スマホの普及やコロナ禍によるオンライン化が追い風となり、BtoCだけでなくBtoBでもEC化がより一層進んでいます。BtoB ECカートはBtoBビジネスに欠かせないツールになってきました。BtoB ECカートの導入によりシームレスでスピーディーな取引が可能になり、業務効率化によるコストカットや販促による売上アップに貢献します。
そこで今回はBtoB ECの基礎知識やメリットを踏まえて各BtoB ECカートの特徴を紹介し、おすすめのBtoB ECカートや選び方まで解説します。
目次
BtoB(企業間取引)におけるECとは、企業から他企業に向けてWebやアプリなどインターネット上で注文などの取引を行うことで、BtoB通販とも呼ばれます。
BtoB ECの主な集客方法としては、既存顧客向けには営業からの案内、新規顧客向けにはWeb検索やWeb広告からの流入、紹介などがあります。
BtoB ECとBtoC ECの違いは大きく2つあります。
1つは対象者の違いです。BtoBは企業と企業のやり取りですが、BtoCは企業と一般消費者とのやり取りであり、代表的なサービスとしてAmazonや楽天市場が挙げられます。
次に商習慣の違いがあります。BtoB ECは企業間でのやり取りとなるため、リピート注文が多い点が特徴です。また、商品の単価や送料も、購入する個数や取引先に応じて変動することがあり、取引が複雑化しやすいです。
一般的に「EC」と言うと一般消費者向けのネット通販サイト(BtoC EC)をイメージする人が多いですが、BtoBは取引ごとの単価が高いことから、取引の規模は圧倒的にBtoB ECのほうが大きいです。
経済産業省の市場調査「日本の BtoB-EC 市場規模」によれば、2019年のBtoB EC市場規模は352兆9,620億円で、前年比2.5%増。「その他」に分類される業種を除けば、EC化率は前年から31.7%も増加しています。特に伸びた業種は「小売」「建設・不動産業」「食品」です。
出典:経済産業省ウェブサイト(令和元年度 内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査))
BtoC ECの市場規模は19兆3,609億円なので、BtoB ECの352兆9,620億円は20倍近い規模です。さらにBtoB ECはコロナ禍によりニーズが高まっており、今後も堅調に伸びていくものと思われます。
なぜBtoB ECを活用する企業がそれほどまでに増えているのでしょうか? ここでは、BtoB ECの導入にどのようなメリットがあるのか解説します。
BtoB ECを導入することで、今までアナログな手段で行っていた受発注業務や問い合わせ対応の業務削減が可能になります。たとえばFAXや電話などで取引を行っていると、聞き取りミスや入力ミスなどの人為的なミスが発生しやすく、確認の手間に加えてクレーム発生のリスクも生まれます。
BtoB ECで受発注業務や問い合わせ対応をデジタル化し部分的にも自動化できるようになれば、生産性が向上して残業時間削減にもつながります。営業担当などが受発注や問い合わせ対応を兼務している場合、本来業務に充てる時間を増やせるようになりサービスの質も上がるでしょう。
BtoB ECで受発注業務や問い合わせ対応を自動化できれば、それだけ人の手を介さずに処理できるようになり、人的コストが削減できます。
特にBtoBだと取引のボリュームが大きく、月末月初や繁忙期など受発注業務に追われてパンクしてしまう企業が多いです。人件費はもちろん、見積もりや発注書などの書類を紙でやり取りしていると、紙代に加えて印刷費や郵送費などもかさんできます。BtoB ECでデジタル化すれば、こうしたコストも削減できるのです。
コロナ禍でテレワークが一気に普及しましたが、書類でやり取りしていたり、電話やFAXで受発注対応をしていたりするとオフィスへ出社しなければならず、テレワークの妨げになります。BtoB ECに切り替えればシステム上で取引できるため、インターネットにさえつながればどこからでも対応可能です。
同じ理由で、BtoB ECはBCP対策にも適しています。BCPとは、地震や台風などの自然災害や感染症の流行などのリスクに備える事業継続計画のこと。東日本大震災やコロナ禍のように、外出がままならなくなった時も円滑に業務を遂行できるよう、テレワーク可能なシステムの導入は必要不可欠です。
BtoB ECの機能は受発注のやり取りだけに留まりません。システム上でさまざまな販促活動を行うこともできます。
既存顧客に対しては、管理画面を通して新商品を案内したりお得なキャンペーン情報を届けたりすることができます。取引が長期化すると購入商品が固定化しがちですが、過去に購入した商品の関連商品やお得な商品を案内するなど、常に新しい提案ができるでしょう。
また、SEO対策をして関連キーワードで検索した際にサイトが上位表示されるようにすれば、新規顧客を開拓する販路拡大も狙えます。
取引がアナログだと、その都度対応するスタッフが違ったり、担当者の能力に差があったりして属人化しやすくなります。ベテラン社員でなければ対応できない複雑な業務がある企業も少なくありません。
