WEBマーケティングのトータルサポートならディーエムソリューションズ株式会社
0120-934-226受付時間 平日9:00~18:00

ファビコン(favicon)とは?設定方法やSEO効果について解説

2025.11.11 Web制作
このエントリーをはてなブックマークに追加

Webサイトを開いたとき、ブラウザのタブや検索結果の左側に小さなアイコンが表示されていることに気づく人も多いでしょう。このアイコンは「ファビコン(favicon)」と呼ばれるもので、サイトの印象やブランド認知に大きく関わる要素です。

特に近年では、Googleの検索結果(AI Overviewを含む)やモバイルの検索画面にもファビコンが表示されるようになり、ユーザーにとって信頼性や視認性を高める重要な役割を果たしています。

この記事では、ファビコンの設定方法やガイドライン、運用上の注意点などを解説します。単なるデザイン要素ではなく、Webマーケティング全体に寄与するポイントとして理解しておくことが大切です。

目次

ファビコン(favicon)とは?

ファビコンとは

ファビコンとは、「Favorite icon(お気に入りアイコン)」の略で、Webサイトを象徴する小さな画像のことです。

ブラウザのタブ、ブックマーク、スマートフォンの検索結果など、複数の箇所に表示されるため、ユーザーがサイトを識別する目印として活用されています。一般的にファビコンのサイズは16×16ピクセルが基本ですが、近年は高解像度ディスプレイの普及により、32×32ピクセルや48×48ピクセルなど複数サイズを組み合わせて使用するケースも増えています。

また、ファビコンは設置しなくてもサイトは正常に表示されますが、企業やメディアではブランドの統一感や信頼性を示す目的で設定するのが一般的です。

以下に、ファビコンが表示される主な場所を整理します。

ファビコンが表示される主な場所と目的

表示場所 主な目的
ブラウザのタブ 複数のタブを開いている際にサイトを判別しやすくする
ブックマーク一覧 ユーザーが保存した際に一目で判別できるようにする
検索結果(PC・SP) ブランドの信頼性を高め、クリック率を向上させる
ホーム画面(SP) Webアプリのように認識されやすくする

このように、ファビコンは単なるデザイン要素ではなく、ユーザー体験を高める重要なUIパーツです。特に「タブのアイコン」として認識されることで、検索結果上でも視覚的に他サイトとの差別化を図ることができます。

ファビコンが表示される具体的な箇所

ファビコンは次のような複数の場所に表示されます。

  • Webブラウザのタブ部分
  • ブックマーク一覧
  • Google検索結果画面(特にスマートフォン表示時)
  • スマートフォンのホーム画面(Webアプリ登録時)

これらの表示箇所で共通して求められるのは「認識しやすさ」と「一貫性」です。ファビコンが統一されていることで、ユーザーは検索結果やタブを切り替える際にも迷いなく目的のサイトに戻ることができます。

また、ブランドロゴやコーポレートカラーを活用したデザインにすることで、視覚的な印象を強化できます。

ファビコンが注目されている背景

ファビコンが注目を集めるようになったのは、Googleが2019年以降に検索結果へ表示を導入したことがきっかけです。

当初はモバイル検索限定でしたが、2023年以降はPC検索結果でも表示されるようになり、Webサイトの第一印象に関わる要素となりました。

この変化により、ファビコンの品質やデザインはSEOやクリック率にも影響を与える可能性が指摘されています。

検索ユーザーにとって、信頼できるブランドや見覚えのあるロゴが表示されると、クリック行動に結びつきやすい傾向があるためです。

タブのアイコンとしての役割

「タブのアイコン」として表示されるファビコンは、ユーザーが複数のページを同時に開いている際に目的のページを素早く見つける手がかりになります。

特に業務で複数のWebサイトを開いているユーザーにとって、ファビコンの存在は操作効率を高める視覚的サインといえるでしょう。

ファビコンの設定がWebサイトに必要な理由

ファビコンは単なるアイコンではなく、ユーザーに安心感と印象を与える重要な要素です。検索結果やブラウザのタブなど、日常的に目にする部分に表示されるため、企業やメディアの信頼性を高める効果があります。

ここでは、ユーザビリティの観点とSEOの観点からファビコンの役割を整理します。

ユーザビリティ・ブランド認知への影響

ファビコンを設定する最大の利点は、ユーザーがサイトを識別しやすくなる点です。複数のタブを同時に開いている場合でも、ロゴやシンボルカラーが表示されることで目的のページを素早く見つけることができます。

また、ブックマークやスマートフォンのホーム画面に登録された際にも、ファビコンが視覚的な目印となり、再訪率の向上につながります。

さらに、統一されたデザインやブランドカラーを採用することで、企業ロゴのように視覚的な一貫性を生み出せます。この一貫性がブランド認知を促し、Web上での信頼構築に寄与します。

