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blockquoteとqの引用タグの使い方。その違いとSEO効果とは?

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ブログやオウンドメディア、WEBサイトの記事を作成する際に、他のWEBサイトに掲載されているコンテンツの一部をそのまま利用することはありませんか。他のWEBサイトの内容を一部利用することを引用と言います。一見、コピー&ペーストで簡単にコンテンツを充実できるようにも見えますが、ただコピー&ペーストするだけではいけません。

他のWEBサイトの内容を掲載するときには引用タグを使用する必要があります。これはSEOの観点だけの話ではなく、著作権なども関係してきます。引用する際はこれらに注意する必要があります。
本記事では、どのように引用タグを使うのか、blockquoteやq、citeといったタグの違いや使い分け、SEOとの関係についてご紹介してまいります。

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引用タグとは

引用タグとは、文献や他サイトの文章を引用する時に使うタグ(blockquote,q,siteタグ)を指します。読み手や検索エンジンに引用した文章であることを理解させる役割があります。

WEBサイトでコンテンツを作成する際に、時間の都合や思うように記事が書けなかったとき、リライトの時間が取れないときなどに、他のWEBサイトの内容をそのままコピー&ペーストすることがあると思います。また、そういった時だけではなく、説明の根拠や補足の際にも一部の内容をコピー&ペーストして掲載することがあると思います。コピー&ペーストした文章を引用タグなしで掲載してしまうと、検索エンジンから正しく評価されないことも考えられます。

このように他のWEBサイトの内容をコピー&ペーストする時に、blockquoteタグやciteタグ、qタグといった引用タグを使用することで、検索エンジンにも正しくこの部分は他のWEBサイトの内容を引用していることを伝えることができます。

<blockquote>
<p>検索エンジン最適化(けんさくエンジンさいてきか、英: Search Engine Optimization, SEO、サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)とは、
検索エンジンのオーガニックな検索結果[注 1]において、特定のウェブサイトが上位に表示されるよう、ウェブサイトの構成などを調整すること[1]。また、その手法の総称[2]。</p>
<cite>引用元:<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/検索エンジン最適化">フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』</a></cite>
</blockquote>

上記は引用する際のソースコードの一例です。
CSSの内容にもよりますが、引用タグを使用することで上記のようなソースコードは、下記のような表示になります。

検索エンジン最適化(けんさくエンジンさいてきか、英: Search Engine Optimization, SEO、サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)とは、検索エンジンのオーガニックな検索結果[注 1]において、特定のウェブサイトが上位に表示されるよう、ウェブサイトの構成などを調整すること[1]。また、その手法の総称[2]。

引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「“”」は引用符と言いますが、このようなクォーテーションマークで囲まれている箇所が引用箇所であるとユーザーにとっても伝えることができます。また、こういった引用表記で信頼性の高い他のWEBサイトの内容を掲載することで、ユーザーからの自社コンテンツの信憑性も高まることが考えられます。

他のWEBサイトの内容を掲載すること自体がダメと言う訳ではなく、このようにコンテンツの理解を深めるために引用することは、ユーザーにとってもわかりやすく品質の高いコンテンツとなります。

引用タグの割合 使いすぎても問題はないのか?

SEOの観点から、どのくらいの割合であれば引用を使用しても大丈夫なのか?ということについては、特に明記されていることもなく、決まりはないと考えます。

だからと言って、ほとんどを引用したコンテンツは、検索エンジンから価値がないと評価される可能性があります。あくまで作成するコンテンツの内容が主であり、その補足や根拠を掲載するための引用であることが重要と考えます。作成していくコンテンツを説明するときに、「あのサイトのあの部分の言葉がわかりやすかった」「あのサイトは有名な企業や機関の発言だから信用できる」といったように、コンテンツの裏付けに引用タグを使用するように心掛けましょう。