BtoB ECでデジタル化することによって、こうした属人化を解消して業務の標準化を実現できます。スタッフの数や能力に関わらず、スピーディーに正確な対応ができるようになり、業務効率化やサービス向上にも貢献します。
BtoB ECを導入すれば、顧客は注文に関する情報をいつでもどこでも確認できるようになります。欲しい商品の在庫有無や価格の確認、発注、見積もり依頼などが24時間いつでもインターネット上でできるようになり、顧客も業務効率が上がるのです。
こうして利便性が高くなると顧客満足度も向上し、リピート注文も促進できます。顧客満足度の向上は売上アップにも直結するのです。
BtoB ECの構築方法には、ASP(SaaS、クラウド)、フルスクラッチ、パッケージの3種類があります。それぞれの特徴やメリット、違いについて解説します。
ASPとは月額課金制のクラウドサービス(SaaS)のことを意味します。月額の使用料をECサイトのシステム会社に支払うことで、だれでも簡単にECサイトを構築し、運用することが可能です。
レンタル形式なので自社で開発する必要がなく、自動でシステムの更新や改修がされていくことがメリットです。毎月のランニングコストはかかりますが、初期費用があまりかからずリーズナブルに運用できるため、気軽にBtoB ECを導入できるのも特徴です。
ただし、自社開発ではないためカスタマイズはあまりできず、柔軟性にはやや欠けています。基本的な機能を使って十分に運用できる場合は問題ありませんが、業界独自の慣習があるなど取引が複雑な場合はECサイト上で対応しきれないリスクがあります。
ASPと対照的なのが1からECサイトのシステムを開発するフルスクラッチです。すべてオーダーメイドで作っていくためコストも時間もかかりますが、自社に合ったサービスを作ることができ、取引形態が複雑な企業でもEC化できます。自社の基幹システムを連携させたり、複雑なセット組みや価格設定を反映させたり、無制限でトラフィックに対応したりと多くの要件が実現できる点もメリットです。
注意点は、やはり莫大なコストと時間がかかることです。複雑な取引をEC化するとなれば、それだけ開発費用がかかり、開発期間も長くなります。また自社でのみ活用するシステムのため、自動で更新・改修されず、都度自発的に対応しなければなりません。ランニングコストもかかるため、十分な予算やリソースがなければ構築は難しいでしょう。
パッケージはECパッケージとも呼ばれ、ECサイトに必要な機能がパッケージとして用意されたシステムです。ECサイトに求められる基本的な機能は一通り搭載されているうえに、各社でカスタマイズすることも可能で、ASPとフルスクラッチの中間に位置しています。そのため「ASPだと機能が不十分だけど、フルスクラッチにするほどの予算はない」という企業が導入しやすく、コストパフォーマンスが高い点がメリットです。
ASPはインターネット上でアプリケーションをレンタル利用する形式ですが、パッケージはシステムをインストールして自社用にカスタマイズしていく形式です。そのためフルスクラッチほどではないですが、ASPより導入費用は高くなります。
人気のBtoB ECカートを10ピックアップし、それぞれの費用や特徴についてご紹介します。
「アラジンEC(Aladdin EC)」は、長年BtoB向けの業務管理システム「アラジンオフィス」の開発・販売を行なってきた株式会社アイルが、BtoB専用に作ったECパッケージです。
市場にあるBtoB向けECカートの多くは、一般消費者向けのネットショップ(BtoC EC)から派生して開発されたケースが多いですが、アラジンECは基幹システムから派生してBtoB ECシステムが開発されています。そのため、BtoB特有の商習慣への理解が深く、課題解決力や提案力が高い点が大きな強みです。
企業間取引に必要な機能が一通り揃ったECパッケージで、機能追加や基幹システム連携などの柔軟なカスタマイズが可能。導入企業ごとに専属チームが作られ、提案段階から導入後まで一貫した支援を受けられる充実したサポート体制も魅力の1つです。
アラジンECの料金は、商品数や会員数に関わらず一定の月額固定制。初期費用は200万円~、月額費用6万円~となっています。トータルの金額はカスタマイズする内容によって異なり、おおよそ200万円~2000万円と幅広く、自社の予算に合わせて組むことが可能です。
初期費用にはパッケージ費用、環境構築、サーバー設定、SSL&ドメインの取得・設定、パッケージ適合分析や基本設計書作成支援などの基幹システムやデータ連携の導入支援、主に、システム操作指導などの導入支援まで含まれています。サービスの質が高くサポートが充実していることも、多くの企業から支持されている理由でしょう。
「Bカート」はBtoB専用のASPで、最短3日で導入ができます。
基本機能にはカート機能や商品管理、会員制サイト機能、専用管理画面、オンライン決済機能などがあり、クローズドサイト機能や決済方法の個別設定なども可能です。基幹連携は3社までですが、あまり複雑な取引がなければリーズナブルに活用できるシステムだと言えます。
