「Web担当になったけど、オーガニック検索と自然検索ってなんだろう…」や「上司からWebからのアクセスが少ないから改善しろ!と言われたけど、そもそもどう施策を行えばいいのだろう…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
実は、オーガニック検索や自然検索とは皆さんが普段目にしていることで、増加させるポイントをきちんと押さえることで、大幅にトラフィックを増やすことができます。
そこで、今回はオーガニック検索や自然検索の基礎から実際に行うべき改善施策について紹介していきますので、ぜひWebマーケティングの参考にしてみてください。
目次
オーガニック検索とは直訳すると「自然検索」という意味を持ちます。
自然検索とは、GoogleやYahoo!などを利用したユーザーが検索をする際に、それぞれの検索エンジンの仕組みによって抽出されたWebサイトが表示される仕組みです。少々難しくご紹介しましたが、要は検索したときに出てくるサイトのことです。
しかし、検索結果として表示されるものには、「広告」と「自然」の2種類があり、後者の「自然」の方がオーガニック検索により抽出されたサイトと言うことになります。
具体的な例で表記すると、自然検索と広告は以下の様な違いがあります。
こちらは、「スマホケース」で検索した際に、オーガニック検索で出てきたサイトです。スマホケースのランキングサイトが1位として表示されました。
一方、こちらは広告です。英会話教室というキーワードで検索したところ、英会話教室の広告が表示されましたが、どこで分かるかと言うと、左側に「広告」と表記されているからです。
また、こちらの表示については一般的に「有料検索」と言われています。有料検索とは、その名の通り有料で検索結果を表示させる仕組みです。Yahoo!ではYahoo!リスティング広告、GoogleではGoogle広告というサービスで提供されており、自然検索だけでは上位表示できないようなキーワードにおいて、広告料を企業に支払って検索結果の上位に表示させるというものです。
Googleは検索エンジンの仕組みを開発している中で、大事にしているのは「ユーザーの使いやすさ」です。そのため、ユーザーが騙されてしまうような広告の出し方や、広告なのか自然検索なのかわからないような表記にはせず、ユーザーが「これは広告なんだ!」とわかるような表記にしています。
結論から言ってしまうと、有料検索を強化するために広告を出稿することと自然検索を強化するためのSEO行うことをどちらか一方を行うことがよろしくありません。
WEBサイトに対してSEM(Search Engine Marketing ≒ キーワードマーケティング)を考える上ではどちらも重要な施策です。
少し話はズレますが、Webマーケティングを行う際に重要であるSEMについて解説します。
SEMとは、サーチエンジンマーケティング(Search Engine Marketing)というもので、サーチエンジン、つまり検索エンジンを利用したマーケティング手法のことを総称して言います。そして、このサーチエンジンの中に自然検索と有料検索があるのです。
そのマーケティング手法として、「SEO」や「検索エンジン広告」があり、SEOはSEMの一つと言うことになります。
自然検索に対する対策として重要なのが、SEOになります。
SEOとは、SEMの一つの戦略で、オーガニック検索によるアクセス数を増やすことが目的ですが、オーガニック検索による順位を上げていくことが手法として挙げられます。
それぞれユーザーが検索しそうな検索キーワードごとに対策をし、検索キーワードで上位になるように対策をしていきます。
SEMの中には、自然検索と有料検索に対する対策があることをご理解いただけましたでしょうか?
