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Googleアナリティクス(Google Analytics)マルチチャネル機能の一般公開とSEOの効果測定

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この記事をご覧いただいている皆様へ。
このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開されていた記事であり、2014年12月にデジタルマーケティング研究所へ統合されました。

これまで一部のユーザーのみにパイロットテスト版として開放されていたGoogle Analyticsのマルチチャネル機能(Multi-Channel Funnels)が一般公開となりました。(Google Analytics Blog(英語)

従来、Google AnalyticでSEOやPPC広告の間接効果を図るにはかなり特別な設定が必要でしたが、これにより目標キーワードによる直接的なトラフィックやコンバージョン以外の効果を測定することが可能になります。
機能そのものは大変有益なのですが、ただでさえ概念がわかりづらい上に項目が多くて混乱している方も多いと思いますので、SEOまとめではさわりの部分だけご紹介します。

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マルチチャネル(Multi-Channel Funnels)って何?

マルチチャネル機能とは、トラフィックがどのように関係して販売やコンバージョンにつながっているかを確認できる機能です。
最後にコンバージョンしたユーザーが何回、どんな経路(PPC広告?オーガニック検索?他サイトからの紹介?)で自社のサイトを訪れたかを知ることができます。

例えばサイト名検索での流入でコンバージョンすることが多いサイト。どこで自社サイトの名前を認知したのかを調べることができれば、広告効果の高い施策を把握することができますよね。

どうして必要なの?

前回の記事でご紹介した通り、ユーザーはコンバージョンに行き着くまでに色んなキーワードで、何度も検索するのが普通です。
新しいLaptop(デスクトップ)PCを購入するまでのユーザーの典型的な検索行動の例
(Google for Advertisers、2008年8月)

computer-case-study

 
上記の例で言えば、従来のGoogle Analytisでは「コンバージョンしたキーワードがDellである」ということしかわかりませんでした。マルチチャネルはここにいたるまでのプロセスを分析することを可能にします。

もちろん、マルチチャネル機能が提供するのは自然検索とコンバージョンの関係だけではありません。新しいデスクトップパソコンを探すユーザーは、Yahoo!のトップページからオークションを調べたり、ブラウザのお気に入りに登録されているショッピングモールを行き来したり、昼休みに読んだブログのアドセンス広告をクリックしたりしているはずです。
マルチチャネル機能なら、どの媒体が最も再訪問を呼び込んでコンバージョンにつなげているかを調べることができます。

WEBマスターとしては最も費用対効果の高い広告やその組み合わせを吟味しやすくなるところにメリットがあります。

「コストの割にトラフィックがでない」という不満はSEOに限らずあらゆる広告手法でよく耳にします。この指摘は一見もっともですが、直接的なコンバージョンだけに着目して「認知に対する貢献」の観点が欠落している点に欠点があります。(コンバージョンに繋がった「認知」のことを間接効果と呼びます)

マルチチャネル機能の出現によってWeb広告の間接効果の概念を加えることができるようになります。
ターゲットユーザーにうまくリーチできている広告とそうでない広告をふるい分けられるようになるのです。

どうやって使うの?

「コンバージョン」→「マルチチャネル」を選択して、さっそく見てみましょう。

multi-channel-funnels-01

 
ちなみにマルチチャネルを使用するためには新しいバージョンのGoogle Analyticsに移行する必要があります。

サマリー画面の見方

マルチチャネルのTOP画面です。「アシストコンバージョン」を見てください。コンバージョンするまでに2回以上訪問があったユーザーの数がわかります。
 

multi-chunnel-summary

 
マルチチャネルのコンバージョン概要図では右の円の重なりにマウスをもっていくと、ポップアップでその組み合わせの割合がわかります。
 

multi-chunnel-summary02

 

【Case Study】コンバージョンしたユーザーの初回訪問キーワードを調べる

マルチチャネルには本当に幅広い機能があり、とても紹介しきれませんので今回は「アシストコンバージョン」(左上のメニューからいきます)を使って「コンバージョンしたユーザーの初回訪問キーワードを調べる」方法をご紹介しましょう。
 
「アシストコンバージョン」画面で「起点の分析」→「ソース/メディア」を選択。

multi-channel-funnels-02

 
Google、Yahoo、Bingなど各検索エンジンを選んだ次の画面で「キーワード」を選択すれば初回訪問時の流入キーワードがわかります。あなたのサイトのキーワードマーケティング戦略は機能していると言えそうですか?
他にも「コンバージョン経路」で具体的な訪問プロセスを分析したり、「期間」でコンバージョンまでの所要日数を調べたり、マルチチャネルにはとにかく機能が盛り沢山です。
是非うまく使いこなして、キーワードやコンテンツの改善に活用してください。

 

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片川 創太

2014年12月までディーエムソリューションズ株式会社SEO対策チームに所属。「SEOは実装」を信条に、コミュニケーションを重視するスタイルで数多くのサイトのコンサルティングを手がける。内部施策に関して造詣が深く、「SEOまとめ」というtwitterアカウントを通じて日々情報発信を続けている。 Twitter: SEOまとめ
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