Bカートは初期費用が8万円で、月額制のプランは商品数と会員数に応じて選択します。最低金額は月額9,800円(商品数500、会員数50)です。毎月無料でアップデートされ、30日間の無料トライアルもあり、一度使用感を確かめてからの導入も行えます。
カスタマイズはできませんが、BtoB専用のため標準的な機能は搭載されていて、開発コストや納期を最小限に削減できます。
「楽楽B2B」は、複数モールの一元管理が可能な受注管理システムやD2Cに特化したASPなどを展開している株式会社ネットショップ支援室が提供しているBtoB ECカートです。
卸取引に特化しており、取引先別に掛け率や価格を設定したり、注文書を自動で読み込んだりできるほか、販路や決済手段の設定をすることができます。実際のEC運用に基づいたシステム設計をしており、受注から決済までパソコンでの一括管理が可能です。
料金は従量課金なしの月額固定プランで、月額5万円+初期費用10万円、月額7万5000円+初期費用10万円、月額15万円+初期費用30万円の3つのプランがあり、プラン変更はいつでも可能です。SSL証明やOCR機能を利用する場合は、別途料金がかかります。
「BeeTrade」はBtoB ECに特化したパッケージで、BtoB特有の商習慣に対応しており、カスタマイズ性が高くサポート体制も整っています。ショッピングカート機能に加えて品番注文やクローズドサイト設計、商品管理・SKU管理など、基本的な機能は一通り搭載されています。
月額費用は要見積もりです。オプションにて開店設定代行やGoogleアナリティクスやSEOコンサルティング、画面設計・デザイン制作などを依頼できます。
https://products.sint.co.jp/siws
「SI Web Shopping」 はEC年商数十億円以上の大規模ECサイト向けの純国産パッケージです。ECパッケージでありながら「内製化支援プログラム」が用意されている点が大きな特徴で、ローンチ後に社内SEや外部のSEによる追加開発やメンテナンスを行うことが可能です。
どんな要件にも応えられる圧倒的なカスタマイズ性が強みで、多くの大手ECサイトが活用しており、オムニチャネル展開にも適しています。
SI Web Shoppingの料金は非公開となっているため、要相談です。目安としては初期費用が数千万円~、月額費用が数十万円~数百万円、追加カスタマイズ費用が数十万円~とかなりの高価格帯です。それだけの費用をかけてハイスペックなECサイトを構築したい大企業に適しています。
「EC-Rider B2B」もBtoB ECに特化したシステムで、外部システムの連携から卸売りと仕入れの管理、卸売サイトの開設、バイヤーの組織階層管理、FAXを自動でデータ化するFAX OCR機能などが搭載されています。通販ポータルサイトのようなマーケットプレイスを構築できるのも特徴です。また多言語にも対応しており、越境ECとしても活用できます。
料金プランはクラウドサービス(レンタル型)のASPと、ソフトウェア購入型のオンプレミスの2パターンが用意されています。ASPは初期費用10万円+月額5万円~となっており、オプションサービスによるカスタマイズも可能です。オンプレミスはライセンス費用100万円+年間保守費用120万円です。
自社の要件に合わせて選択するのが良いでしょう。
https://www.hit-mall.jp/service/btob.html
「HIT‐MALL」はパッケージのシステムで、20年以上の実績を持つアイテック阪急阪神株式会社がECサイトの構築からWebプロモーション、システム運用、物流管理までエンジニアチームがサポートします。BtoCにも展開できるのが特徴です。
HIT-MALL BtoB パッケージ版の料金は初期費用が要見積もり、ライセンス費用が380万円~、年間保守費用が初期費用の10%となります。要望によって初期費用や保守費用が変動し、サーバー・インフラ利用料も別途見積もりとなるため、確認が必要です。
https://btob-option.makeshop.jp/
「MakeShop BtoBオプション」とは、GMOグループが提供するBtoC向けのネットショップ構築サービス・MakeShop(https://www.makeshop.jp/)を卸売・会員制ECサイトへカスタマイズできる機能オプションのことです。
「低コストで簡単にできるパッケージ」として売り出されており、BtoCとBtoBの両方を展開しているネットショップに人気です。購入者がログインすれば自動で会員情報を判別するため、BtoCにもBtoBにもスムーズに対応が可能です。
料金は要問い合わせですが、MakeShopのアカウントを持っていてプレミアムショッププラン、またはMakeShopエンタープライズを利用しているショップであれば、BtoBオプションは無料で7日間試せます。BtoCを主軸に展開している企業に適したシステムです。
https://subscription-store.com/
B2B向けサブスクリプション事業に人気なのが、ワンストッププラットフォームの「サブスクストアB2B」です。1,000社の導入実績を持つサブスクストアとたまごリピートが開発した定期通販専用カートで、定額課金サービスから出荷ありの定期購入サービスまで幅広いビジネスに対応しています。商品管理、受注・出荷管理、入金・請求管理、顧客対応・管理、販促管理と機能も十分で、サブスクならではの顧客育成に効果的な機能も搭載されています。