もう少し細かくそれぞれに対する対策の違いを見ていくと下記のようになります。
有料検索に対する対策
|
自然検索に対する対策
|
|
---|---|---|
ユーザーのリテラシー | 低い | 高い |
購買に対する緊急度 | 高い | 低い |
経済的コスト | 高い | 低い |
時間的コスト | 低い | 高い |
サイトのチューニング | 不要(ペラ一でもOK) | 要(ボリュームが重要) |
コンテンツボリューム | ペラ一でもOK | 情報量も重要 |
ページデザイン | 画像中心 | テキストが必要 |
クリック率 | 低い | 上位だと高い |
この表からわかるように有料検索に対する対策と自然検索に対する対策は、多くの項目で異なる性質があります。
商品やサービスの特性に合わせてコスト配分を考えることはもちろん、SEOは効果が出るまで時間がかかることを加味して初期は広告出稿を厚めにするために多くの予算を投下しつつリンクビルディングを行う、などの工夫を行っていきましょう。
では、オーガニック検索に力を入れるメリットはどこにあるのでしょうか。
メリットの一つとしては、サイトへの訪問者数やアクセス数が増加することです。
オーガニック検索でサイトが上位表示されることにより検索したユーザーの目に留まり、ユーザーがサイトを訪れてくれるようになります。元々Webサイトを作る目的としては集客や商品販売、サービス提供などを目的としているはずですが、そのコンバージョンに繋がる分母が上がるため、結果的に企業の最終的な目的となる利益をより増加させることができます。
オーガニック検索で上位表示になるということは、ユーザーから高い評価も得ることができます。
Googleの検索エンジンはとても進化しており、今ではAIなども含めた技術を用いて、ユーザーにとって価値があると感じているサイトを上位表示するというアルゴリズムになっています。
そのため、上位表示されるということはユーザーからの評価が高いということになり、それは企業としてもブランディングの強化になるということになります。
オーガニック検索での上位表示が実現すると、有料検索による集客の比率を下げることが可能になり、結果的に広告費の削減につながります。
しかし、オーガニック検索での上位表示をさせるためにはコンテンツを充実させて、ユーザーに価値のある情報を届けていくための努力が必要です。その努力をするためにはコンテンツを制作する人件費や制作費が掛かりますが、それらのバランスを見ながら戦略立てて行っていく必要があります。先述しましたが、どちらか片方だけを頑張れば良いということではなく自然検索においても有料検索においてもバランスよく取り組み、両方やっていくことが必要です。
ここからは、Google Analyticsを利用した流入分析方法についてご紹介していきます。
Google Analyticsでは、Webサイトに訪れたユーザーがどのような経路で訪れ、どのページを閲覧し、どれくらいの滞在時間でどんな行動をしたのかを分析できるツールです。
それぞれ、細かく見ていきましょう。
ユーザーとは、その名の通りユーザーの数のことなどを数値としてあらわしたもので、ユーザーの中には「新規ユーザー」「セッション」「直帰率」などが表記されています。
左側にある「ユーザー」をクリックすると「概要」がありますのでこちらをクリックしてください。
そして、「すべてのユーザー」を「自然検索」に変更します。「すべてのユーザー」ですと、自然検索以外の有料広告やリンクからきたユーザーなどの情報も入っているので、「自然検索」のみに変更する必要があります。
そうすると「ユーザー数」や「新規ユーザー数」などのユーザー情報が表示され、ユーザーの状況がわかります。
集客は、どのような経路でサイトを訪れたかということが表記されています。
左側にある「集客」をクリックすると「概要」がありますのでこちらをクリックしてください。
そうすると下記のような画面が表示され各チャネルからのユーザー数やセッション数がわかります。チャネルとは、サイトへ来た際の経路になります。
Organic Searchは、自然検索のことで、Directは直接訪問されたユーザーでお気に入りの登録やチラシなどから流入したケースです。
Referralは外部サイトからの流入で、Paid Searchは有料検索からの流入、SocialはfacebookなどのSNSからの流入です。
どののチャネルからのアクセスが多いのか分析することができます。
行動とは、ユーザーがどのようなページを閲覧したのかを確認することが出来ます。
左側にある「行動」をクリックすると「概要」がありますのでこちらをクリックしてください。そして、「すべてのユーザー」を「自然検索」に変更してください。
それぞれのページがどのような役割を持っているかを把握したうえで、どのページに訪れている人が多いのかを知ることが出来ます。
また、どのページからどのページに行ったのかを見ることも出来るため、それぞれのユーザーの行動を把握してサイト改善につなげることが出来ます。
