SNSでマーケティング活動を行う際にハッシュタグを活用してマーケティング活動を行っていますか?
知らないまま使っていても何も問題はありませんが、うまく使いこなすとで、ファンやフォロワーを増やすことができ、SNSからの売上増加も期待できます。
そこで、今回はハッシュタグ(#)をSNSのマーケティングでうまく活用する方法についてご紹介します。
目次
ハッシュタグは、TwitterやInstagramで「#」を入れたキーワードのことを指し、この「#(ハッシュマーク)」がハッシュタグと呼ばれているものです。
このハッシュタグの後の特定のキーワードを繋げることで、それがタグ化されます。タグ化されることにより、キーワードを簡単に検索したり、そのハッシュタグを利用しているユーザーと話題を共有したり、さまざまな使い方ができるようになります。
また、ハッシュタグは、SNSが得意とする口コミ効果のサイクルを作り出すのに、重要な役割を担っており、狙った通りにフォロワー獲得出来ているか、十分なエンゲージメントが得られているか、口コミに発展しているかは、ハッシュタグに大きく依存しているので軽視してはならない存在なのです。
NSは元々、フォローし合う者同士、共感する仲間同士のクローズされた世界で、それぞれ自分にあったメディアでコミュニケーションを取るクローズされた空間でした。
ハッシュタグを利用することで、フォローし合う仲間意外の人にも、自身の投稿を一般ユーザーに広く発信したり、新しく自分と同じ趣向性を持った仲間を見つけたり、開かれたコミュニケーションを構築したり、と様々なことが出来ようになります。
ハッシュタグはSNSを語る上で大事な要素となり、「#○○○」と言うように、先頭に半角の#を付けて投稿するのが基本の形で、メディアごとに流行りのハッシュタグが異なっており、Twitterは、「#ラグビー日本代表」のように今この瞬間盛り上がっている事に対するハッシュタグが主流となっています。
では、ハッシュタグが活用されているTwitter・Instagramについてみていきましょう。
Twitterには「トレンド」というひとつのカテゴリが存在し、投稿が多いハッシュタグがランクインされる仕組みになっています。
ランクインされると、そのハッシュタグで検索していないユーザーの目にも止まる可能性があるため、さらに話題性が高くなり、バズることも期待できます。
「#ラグビーワールドカップ2019日本大会」における投稿例です。
日本で開催される、ラグビーワールドカップにちなんで、Twitter社が絵文字付きの特定ハッシュタグを企画し、「ワールドカップを見ながら特定ハッシュタグを付けた投稿で盛り上げよう」という企画を立ち上げました。
ラグビーワールドカップに関する絵文字ができました🙌
ハッシュタグを使って大会を楽しもう👍✨#RWC2019#WebbEllisCup#RWC札幌 #RWC釜石 #RWC熊谷 #RWC東京 #RWC横浜 #RWC静岡 #RWC豊田 #RWC花園 #RWC神戸 #RWC福岡 #RWC熊本 #RWC大分 pic.twitter.com/JvKApKnbsE— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) 2019年9月13日
一方、Instagramは「#ootd」「#○○と繋がりたい」など同じ趣味を持つユーザー同士でつながり、世界観を共感し合うハッシュタグが多く使われている事が特徴となっております。
ひとりの投稿者が自身の世界観を表現するために複数のハッシュタグを付ける事が当たり前でInstagram独特の承認欲求を満たすアイテムのひとつとなっています。
ハッシュタグ「#ootd」の投稿例です。
#ootdは「outfitoftheday」の略で、今日のコーデ・今日のファッションといった意味です。
毎日コーディネートをアップしている人もいますが、このハッシュタグを付けると世界中のオシャレさん達の目に触れる事ができ、自分のオシャレをアピールできます。
この投稿をInstagramで見るŻaneta Kępa(@zanetakepa)がシェアした投稿 –
引用元:zanetakepa
SNSでハッシュタグを活用するメリットについて3点見ていきましょう。
ハッシュタグ投稿をきっかけに、同じ興味を持つユーザー同士、新しいつながりが生まれます。
例えば「興味・関心のある事項について、ハッシュタグを付けての投稿」「興味・関心事をハッシュタグで検索」双方のハッシュタグ同一である場合、関心事が合う者同士、リアルでは知り合いでなくても、親近感が芽生え、新しいつながりが生まれ、時には信頼感や結束力が強くなります。
自身のアカウントのフォロワー意外のユーザーにも自身の世界観や関心事をアピールすることができます。
SNSは閉じられたコミュニティのため、投稿を知る事が出来るのはフォロワーだけで、ハッシュタグを付けて投稿すると、ハッシュタグで検索した閲覧者へ投稿を見てもらう事ができます。
投稿数の多い「人気ハッシュタグ」は、タイムラインで流される事が多いため埋もれてしまい、かえって自身の投稿を見てもらう機会を逃す事になるので、投稿するハッシュタグの投稿ボリュームを意識する事が大切です。
企業のサービスや商品プロモーションなどのマーケティング活動にうまくハッシュタグをつけることはとても重要です。
SNSを使って新サービスや、商品発売プロモーション行う場合、商品画像だけを投稿しても、ほとんど効果は期待できません。
しかし、「商品名」や「キャチコピー」、プロモーションの要となるハッシュタグを決めて投稿すると、一般消費者の目に止まり、新サービスや商品をアピールする事が出来ます。
