当社では毎年20件以上の、ホームページリニューアルのご相談をいただきます。
コーポレート・採用・ECなど規模も種類もさまざまですが、リニューアル頻度は年々高くなっていると感じています。WEB技術の進歩やユーザーの環境変化に伴い、5年前に作ったホームページも『古いホームページ』と認識されることも珍しくはありません。
ここでは、初めてリニューアル担当に任命された方に向けて、プロジェクトが動き出す前におさえておくポイント・確認しておく事項をまとめています。確認した内容をチームの共通認識としリニューアルをすすめることで、プロジェクトがスムーズに進行します。
同時にリニューアル効果をより発揮できるようになりますので、是非お役立てください。
目次
私たちが生活する上で必要な情報を入手する際は、ホームページやSNS・アプリから手に入れることが大半です。
最近では限られた時間において、より『質の高い情報』を『短い時間』にて入手することを、ユーザーは重視するようになりました。
このような背景がある中で、「デザインが古いから」「他社もやっているから負けないように」といった動機・目的など、感覚的にリニューアルをすすめると費用対効果は期待できません。せっかくの機会を無駄にすることになり、思い描いたゴールからは遠くなります。
逆に、事前の準備から公開までブレることなく戦略的に進めてくと、どうなるでしょうか。費用対効果が高く、リニューアルはメリットの多い施策になり、ホームページは情報発信ツールの一つとして期待通りの成果をあげるでしょう。
ホームページリニューアルのメリットとは何でしょうか。代表的なメリットをまとめてみました。
情報を取捨選択し、スリムなコンテンツを掲載することにより、ユーザーに良質な情報を伝えることできるようになります。
トレンドのWEB技術を取り入れることにより、検索エンジン対策や新しい技術を用いた作業の効率化がはかれます。
数年前と今現在の会社・サービスの違いを考察することで、今後の方向性を見定め、より良い情報をユーザーに伝えることができるようになります。
その他、サイトリニューアル時は社内や部署のコミュニケーションが活発になります。部署をまたいだやり取りをはじめ、思わぬ本音などが飛び出すなど、とても風通しがよくなる印象です。リニューアルをフックに社内の意見を集約し、今後のマネージメントや社内整備に役立てることが可能です。
メリットばかり強調しましたが、デメリットも存在します。
代表的なものはコストです。技術進歩と共にユーザーの閲覧環境も細分化されました。より多くのユーザーに対応するために、リニューアルコストは年々上昇しています。リニューアルコストの多くは人件費になりますので、計画通りにプロジェクトを進めることが肝要です。
次に、やみくもなリニューアルにより検索順位が一時的もしくは長い間下がる可能性もあります。その他、今までのホームページで使用していた画像や文章などが著作権の問題で使えなくなる場合もありますので、留意しておきましょう。
リニューアルプロジェクトが進行し始めると、さまざまな検討事項や予想外の問題が発生します。
進行する前にリニューアルの根幹となる事項を確認・明確することにより、『プロジェクトの判断基準』ができあがります。そのため諸問題が起こった場合も、より迅速に判断・決断・そして代案提案ができるようになり、進行が滞りません。
またチーム内で意見が分かれた際も、根幹である判断基準に立ち戻りすり合わせを行なえば、よりスムーズに意見統一が可能となります。
それでは事前に確認・明確にするべきポイントをまずは4点説明いたします。
リニューアルプロジェクトが始まるきっかけとなった問題・課題は何か、情報をあつめ考察することです。ここでいう課題はホームページ自体に関する課題・問題ではありません。もう一歩手前のビジネスやサービス、または社内に関する現状の課題のことです。
よく「お問い合わせがこない」といったことを課題としてご相談を頂くことがあります。
しかしヒアリングを進めさせていただくと、お問い合わせがこないという課題の手前の、もっと根幹の課題や問題をお伝えいただくことが多々あります。
上記は実際にご相談いただいた一例になりますが、このようにただ「問い合わせが来ない」という課題の解決ではなく、もっと根幹にある課題を発見し、内容に合わせた企画立案とリニューアルを行なうことで、根幹にある課題においても改善を図ることができます。
ビジネスやサービス上の課題や外的要因に対して、ホームページリニューアルがどの程度課題解決に寄与するかをきちんと判断した上で、プロジェクトをスタートさせることは非常に大切です。
そのためにもまずは積極的に情報をあつめ、現状の認識と課題の考察を行なってください。