SEO・検索結果での見え方

ファビコンが表示されるようになり、検索時の視覚的インパクトが格段に高まりました。これにより、他サイトとの差別化が容易になり、クリック率(CTR)の改善が期待できます。

特にAI概要(AI Overview)のような新しい検索表示形式では、ファビコンがブランドの識別アイコンとして扱われるケースが多く、適切な設定はブランディング効果を強化する重要な要素です。

検索ユーザーはロゴを通じて安心感を得やすいため、正確なサイズとガイドラインに沿った設定が求められます。

このように、ファビコンの設定はユーザビリティとSEOの両面で成果をもたらす施策です。Webサイトの第一印象を形成する「視覚的な名刺」として、設置を怠らないことが重要です。

Googleによるファビコン設定ガイドライン

ファビコンを正しく設定するためには、Googleが公開している公式ガイドラインに沿って設計することが重要です。このガイドラインは、検索結果に正しくアイコンを表示させるための技術的条件や制限を明確に示しています。

技術仕様(サイズ・形式・比率)

Googleが推奨しているファビコンのサイズは「48ピクセルの倍数(例:48×48、96×96、144×144など)」です。

これは、検索結果で表示される際に自動的に16×16ピクセルへ縮小されるため、あらかじめ高解像度でも劣化しない画像を用意しておく必要があります。

対応するファイル形式は、ICO、PNG、SVGなど一般的な画像フォーマットすべてが有効です。ただし、透過背景がある場合は白や淡いグレーなど背景色とのコントラストにも注意が必要です。

また、ファビコンは「正方形」であることが前提となるため、長方形や縦長のアイコンを使用するとGoogleが自動的にトリミングしてしまう場合があります。複数サイズをまとめて1つのICOファイルに格納する方法も推奨されています。

URLとクロール要件

Googleがファビコンを正しく認識するためには、クローラー(Googlebot)がその画像ファイルとホームページを問題なく取得できる状態である必要があります。

robots.txtなどでクロールをブロックしている場合、検索結果にファビコンが表示されなくなります。

さらに、ファビコンのURLはできるだけ固定しておくことが推奨されています。頻繁にURLを変更したり、パラメータ付きのURLを使うと、Googleがファビコンの更新を認識できない場合があります。

運用の際は、ドメイン直下や「/favicon.ico」など、安定したパスに配置するのが望ましいでしょう。

表示されないケースと注意点

ガイドラインに沿っていても、必ずしもファビコンが検索結果に表示されるとは限りません。Googleは独自の判断で、ガイドラインに反している、または不適切とみなされるアイコンを表示しない場合があります。

特に以下のようなケースでは、デフォルトの地球アイコンに置き換えられることがあります。

  • わいせつ・暴力的なシンボルを含む
  • 過剰な文字や判別しにくいデザイン
  • 背景とのコントラストが低く視認性が悪い

また、ファビコンを変更した後にすぐ結果へ反映されない場合もあります。この場合は、Search Consoleでインデックス登録をリクエストし、キャッシュ更新を待つことが推奨されます。

引用元:Search Console ヘルプ「検索結果に表示されるファビコンを定義する

ファビコンの作成・設定手順

ファビコンを設定するには、「画像の作成」「形式の変換」「サーバーへのアップロード」「HTMLへの記述」という4つの工程が必要です。

正しい形式で作成し、ガイドラインに沿って設置すれば、検索結果やタブ、ブックマークなどで安定して表示されます。

ここでは、初心者でも迷わず進められるよう、順を追って手順を解説します。

.ico形式で作成するメリット

ファビコンの推奨形式は「.ico」です。この形式は複数のサイズを1つのファイルにまとめることができるため、異なるブラウザやデバイスで最適に表示されます。

Photoshopなどの画像ソフトで作成したPNGやJPGを、無料の変換ツールを使ってICO形式に変換するのが一般的です。

主なポイントは以下のとおりです。

  • ファイル名は「favicon.ico」に統一する
  • 背景は透過またはブランドカラーを使用する
  • 16px、32px、48pxなど複数サイズを含めて作成する
  • シンプルで識別しやすいデザインを心がける

複雑なデザインや小さな文字を含むアイコンは、縮小表示時に潰れて判別しにくくなるため避けましょう。

簡単に作成できる無料ツールの活用

専門ソフトを使わなくても、無料のオンラインツールを利用すれば簡単にファビコンを作成できます。

画像をアップロードするだけで自動的にICO形式へ変換してくれるサイトも多く、初心者にも適しています。

主な無料ツールの例:

【favicon.cc】

favicon.cc

引用元:favicon.cc

ブラウザ上で直接ドット絵を描いてファビコンを生成できる海外サイト。

【Favicon generator】

Favicon generator

引用元:Favicon generator

画像をアップロードして即座にICO形式へ変換可能。複数サイズをまとめて出力できる。

【iconifier.net】

iconifier.net

引用元:iconifier.net

PNG画像をアップロードするだけで、各サイズを自動生成し、ZIP形式で一括ダウンロード可能。

こうしたツールを使うことで、短時間でガイドラインに沿ったアイコンを作成できます。

HTMLヘッダーへのファビコン設定コード

ファビコンを作成した後は、HTMLのヘッダー部分にコードを記述することで、ブラウザや検索結果に表示されるようになります。

ただし、ブラウザの種類やバージョンによって記述方法が異なるため、目的に応じて正しい書き方を選ぶ必要があります。

ここでは、主要ブラウザに対応するコード例をまとめます。

主要ブラウザ(Chrome・Safari・Edgeなど)で使用するコード

ファビコンを正しく表示させるためには、HTMLファイルの<head>内にファビコンを指定するコードを記述します。

最も基本的で、どのブラウザでもほぼ確実に認識されるのが以下の記述です。

【標準的な設定コード】

<link rel=“icon” href=“/favicon.ico” type=“image/x-icon”>

このコードは「サイトのアイコンは /favicon.ico です」という情報をブラウザに伝える命令文です。

通常、favicon.ico はサイトのルートディレクトリ(例:https://example.com/favicon.ico)に配置します。

上記のコードをHTMLの\タグ内に記載すると、ブラウザのタブ・ブックマーク・検索結果にファビコンが表示されます。

【HTML記述例】

<head>
<meta charset=“UTF-8″>
<title>サイトタイトル</title>
<link rel=“icon” href=“/favicon.ico” type=“image/x-icon”>
</head>

この書き方で、Google Chrome、Microsoft Edge、Safari、Firefox など主要ブラウザに対応できます。

Internet Explorer 9以前への対応コード

古いブラウザ環境でもファビコンを表示したい場合は、以下のように「shortcut icon」を指定します。

この指定方法は、IE9以前の環境において互換性を保つための記述です。現在は多くのブラウザで非推奨ですが、企業や行政機関など古いシステムを利用している環境では、依然として有効な手法です。

ブラウザ別の指定方法一覧

以下の一覧に、主要ブラウザごとの推奨コードをまとめます。コピーして利用する際は、サイト構造に応じてパスのみ変更してください。

ブラウザ名 推奨記述方法
Google Chrome <link rel=“icon” href=“/favicon.ico” type=“image/x-icon”>
Safari <link rel=“icon” href=“/favicon.png” type=“image/png”>
Firefox <link rel=“icon” href=“/favicon.ico” type=“image/x-icon”>
Microsoft Edge <link rel=“icon” href=“/favicon.ico” type=“image/x-icon”>
Internet Explorer9以下 <link rel=“shortcut icon” href=“/favicon.ico”type=“image/vnd.microsoft.icon”>
Apple Touch Icon <link rel=“apple-touch-icon” href=“/apple-touch-icon.png”>

運用・変更時に気を付けるポイント

ファビコンは一度設定すれば長期間使える要素ですが、デザインを変更したり、ドメイン構成を見直した際には、運用上の注意が必要です。

正しい更新手順を踏まないと、検索結果やブラウザ上で古いアイコンが表示され続ける場合があります。

ここでは、ファビコンの変更・運用時に確認すべき主なポイントを紹介します。

URLを頻繁に変更しない

ファビコンのURLは、できるだけ固定しておくことが推奨されています。URLを頻繁に変更すると、Googleが新しいファビコンを認識できず、検索結果上に旧アイコンが残るケースがあります。

特に「バージョン付きURL(例:favicon\_v2.ico)」などを定期的に更新している場合は、キャッシュの影響で反映が遅れることがあるため注意が必要です。

安定した運用のためには、常に同じパス(例:https://example.com/favicon.ico)を使用し、差し替え時も同一URL上で上書き更新するのが理想です。

キャッシュをクリアして反映を確認する

ファビコンを変更しても、すぐにブラウザや検索結果に反映されないことがあります。これは、ユーザーの端末やGoogleの検索キャッシュが古い情報を保持しているためです。

更新後は、以下の方法でキャッシュをクリアして再表示を確認します。

  • ブラウザのキャッシュを削除して再読み込みする
  • 別ブラウザまたはシークレットモードで表示を確認する
  • Google Search Consoleから「インデックス登録をリクエスト」して再クロールを促す

この手順を行うことで、新しいファビコンがより早く反映されます。

ファビコン変更の反映タイミングを理解する

Google検索結果のファビコンは、変更してから即時に切り替わるわけではありません。一般的には数日〜1週間程度、場合によっては2週間以上かかることもあります。

このため、サイトリニューアルやブランドロゴ変更と同時にファビコンを差し替える場合は、十分な余裕を持って準備することが大切です。

また、サイト全体で統一されたファビコンを使用することで、ブランドの一貫性を維持できます。一部ページだけ異なるファビコンを設定すると、ユーザーが混乱する恐れがあるため、全ページ同一設定を推奨します。