料金プランは初期費用69,800円+月額49,800円のスタンダードプラン、初期費用99,800円+月額79,800円のプレミアム(専用サーバー+ASP)プラン、費用要相談のエキスパートプランの3種類があります。
BtoB受発注システム「CO-NECT」は出荷指示機能、書類作成機能などが搭載されていて、受発注業務をワンストップで行えるようになるECサービスです。マルチデバイスに対応していて、注文の出荷状況も簡単に確認でき、個数売りから量り売りにまで対応。商品ごとのタグ付けで営業ツールとしても活用できます。
注機能は利用料が無料。受注機能は要問合せですが、フリープランなら月額0円で利用することができます。その他、月間受注回数や取引先数が異なるプランが複数用意されているほか、すべての機能をお試しいただけるトライアルもあります。
それでは、実際にBtoB ECカートを導入する際はどのように選べば良いのでしょうか。失敗しないBtoB ECカートの選び方のポイントを解説します。
まずは予算感を踏まえてBtoB ECカートの種類を絞り込みましょう。見積もりを依頼し、導入コストだけでなくランニングコストも含めて月々どれくらいの費用が必要になるか確認してください。
BtoB ECカートの導入・運用にかかる費用だけでなく、それによってどれくらいの売上利益の向上、コストカットができるかを考慮して試算することが重要です。それなりの費用がかかっても、それ以上に売上アップ、利益率向上が期待できたり、人件費や雑費が削減できたりするのであれば問題ありません。トータルで収支がプラスになれば良いのです。
正確に試算するためには、現段階でどの工程にどれくらいの時間とコストがかかっているのかを洗い出してから比較検討するのがおすすめです。一番時間やコストがかかっている部分を効率化できる機能を持ったBtoB ECカートを選ぶのが望ましいでしょう。
自社に必要な機能があるか確認する際に重視すべきなのがカスタマイズ性(柔軟性)です。
BtoB ECカートによって、カスタマイズできる幅は大きく異なります。複雑な取引であればあるほどやり取りに時間とコストがかかりますから、できればBtoB ECカートの導入によって自動化して業務効率化するのがベターです。
基本機能で対応できない場合はカスタマイズによって対応できるかどうか、事前に確認しましょう。
迷った時はBtoB専用のECカートを選ぶのがおすすめです。
在庫数に応じた自動購入制限機能や、代理店選択機能、得意先別の制御機能、キャンペーン機能、サンプル出荷対応などBtoBに適した標準機能が搭載されているほか、柔軟なカスタマイズ性があるなど利便性が高く、業種や業界に合わせたカスタマイズも可能なケースが多いです。
業務フローを確認し、自社に合ったカスタマイズができるかしっかりチェックしてください。
予算感が合致していてカスタマイズ性が期待できても、実際に運用するとなるとサポートが不十分だったりバグがあったりとトラブルが発生するリスクもあります。
「せっかく費用をかけてBtoB ECカートを導入したのに、いざ運用を開始したら不満が続出してEC化が進まなかった」といった失敗を避けるために、システム会社の実績を見て信頼性を確認することも重要です。
多くの実績を持っているシステム会社であれば、企業間取引に精通しているためあらゆる課題解決策を持っており、各企業にとって最適な提案を行えます。的確なヒアリングにより要望に合わせてシステムをカスタマイズしたり、充実したアフターサポートで改修を重ねたりと長期的なメリットが期待できるでしょう。
これらの3つのポイントを踏まえ、タイプ別におすすめのBtoB ECカートをご紹介します。BtoB ECカートの選定に迷ったら、以下のBtoB ECカートの中から企業規模や予算に合ったものをご検討ください。
BtoB ECを初期費用100万円以下でスモールスタートしたい場合は、BtoB専用SaaS(ASP)の「Bカート」がおすすめです。
おすすめの理由は導入のハードルがとにかく低いこと。BtoB専用のクラウドサービスでカスタマイズ不要、サービス開始まで最短3日と短納期なうえに、月額9,800円からと低コストです。
ASPはフルスクラッチやパッケージに比べると簡易的ではありますが、BtoB専用のためBtoC ECカートでは対応できない複雑な取引やシステム要件にもある程度対応できます。特殊な業界慣習や自社ルールがなければ、カスタマイズができないASPでも問題なく利用できるでしょう。
BカートはASPサービスなので共通のプラットフォームをレンタルして利用する形になり、フルスクラッチやパッケージのようなカスタマイズはできません。柔軟性のある運用を行いたい企業には不向きです。
また、金額は商品数と会員数に比例して上がっていくため、大規模なECサイトを構築する場合は高価格帯になる可能性があります。
ASPタイプのBtoB ECカート「Bカート」の公式Webサイトはこちら!
