
この記事をご覧いただいている皆様へ。
このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開されていた記事であり、2014年12月にデジタルマーケティング研究所へ統合されました。
突然ですがしばらく「SEOとマーケティング」という少し大きなテーマで連載をさせていただこうかと思います。
きっかけはある書籍の内容に衝撃を受けて、自分の頭の中を整理したいと考えたことです。
何しろきっかけが「自分用メモ」みたいなものですから抽象的な話が続きますし、すぐに上位表示のために役立つ内容ではありません。
多くの人にとっては「何をいまさら」というテーマかも知れません。ですのでどこかで仕事のヒントを感じ取ってもらえるよう、毎回落とし込みをしながら連載を続けたいと思います。
第一回となる今回のテーマは経営学の古典からSEOの立ち位置を確認する「マーケティング・ミックスの4PとSEO」です。
しばらくは「マーケティング」という言葉を連呼することになると思うので、まず最初に定義しておきましょう。
マーケティングというと「ああ、広告ね」とか、「販促のことでしょう?」という印象の方も多いのでは無いでしょうか。実はそれらはマーケティングの一部分にすぎません。
マーケティング界の重鎮「フィリップ・コトラー」の名前は経営学に興味がない方でも耳にしたことがあるでしょう。コトラーは、マーケティングを以下のように定義しました。
マーケティングとは、製品と価値を生み出して他者と交換することによって、個人や団体が必要なものや欲しいものを手に入れるために利用する社会上・経営上のプロセス」である。
※ Wikipediaより引用
ちょっと難解ですが、単なる「広告」とはちょっと違いそうだな、もう少し広い意味がありそうだな、ということを感じていただければOKです。
コトラーの上記の定義を、もう少し噛み砕いて4つに分解したのが「マーケティング・ミックスの4P」です。
マーケティング・ミックスの4P
Product | 製品 | 何を作るか |
---|---|---|
Price | 価格 | いくらで売るか |
Promotion | プロモーション | だれに・どうやって知らせるか |
Place | 流通 | どこで渡すか |
この4つの「P」全てがマーケティングです。単なる広告や販促とはちょっと異なる、幅広い活動であることがご理解いたただけると思います。
ここでは、「プロモーション」だけ独立して活動してもマーケティングはうまくいかないことを理解していただければ結構です。
この4Pの内「Promotion」だけは特殊ですね。カタカナですし。実はこのPromotionだけをさらに4つに分解してわかりやすくした言葉があります。「プロモーション・ミックス」です。
プロモーション・ミックス
Advertising | 広告 | メディアを用いて行う宣伝活動 |
---|---|---|
Public relations | パブリシティ | 取材など、広告によらない広報活動 |
Sales promotion | 販売促進 | 割引特典等を活用しての購入促進 |
Personal selling | 人的販売 | 販売員によるコミュニケーション |
さて、ようやくブログのメインテーマである「SEO」に戻りますが、SEOの役割は上記の中でどこに該当するかお分かりいただけるでしょうか。
SEOはWebサイトというメディアを活かしてより多くの人に製品・サービスを知ってもらおうという活動ですから「Advertising(広告)」です。
でも「広告」と一口に言っても、広告の王様と言われた「テレビCM」から電車でよく目にする中吊り広告、そして読者の方々に縁が深いであろうWeb広告までさまざまですよね。これらをひっくるめてメディア・ミックスと呼んだりします。
こうして見るとSEOの担当領域って本当に狭いことがわかりますよね。
「な~んだ、SEOってぜんぜんインパクトないんだね。おれの仕事って張り合いないのかな・・・」いえいえ、そうではありません。多くのWebマスターにとって、SEOは重要なテーマです。
今回お伝えしたかったのは、SEOがマーケティング活動の一部であることを認識できれば、仕事の質が更に高まるということです。
例えばSEOサービスを販売する営業の方なら
「この製品(Product)の特徴は」
「雑誌に取り上げられ時は何がウケたんだろう」(Public relations)
こういったことを頭に置いておくと、訪問前の事前調査やヒアリング、キーワード選定を含む提案の幅等がグッと広がりますよね。
同じように制作畑の方なら
「価格帯(Price)は競合と比べてどうなのか」
「営業の人達(Personal selling)はどんな売り方をしているのかな」
といったポイント次第で、クリエイティブの方向性が変わって来るはずです。
何より、自分は上位表示のための「部品」だと思って作業をするより一つのマーケティング・キャンペーンの一端を担っていると考えながら仕事をする方がはるかに有意義で、楽しいものです。
いかがでしたか?次回(第二回)は「商品を丸裸にするWEBとSEO」というテーマでお送りしたいと思います。
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