このような考えから使用される引用タグはユーザーにとって、利便性の高い良品質なコンテンツになると考えますので、上手に使用していくようにしましょう。

引用タグを使用する際のポイント

最も重要なポイントは、「引用の際には必ず引用タグを使用すること」です。当たり前のことだと思われる方が多いかと思います。もちろん当たり前のことであり、必ず徹底していただきたいポイントです。

引用する際にはblockquoteタグを使用し、citeタグで引用元を明記するようにしましょう。引用タグを使用しないとコピーコンテンツと認識されるほか、出所の明示がされていないことから無断転載となる可能性もあります。

WEBサイトに掲載するコンテンツで引用する際、引用元に必ず許可をとる必要はありませんが、引用タグを使用していなかったり、引用元を明記していなかったりする場合は転載という扱いになります。転載の場合は転載元に許可をとる必要があり、許可をとっていない場合、転載元から削除するように命令されたり、訴訟問題に発展したりする可能性があります。

このように知らない内に、無断転載となっているパターンもありますので気をつけましょう。

引用タグ(blockquoteタグ、qタグ、citeタグ)の使い方

それではblockquoteタグ、qタグ、citeタグのそれぞれの使い方についてご紹介していきます。

blockquoteタグ

blockquoteタグは<blockquote>~</blockquote>と記述します。blockquoteタグで囲まれた箇所は、他のWEBサイトの内容を引用していることを明記する役割があり、検索エンジンへ引用文ということを正確に伝えることができます。

使用例としては以下になります。

検索エンジン最適化(けんさくエンジンさいてきか、英: Search Engine Optimization, SEO、サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)とは、検索エンジンのオーガニックな検索結果[注 1]において、特定のウェブサイトが上位に表示されるよう、ウェブサイトの構成などを調整すること[1]。また、その手法の総称[2]。

引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

CSSの内容にもよりますが、「“”」といった引用符が表示させたりすることで、ユーザーへも視覚的に引用文であることを伝えることができます。上記の表示は下記のようなソースコードで表示されています。

<blockquote>
<p>検索エンジン最適化(けんさくエンジンさいてきか、英: Search Engine Optimization, SEO、サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)とは、
検索エンジンのオーガニックな検索結果[注 1]において、特定のウェブサイトが上位に表示されるよう、ウェブサイトの構成などを調整すること[1]。また、その手法の総称[2]。</p>
<cite>引用元:<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/検索エンジン最適化">フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』</a></cite>
</blockquote>

qタグ

qタグは<q> ~</q>と記述します。
qタグは1行程度の短文など、改行を必要としないシンプルな引用の際に使用します。
段落を示すpタグと似ていますが、pではなくqタグです。使用用途も違いますので注意するようにしましょう。

使用例としては以下になります。

SEOの起源とは 1990年代半ば、最初期の検索エンジンが初期のウェブを登録した時に始まった。
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

当サイトでは、「」で引用文であることを表示しています。使用しているテーマやCSSの内容によっては、“”や「」、【】のような記号で引用箇所を明示されるように表示されます。
上記の表示のソースコードは下記のようなものになっております。

SEOの起源とは<q> 1990年代半ば、最初期の検索エンジンが初期のウェブを登録した時に始まった。</q>
<cite>引用元:<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/検索エンジン最適化">フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』</a></cite>

補足として、qタグを使用されるケースはあまり見かけられず、引用タグを用いるケースはblockquoteタグが主流となっております。使用しているテーマCSSの内容によっては見え方が良くないこともあります。基本的にはqタグではなくblockquoteタグを統一して使用しても問題ないでしょう。

citeタグ

citeタグは引用元を表示する際に用いるタグです。
citeタグは<cite> </cite>と記述します。

<cite>引用元:<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/検索エンジン最適化">フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』</a></cite>

上記のような記述で引用元を明示するために用いるciteタグは、下記のような表示になります。

引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

使用しているテーマやCSSの内容にもよりますが、一般的に見え方としては、上記のような斜字体になることが多いと思います。

blockquoteタグにcite属性として使用することもできますが、あくまでblockquoteタグへの属性を付与するだけなので、リンク要素がコンテンツに表示されません。著作権を管理している文化庁はWEBサイト上で出所を明示するように記載されているため、cite属性を使用する場合には別途、引用元のリンクを設置する必要があります。