今回は、各項目の「概要」についてご紹介しましたが、下記記事で項目について紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
オーガニック検索の検索ユーザー数を増加させる方法にはどのような手段があるのでしょうか。
SEO対策をする場合には、内部SEOと外部SEOと言う考えがあります。
内部SEOというのは、検索エンジンにサイトを正しく認識してもらうための対策です。
titleやDescriptionなどの
内タグの最適化、URLの最適化など多くの施策ポイントがあります。また、サイトのコンテンツを充実させてユーザーにとって有益な情報を発信するなどの施策を行うことも必要です。詳しくは、下記記事を参考にしてみてください。
一方、外部SEOは、内部のコンテンツなどの対策ではなく、外部からの被リンク(外部リンク)を受けサイトの評価を上げる施策です。
外部からの被リンクは自分たちが別サイトを作ってそこからの被リンクを設定するなどは自作自演のものとなるため、あまり良い手段とは言えないでしょう。
しかし、ナチュラルリンクと呼ばれる一般ユーザーから被リンクを受けることはサイトの評価に繋がります。ユーザーが求めている情報を掲載することで、他のサイトで紹介してもらえることになり、被リンクを得ることができます。
詳しくは、下記記事を参考にしてみてください。
内部SEOの対策手法として多くの企業で行われているのはコンテンツマーケティングと言う手法です。
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって有益なコンテンツを作成し、ビッグキーワードだけを狙うのではなく、ニッチなワードなども戦略的に狙ってニッチなワードから訪れたユーザーをコンバージョンに繋げようという施策になります。
この施策を行うことで、内部SEOの強化ができるだけでなく、他のサイトで紹介してもらえる記事を書くことで、被リンクも獲得できる可能性があります。つまり、外部SEOの強化ができる可能性もあるのです。
詳しくは、下記記事を参考にしてみてください。
それぞれに異なった性質・特徴があるため、両方必要な施策です。集客期間や目的別で使い分けることで高い集客力を維持することが期待できます。
上位表示させるには、オーガニック検索によるアクセス数を増やさなければいけません。そのためにはSEO対策を行う必要があります。
検索結果画面では広告の方をオーガニック検索されたサイトよりも上部に表示することができます。広告は入札結果次第で、オーガニック検索よりも下に表示されることもあります。
検索エンジン広告は費用があれば即効性が高く、すぐに表示することができる施策です。オーガニック検索は中長期的な施策を必要とするため、すぐに検索画面に表示したい場合は広告がおススメです。
オーガニック検索の対策はGoogleの検索エンジンの仕組みやSEO全般について理解しなければいけません。施策手法も多くあるため、何を始めればいいか分からない場合はSEOサービスを提供する会社に相談するのが良いでしょう。宜しければ当社のSEOコンサルティングサービスをご確認ください。
ここまで、オーガニック検索についてご紹介してきました。
検索エンジンの対策にはオーガニック検索の対策と有料検索の対策があり、それぞれをバランスよく利用していくことが必要です。
特にオーガニック検索に対する対策であるSEOは、効果が出るまでに時間がかかる傾向にあります。
そのため、Webマーケティングを行う際には、ただ施策を行うだけではなく、長期的な施策スケジュールと目標をきちんと組んでから施策を行いましょう。
この記事をご覧いただいている皆様へ。 このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開さ…
この記事をご覧いただいている皆様へ。 このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開さ…
この記事は、The Moz Blogに掲載された以下の記事を日本語訳したものです。 原文:「The New Link Building Su…
Googleは、自分たちの使命を「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」とし、ユーザーが求めている情報を検索…
302リダイレクトは、サイトのメンテナンスなど一時的な転送に使われる処理です。永久的な転送を意味する301リダイレクトとは分けて使われるべき…
昨今、スマートフォンの普及率が高まり、人々の生活においてインターネットで情報を得るという行動が当たり前になりつつあります。 ウェブサイトは、…
今話題のAIによるコンテンツ自動生成機能も!SEO対策に本当に必要な機能だけを搭載した使いやすさとコストパフォーマンスに優れたWeb集客支援ツールです。
Webマーケティングに関わる施策全般をワンストップで
ご提供します。
お気軽にご相談ください。
Webマーケティング最新ニュースのレポートや無料セミナーの先行案内が届く、お得なメルマガ配信中!