ファビコンについてよくある質問

ファビコンの設定に関して、よく寄せられる質問を以下にまとめました。実際の運用や設定作業で迷いやすいポイントを中心に解説します。

Q. なぜファビコンを設定した方がいいのですか?

A. ファビコンを設定すると、ブラウザのタブや検索結果でサイトを判別しやすくなります。

特に企業やブランドサイトでは、統一されたロゴを表示することで信頼性が高まり、クリック率や再訪率の向上にもつながります。

Q. ファビコンの設置はSEOに影響しますか?

A. ファビコンの有無が直接的に検索順位へ影響を与えることはありません。

しかし、検索結果やタブでの視認性が高まることで、クリック率(CTR)の向上やブランド信頼度の向上が期待できます。間接的にはユーザー行動指標を改善する要素の一つといえます。

ファビコン以外のSEO対策は当社のSEOコンサルティングサービスをご覧ください。

Q. ファビコンを設定していない場合どうなりますか?

A. ファビコンを設定していない場合は、ブラウザや検索結果にデフォルトの地球アイコンが表示されます。

これでも機能上の問題はありませんが、企業やメディアの信頼感を演出できないため、ブランド価値の面で不利になる可能性があります。

Q. ファビコンを変更したのに新しいデザインが表示されません。

A. この現象はキャッシュが原因で起こることが多いです。ブラウザのキャッシュを削除し、ページを再読み込みしてください。

また、Google検索結果への反映には数日〜1週間程度かかる場合があるため、Search Consoleでインデックス登録を再リクエストすることで、更新を早められる場合もあります。

Q. 複数のページで異なるファビコンを設定しても問題ありませんか?

A. サイト全体で統一されたファビコンを使用する方が望ましいです。統一することでブランドの一貫性を保てるほか、ユーザーが複数ページを閲覧した際にも混乱を避けられます。

例外として、企業サイトと別ブランド・キャンペーンサイトを区別する場合は、意図的に別アイコンを設定しても問題ありません。

まとめ

ファビコンの設定は、Webサイト運営における基本施策のひとつです。単なる装飾ではなく、ユーザー体験の向上やブランド認知の強化、さらにはクリック率(CTR)改善にも寄与する重要な要素といえます。

特に、Google検索結果やAI概要(AI Overviewなど、一部のAI検索結果)でファビコンが表示される現在では、小さなアイコンひとつが「信頼できるサイト」「覚えやすいブランド」という印象を形成するきっかけになります。

運用においては以下の基本を押さえておくことが重要です。

  • ガイドラインに沿ったサイズ・形式で作成する
  • URLを固定して安定的に運用する
  • 変更時はキャッシュや反映タイミングに注意する

デザイン面では、ロゴやシンボルカラーを活かしたシンプルで判別しやすいデザインが理想です。Webサイト全体の印象を左右する要素だからこそ、「どのように見えるか」を意識して設計・設定を行うことが求められます。

ファビコンは、ユーザーがサイトに触れる最初の「視覚的な接点」のため、そのひとつひとつを丁寧に整えることで、Webサイト全体の品質やブランド価値を高めることができます。

このエントリーをはてなブックマークに追加
The following two tabs change content below.
Avatar photo

デジタルマーケティング研究所編集部

デジタルマーケティング研究所では、デジタルマーケティングの施策・広告・技術を、分析・実装・検証して、WEB担当者・マーケティング担当者の方の役立つ情報を発信していきます。
LINEバナー_サイドカラム用
SNSでフォロー
ウルロジ EC事業特化型 物流アウトソーシング
SEO×デザインでどの時代でも集客に強いサイトを制作します

あなたのサイトは、集客できていますか?各々の課題に沿ったSEOとユーザーに響くデザインを両立したサイト制作で、意識の高いターゲットをフロントへ呼び込みます。


Contactお問い合わせ

Webマーケティングに関わる施策全般をワンストップで
ご提供します。
お気軽にご相談ください。

関連資料ダウンロードはこちら
サービスのお問い合わせはこちら

Webマーケティング最新ニュースのレポートや無料セミナーの先行案内が届く、お得なメルマガ配信中!

Webマーケティング最新情報をお届けするDMSメールマガジン
東京営業所
東京都武蔵野市御殿山1-1-3 クリスタルパークビル2F
電話番号 0422-77-1087 FAX番号 0422-57-2761
大阪営業所
大阪府大阪市北区堂島1丁目5-30 堂島プラザビル10F
電話番号 06-7176-3367 FAX番号 06-7176-3368
Copyright © 2025 DM SOLUTIONS Co.,Ltd. All rights reserved.