引用タグの間違った記述方法

引用タグでblockquoteタグを使用する際に下記のように記載することがあります。

<blockquote>引用文</blockquote>

しかし、正確には上記の記述は間違いで、正しくは下記のような記述になります。

<blockquote><p>引用文</p></blockquote>

blockquoteタグはブロックレベルの要素に対して指定するタグですので、<p> </p>で引用文を囲んであげるようにしましょう。SEO的にもユーザーの見え方的にも特に変わりはないと思いますが、正しく記述する癖づけが大切です。

引用タグによるSEOの効果とは?

引用タグを用いることのSEOの効果については、先述もしましたが引用タグ自体にSEO的な効果は無いと考えられます。しかし、blockquoteタグなどの引用タグを使用せずに、他のWEBサイトの内容を掲載すると検索エンジンからコピーコンテンツとして認識される恐れがあります。

このような場合は、文章が掲載された日付などから判断されることがあり、先に掲載されていた方が評価され、後から掲載した方は評価を得られなくなることがあります。コピーコンテンツと認識された場合には、検索結果に表示されなくなることもあります。

Googleはユーザーにとって役に立つコンテンツを提供することを第一に考えております。正しく引用タグを使用し、ユーザーにとって有益な情報を提供できるコンテンツを作成することで、質の高いコンテンツと認識され、結果的にE-A-Tなどの指標で、SEO的にも良い影響が出ることも考えられます。引用タグについて正しく理解した上で、良質なコンテンツ作成のためのひとつの要素として活用するように心掛けましょう。

引用されるような良質なコンテンツ作りを

ユーザーにとって有益な情報を提供することで、ユーザーはそのコンテンツを共有することも考えられます。共有することで被リンクの獲得やサイテーションに繋がります。

引用されるような良質なコンテンツ作りを目指していくことは、結果的にSEO的にも良い影響が出てくることも考えられます。

引用タグに関するよくある質問

引用タグのメリットは何ですか?

引用すること自体がSEOや検索順位に効果があるというわけではありませんが、引用した部分に引用タグを設置することはコンテンツの質を高めることにつながります。

引用タグを設置しないとどうなるの?

引用タグを設置しないとコピーコンテンツと認識されペナルティになる恐れや、無断転載として様々な問題や悪影響につながってしまう可能性があります。

blockquoteとqタグは何が違うの?

blockquoteとqタグは基本的に意味は同じですが、引用する文章の長さで使い分けをします。

citeタグはどの場面でも用いられるの?

citeタグは引用元がどこのサイトかを示すためのタグなので、引用する文章の長さなど関係なくciteタグを用います。

引用タグはどのサイトでも記述方法は同じですか?

引用タグはブログやECサイトでも同様の記述方法です。blockquoteもしくはqタグ、そしてciteタグを使います。

おわりに

引用タグ(blockquoteタグ、citeタグ、qタグ)についてご紹介してまいりました。SEOの観点で大きな効果を得ることはありませんが、良質なコンテンツ作りのひとつの要素として、大切なのが引用タグです。

間違った使い方や引用タグを使用していないと、検索エンジンからコピーコンテンツと認識される可能性もあります。また、引用文は正しく引用しなければ、著作権に触れることもありますので注意が必要です。

良質なコンテンツをユーザーに提供することで被リンク獲得やサイテーションにも繋がりますので、引用タグについて正しく理解して良質なコンテンツ作りを目指しましょう。

 

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白神裕也

ディーエムソリューションズ株式会社 大阪デジタルマーケティング事業のSEOコンサルタント。 SEO対策をはじめ、ローカルSEO(MEO)やコンテンツマーケティング、エントリーフォーム最適化(EFO)など幅広く取り組む。
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