カスタマイズする必要があり、初期費用200万~2000万で中規模のBtoB ECカートを導入したい場合は、パッケージ「アラジンEC」がおすすめです。
おすすめの理由は、30年以上BtoB向けの業務管理システムの開発・販売を行なってきた会社が開発したBtoB専用のECカートであり、BtoBに適した標準機能と柔軟なカスタマイズ性によってあらゆる業種に対応する豊富なノウハウと実績を持っているからです。
アラジンECはBtoB向けの基幹システム(販売管理システム)から派生する形で、BtoB ECシステムが開発されているため、ECのノウハウだけでなく基幹システムのノウハウもあり、圧倒的な連携実績と企業間取引の知見が蓄積されていることが大きな強みです。
さまざまな業種のBtoB EC構築実績があることも強みの1つ。アラジンEC公式サイト内に業種別のページ(*1)があるほか、さまざまな導入事例(*2)が動画や記事で確認できます。
*1業種別一覧:https://aladdin-ec.jp/product/
*2導入事例一覧:https://aladdin-ec.jp/case/
アラジンECは柔軟性があり充実のサポートが受けられる分、ASP型と比べると初期費用が高く、納期も長めです。各社の業務フローに適した機能構成やシステム活用方法などを提案してからの導入となるため、システム稼働・運用開始にあたってコストと時間がかかるのです。
また、BtoB専門のシステムなのでBtoCも展開したい場合には不向きでしょう。自社ルールにも対応するBtoB専門のECカートを、しっかり構築したい場合に適しています。
中規模向けパッケージタイプのBtoB ECカート「アラジンEC」の公式Webサイトはこちら!
EC年商数十億円以上を目指す大規模ECサイトを構築したいなら、「SI Web Shopping」がおすすめです。多くの大手ECサイトに使われている純国産のシステムで、かなりの費用がかかるもののカスタマイズ性が高く、自社で保守・管理できる点が特徴です。大手企業が自社エンジニアによる運用を行ったり、あらゆる要件をECで実現したりすることができます。
SI Web Shoppingはオムニチャネルに力を入れている大手企業が多く活用していて、顧客との接点を増やして顧客満足度を高めたり、システム連携で業務を効率化したりするのに貢献しています。
SI Web Shoppingはあらゆる要望を叶える万能性がありますが、やはり高額なため導入できる企業は限られます。ASPのように自動更新されないため、定期的な改修費用もかかります。
近年、ASPや高価格帯以外のパッケージも機能を拡充しており、さまざまなニーズに対応できるようになってきました。費用対効果を試算し、高価格帯のSI Web Shoppingを導入する必要があるかどうか、十分に検討したほうが良いでしょう。
大規模向けパッケージタイプのBtoB ECカート「SI Web Shopping」の公式Webサイトはこちら!
劇的にオンライン化が進む昨今、BtoBビジネスを最適化するにはBtoB ECの活用が必要不可欠となっています。自社に合ったBtoB ECカートを選んで運用することで、現在の課題を解決して利益の最大化を目指せるでしょう。
BtoB ECカートにはさまざまな種類があるため、自社に合ったシステムが必ず見つかります。自社の課題を洗い出した上で各ECシステムを比較検討し、最適なBtoB ECカートを選定することをおすすめします。
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