また、ハッシュタグにはグルーピング機能があるため、ハッシュタグ投稿キャンペーンの消費者反応を可視化する事ができ、新サービス・商品を発売する企業側として、SNSキャンペーンにおけるひとつのマーケティングデータとして、当該キャンペーンの成否や次回実施キャンペーンのヒントとなり得るでしょう。
次に、効果が見込めるハッシュタグの見つけ方について見ていきましょう。
検索ボリュームが多いハッシュタグや人気インフルエンサーが使用するハッシュタグは検索ボリュームが多い可能性が高くなっています。
Instagramに多く見られる傾向ですが、フォロワー数の多いマイクロインフルエンサーは、さらにフォロワーを増やすため、検索ボリュームの多い人気ハッシュタグを使用するケースがよく見られます。
また、フォロワーも憧れのインフルエンサーが使うハッシュタグを真似してInstagram投稿に使うため、相乗効果でさらに検索ボリュームが増えることが期待できます。
Twitterは「今起きている事」「今の感動」を投稿する事で会話が生まれるメディアであり、リアルタイムで人気のあるハッシュタグは「トレンドタブ」に投稿数も合わせて表示されます。
また、投稿・検索ボリュームも多いので、「トレンド」に表示されているハッシュタグを付けて投稿をすると、爆発的に表示回数が増え、一般ユーザーの目に触れる機会が急激に増えることが期待できます。
企業アカウントがトレンド入りしているハッシュタグを付けて投稿する例も多く見られます。
新サービスや商品を知らないユーザーへ認知させたい時、サービス名、新商品名のハッシュタグと合わせて商品コンセプトのハッシュタグ投稿する事で、商品に関する伝えたいメッセージを届ける事が出来るようになります。
また、Twitterでハッシュタグ投稿キャンペーンなどを行うと、多くのリツイートが増え、一般ユーザーへの商品認知と言うブランディング効果も期待されます。
次に、ハッシュタグを効果的に使う方法について見ていきましょう。
人気ハッシュタグは、ユーザーの目に触れる機会はとても多いです。
しかし、投稿数も多いため、タイムライン上で流れてしまって目に止まる機会は少ないデメリットもあります。
そこで、ハッシュタグは人気度合いにより使い分ける事が大切です。「ほどよく人気がある」要するに検索数はある程度あり、認知が取れ、さらにタイムラインで流れてしまわない程度のハッシュタグをプランニングするのがおすすめです。
また、新しく発売されたての商品名やキャッチコピーに関しては検索数こそ少ないですが、まだ商品を知らない人への新たなアピール方法として有効です。
そのため、Instagramの場合は、大量のリーチを取る「人気ハッシュタグ」と「ほどよく人気のあるハッシュタグ」「新商品名・キャンペーン名などのニッチなハッシュタグ」を戦略として上手に組み合わせて使用するのが良いと言えるでしょう。
Twitterは「今の瞬間起きている事・今の感動・今言いたい」ことを、ハッシュタグを付け投稿するメディアです。
例えば、ラグビー2019年ワールドカップなどの国民的スポーツイベントや国民行事・世の中の関心事についてはTwitter社が特別に指定ハッシュタグを企画し、一般ユーザーによる期間中のハッシュタグ投稿が可能になりイベントを盛り上げています。
多くのTwitter利用者が指定ハッシュタグで投稿するため、ならって指定ハッシュタグで投稿すると相当数のPV獲得が期待できます。
また、記念日などTwitter上で話題になる瞬間をモーメントカレンダーとしてクオーターごとにTwitter社から発表されるので、世の中が盛り上がり、投稿が増えるタイミングでハッシュタグ投稿を行うと認知が更に広がるのでチャンスとなるでしょう。
一般的なアカウントだけでなく企業もいわいる「中の人」がモーメントを積極的に活用している例が多く見られ、シャープなどのアカウントでは成功している事例となっています。
ここ数年で流行っている手法で、イベントやカンファレンスの様子を主催者が指定したハッシュタグを付けて投稿する手法があります。
こちらを主催者・参加者双方で行い、イベントが大盛況である事をアピールし、イベントに参加していない一般ユーザーへのイベントの集客に役立てることができます。
また、企業イベントで有名な事例ではグリコが11月11日はポッキー・プリッツの日と銘打って、Twitter・Instagram・Facebookなどの複数メディア上にて、キャッチコピーと共に、特定ハッシュタグを投稿しています。
日本中があたかもポッキー・プリッツの日で盛り上がっている様子を演出し、今では日本国民行事である事をアピールし、刷り込み効果を狙い、企業ブランディングに役立てることに成功しました。
SNSを利用したマーケティング活動において、かつてGoogle・Yahoo!の検索エンジンの仕組みを理解して活用する事がマーケティング活用のひとつと言われてきました。
しかし、日本国民のSNS接触時間・頻度が高くなった現代、Googleで「ググる」ではなく、Twitter・Instagramのハッシュタグで「タグる」時代になりました。
ハッシュタグを利用することで、さまざまなつながりや新しい発見ができるだけではなく、プロモーションやキャンペーンを行うというマーケティングの視点からでも、ハッシュタグを利用するとタグ化されるので管理が簡単であると便利な点も多いので、ハッシュタグの活用が今後も欠かせなくなるでしょう。
SNSをマーケティングで使いこなすには、Twitter・Instagram・Facebookアカウント開設時から、各メディアの役割定義と、消費者とのコミュニケーション戦略。そして、ハッシュタグの使い方を定義づけ、継続的に投稿したハッシュタグに対してのエンゲージメントを定点観測し、適宜改善していくことが重要です。
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