考察した内容を踏まえ、「誰に」「何を」「どうしてもらう」といった、よりホームページに関わる具体的なポイントを洗い出していきます。
リニューアルにて刷新する新しい情報を「誰に」伝えたいのか?ターゲットを明確にしましょう。ターゲットの洗い出しには、ホームページ版ステークホルダーマップを作成することをおすすめいたします。
ステークホルダーマップとは何かというと、「プロジェクトにおいて影響を受ける利害関係者すべて」をステークホルダーといいますが、ホームページ版では、購入希望者や質問希望者・既存顧客をはじめ、取引先、入社検討者、社員の家族など、閲覧する可能性のある属性をすべて洗い出しマッピングしたものです。
一旦洗い出しマッピングしたターゲットは、自社分析やリニューアルの目的に照らし合わせながら、優先順位をつけて絞り込んでいきます。ステークホルダーマップによって絞り込まれたターゲットに紐づけるコンテンツ(ページ)を洗い出すことで、目的に沿ったホームページのサイトマップ(必要ページの全体像)を作り上げることが可能になります。
ホームページの第一の役割は情報を伝えることなので、「何を」伝えるかを決めておく必要があります。
そのためにもまずは業界における自社(のサービス)の強みや弱みをきちんと把握しておくことが重要です。強みはホームページの主要コンテンツとして展開されることが多く、ユーザーが一番知りたい情報に直結することが多いです。
反対に、競合他社の状況・情報も調べ、自社の『弱み』もきちんと把握しておく事も必要です。『弱み』をどのように扱うかはチームで決めていくことになりますが、今後目指していく目標に転化して打ち出した企業様もありました。
強み・弱みをきちんと把握していき、何を伝えるか決めておけば、ネット上での不要な競合を回避し、良質な情報を分かりやすくユーザーに届けることが可能となります。
現状の課題と、絞り込んだターゲット・分析した伝えたいことをもって、ユーザーに「どうしてもらうか」を考え、最終的にリニューアルの目的を決めていきます。
実際にお話を聞くと目的と目標(数値目標)を混同されている担当者様や、数値目標ばかりに目がいっている担当様もいらっしゃいます。
事前準備では目的の具体化・明確化が大事であり、無理に数値化する必要はありません。
調べたことや考えたことをふまえて、テーマやスローガンを決める感覚で、具体的にテキストに起こしてみてください。
また、現状の課題に対してホームページリニューアルのみで全て解決しようとすると、具体性が無くなったり手が止まったりする場合があります。そういった場合は後述する予算や期限の確認を先に行い、現実的な目的が設定できるようにしてみてください。
ここまでにお伝えした4点に加え、プロジェクトを進行するうえで重要な3点のポイントをあわせて事前に確認しておきましょう。
予算をきちんと確認しておくことが大切です。
外注する制作会社に対し予算もしくは予算感を明示できないと、ゴールがずれた提案が出てくることが多くなります。結果、提案する側も確認する方も無駄な工数がかかり、物事の決定が遅れることになります。
公開期限を確認しましょう。イベントや新サービスの発売にあわせるなど、リニューアル以外のプロジェクトが動いている可能性もあります。
現実可能な日時かどうかはリニューアル内容によります。実際にプロジェクトが稼働し始めたのち、早い段階でチーム内や制作会社と共に確認してください。
いずれにせよ、取引先などへの確認事項など思わぬ工程が発生することもありますので、余裕をもった期限設定をおすすめします。
担当者はどこまで裁量権・決裁権を持っているのか、事前に確認してください。担当者の持つ裁量権の大きさによって、進行スピードが変わってきます。
例えばすべての工程において都度上長の確認が必要な場合と、自身で決定・確定する場合は、後者の方が圧倒的に進行スピードは速くなります。
また、担当者の裁量権が大きいプロジェクトは、スムーズな進行だけではなくブレない進行が可能となり、目的から外れないホームページが完成します。
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リニューアルが始まる前に、お伝えした事項を是非明確にしてみてください。明確化したことを関係者全てに共有し、常に念頭におき判断基準とすることで、ホームページリニューアルが費用対効果の高い施策となります。
任命直後は戸惑うかもしれませんが、いままでお伝えした事項をもって、まずは準備を進めてみてください。
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