメリット、デメリットをご紹介してきましたが、ここでは実際にカルーセルを活用していくうえで、重要なポイントを3つご紹介していきます。
カルーセル広告は複数のバナーで訴求していく点から、1枚目のバナーをおざなりにしてしまう場合があります。
しかし、通常のバナー広告と同様で掲載面でまず表示され、ユーザーの目につくのは1枚目のバナーです。
1枚目のバナーでユーザーの興味を上手く引き出すことができなければ、そのあとの2枚目、3枚目のバナーをユーザーに見てもらうことはできません。
1枚目のバナーでユーザーの興味を引き出せる文言や、デザインなどの工夫を行い、
2枚目、3枚目も見てもらえるように調整していくことが重要なポイントです。
1枚目のバナーから、2枚目のバナーにうまく情報が繋がるようなストーリー性を持たせることや、1枚目でユーザーの悩んでいることを上手く引き出してあげることで、興味を持ってもらいやすくなる傾向があります。
これらの手法を上手く活用し、カルーセル広告のブラッシュアップをしていくことが重要です。
※Instagram、Facebook広告ではオプションで一番パフォーマンスが高いバナーを自動的に1枚目に表示させることが出来ます。
上記で1枚目のバナーが重要と紹介しましたが、1枚目のバナーで完結させてしまってはカルーセル広告を有効に活用することは出来ません。
訴求方法にもよりますが、1枚目はまず興味を引く内容であることが重要です。
そのうえで、次の画像も見たくなるような訴求方法にすることで、2枚目、3枚目とユーザーに興味を持って見てもらうことが出来ます。
また、1枚目のバナー内に、「次へ」やスワイプマークなどを設置することでも、
ユーザーに他のバナーがあることを伝えることができます。
通常のバナー広告と比較し使用できるバナー数が多い分、カルーセル広告ではさまざまな表現手法を使用することが出来ます。
一部の例ですが、よくある表現手法をご紹介します。
表現手法 | 詳細 |
---|---|
1枚画像でビジュアルインパクトを出す | 複数のバナーで1つのバナーとなるデザインとして見せる方法は、1つの商品やサービスを打ち出したいときに適している表現手法です。
バナーごとに、商材の特徴を細かく説明していくことで、より充実した内容になります。 また、画像それぞれに遷移先を設定することが出来るので、それぞれの画像でそれぞれのページに遷移させることで、さらに表現の幅が広がります。 |
商品の使い方や使用手順などをバナーで紹介 | 1枚目~3枚目までを商品の訴求で使用し、その後の画像では実際のユーザーの声などを記載することで、今まで以上にユーザーの興味を引くことが可能になります。 |
商品やサービスの魅力をさまざまな視点で伝える | さまざまな時間帯や場所、人、タイミングなどでの使用例を表現することで、
今まで以上にさまざまな視点の使用例などを訴求することが可能です。 一例ですが、商材が車の場合、1枚バナーでの訴求の場合、街中で走行しているデザインのバナーでしか訴求することが出来ません。 カルーセルの場合、街中での走行や山道での走行、雪道での走行など、商材の特性を十分に表現した複数バナーで訴求することが出来ます。 |
ブランドストーリーをビジュアルで表現する | バナーを順番にめくっていく(スクロール、スワイプする)ことで、ビジュアルブックを見ているように商品やサービスのストーリーを見せる方法です。
この手法はアパレル商品などに向いている手法です。 |
漫画形式で表現する | 1つ1つのバナーを一コマとし、漫画形式で商材を表現することが出来ます。
漫画形式で訴求することで、通常の広告とは違う興味の引き方が可能になります。 また、漫画形式なので広告感が薄く今まで広告に興味を持たなかったユーザーにも効率よくアプローチしていくことが出来ます。 |
ここではFacebook広告でのカルーセル広告について、配信先や設定方法をご紹介していきます。
Facebook広告で使用できるほとんどの配信面でカルーセル広告を使用することが出来ます。Facebook広告はFacebookアプリだけでなく、MessengerやFacebook広告と提携するメディアサイトへも広告を配信できることが特徴です。
カルーセルで使用できるクリエイティブの詳細をご紹介していきます。
カルーセル広告を設定するときは、通常通り広告作成ツールの広告マネージャを使用します。
オプションで「一番パフォーマンスが高いカードを自動的に最初に表示」にチェックを入れることで、順番通りではなく、設定したカードの中で最もパフォーマンスが高いカードを自動的に一番最初に表示してくれるようになります。
Facebookと比較し、Instagramではカルーセルを使用できる配信面が少ないです。配信設定はFacebookでの進め方とほとんど同様なので、先述した内容で進めていきましょう。
カルーセル広告が使用できる媒体や、メリットデメリット、活用する際のポイントなどをお伝えしてきました。カルーセル広告は複数のバナーで1つの広告としてユーザーに届けることが可能です。通常のバナー広告と比較すると、バナーが多い分見せ方の方法が多岐にわたり、1枚バナーではできなかったような訴求を行うことが出来ます。
しかし、バナーが多い分作成コストやすべてのバナーを見てもらえないなどのデメリットもあります。カルーセル広告では1枚目のバナーに注力し、その後のバナーをすべて見てもらえるようにストーリー仕立てや複数のバナーで1つのデザインになる等の工夫が必要です。
上手くカルーセル広告を活用し、効率よく成果が出せるように運用していきましょう。
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