こんにちは、デジタルマーケティング研究所です。
Webサイト制作に携わった時、まず初めにつまずくことが多いのが「言葉の壁」です。様々な用語がありますが中には複雑な意味合いを持つものも多く、最初のうちにすべてを把握するのはなかなか難しいと思います。
一般的によく耳にする「コーディング」という用語もWeb制作に欠かせない工程のひとつですが、プログラミングとの違いが曖昧になっている方や、実際にどのような作業を行うのかよく分からない、といった方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Webサイト制作に関わりたての人や学びたての人など、初心者の方向けにコーディングについて分かりやすく解説していきます。
目次
コーディングとは、プログラミング言語・マークアップ言語・スタイルシート言語などを使って、ブラウザ上でWebサイトを表示できるようにソースコードを作成することです。
かみ砕いた表現をすると、コンピューターは何かしらの指示を受けないと動作できないものなので、Webデザイナーが作成したデザイン等の設計案をもとに、ブラウザ上で表示できるようにするための指示書を書いていく作業となります。
HTML・CSS・JavaScriptなどの言語を用いてコードを書くことで、
様々な表現を具現化し、ブラウザ上でWebサイトを見ることができます。
「コーディング」と合わせてよく耳にする「プログラミング」ですが、どちらもプログラミング言語を用いるため、コーディングとプログラミングの違いがよく分からない、という人も多いかもしれません。
同じ意味合いで扱われてしまうケースもありますが、厳密にいうと少し意味が異なります。
プログラミングとはプログラムを設計するというスタート地点からWebサイトを完成させるまでのすべての工程を指します。
主に下記のような流れでWebサイト完成まで進行します。
プログラミングという言葉には設計書そのものを作成することや、その設計書どおりにプログラムを記載すること、設計書が正しいかどうかのテストをすることのすべてが含まれているのです。
テストと不具合・バグの修正は、不具合・バグの修正が無くなるまで何度も繰り返して完成となります。
両者を比較してまとめると、コーディングとは「プログラミング言語などを使ってソースコードを作成すること」、プログラミングは「プログラム設計から完成までの作業全般」を指します。つまり、コーディングはプログラミングの作業工程のひとつということになるのです。
また、コーディングのみだと、いつ誰がWebサイトを訪れても同一の内容を表示しますが、プログラムが加わることで、ブログの訪問者カウントやECサイトの商品在庫数などのように表記を個々に変更することができます。プログラムが加わると指定された動作を自動で行うことや、高速で高度な計算や分析を行うことができるのです。
コーディングにおける基礎知識をご紹介します。
HTMLは「Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト マークアップ ランゲージ)」といい、マークアップ言語に分類します。マークアップ言語とは、Webページの文章を構造化するための言語です。
HTMLを使用すると、画像や見出し・段落・リンク等の文章が構成されている要素がどの位置でどのような役割を持つのかを指示することができます。
CSSは「Cascading Style Sheets(カスケード スタイル シート)」といい、スタイルシート言語に分類します。スタイルシート言語とは、Webページの様々なデザイン(スタイル)を指定するもので、見出し・段落・リンク等の文章の色や大きさ、装飾やレイアウトを指定することができます。
JavaScript(ジャバスクリプト)はWebサイトやシステムの開発に使われているプログラミング言語で、HTMLやCSSと組み合わせて使用することで動きのあるページを作ることができます。例えば、Webサイト上のポップアップウィンドウや検索機能などに使用されています。
次に、コーディングを行うために必要なスキルや知識について解説していきます。
例えばWebサイトを制作する際には、HTML・CSS・JavaScriptといった基礎的な知識が必要不可欠ですし、開発するシステムによってはPHP・Ruby等の言語や、Bootstrap等のフレームワークの知識も身につけておくことが望ましいでしょう。
コーディングを行うためには、マークアップ言語・スタイルシート言語・プログラミング言語などを理解し、記述できるスキルが求められます。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で「検索エンジン最適化」のことを意味し、ユーザーにWebサイトを認識してもらうためにGoogleなどの検索エンジンの検索結果でWebサイトの露出を増やすことや、上位表示させて検索流入を増やすための施策のことです。
SEO施策の方針は上流工程で決定されていることが多いですが、コーダーが知識を持っていると意図を十分に汲み取ることができ、より的確なSEO施策に繋がるでしょう。
CMSとは「Contents Management System」の略で「コンテンツ管理システム」を意味しており、Web制作のスキルをあまり持っていなくてもコンテンツを簡単に管理・更新できるシステムのことを指します。
開発工程ではコーダーがサイトに合わせてCMSをカスタマイズすることがあるため、CMS関連の知識を持っていると非常に役立ちます。
コーディングの時に一番気を付けなければならないのは、決められたコーディングルールを守ることです。コーディングルールとは、ソースコードをどのように記述していくのかを定めたルールのことを指します。
なぜコーディングルールが必要かというと、コーディングという仕事はコーダー個人の書き方の特徴が出やすく、誰が書いても同じようになるとは限らないものだからです。人に指示を出すやり方が人によって異なるのと同様に、コーダーによってプログラムをどのようにコーディングするのかは変わってきます。
しかし、会社やプロジェクトごとにコーディングルールを作成し、それに則って制作することで、プログラムの可読性が上がり、保守性と品質を高めることができます。
複数のプログラマーやコーダーが参加する場合、独自の記述方法を採用すると、業務のすり合わせや見直しのタイムロスがかかり、長期的に見てプロジェクトの進行に支障が出てきます。そのため、円滑にプロジェクトを進めるためには、誰が見ても記載されているのがどういったプログラムなのかが分かるように保守する必要があります。
コーディングルールを徹底することにより開発中はもちろんのこと、その後のメンテナンスのしやすさにも大きく関わってきます。
コーディングルールが守られているかどうかをチェックすることはミスを防ぐことにも繋がり、その結果品質を保って開発することができます。
決められたルールを守ると可読性が上がり、複数の人が正しくコーディングされているかどうかが判断しやすくなり、問題を未然に防ぐことができるのです。
次に、どのようにしてコーディングのスキルや知識を身につければ良いかをご紹介していきます。
いち早くコーディングが身につけるためには、以下の5つの方法がおすすめです。
「ひたすら実践し知識をなじませること」が身につけるために大切なポイントです。
スクールや書籍などでコーディングの理解を深め、コードを模写することや、目でコピーをして実際にコードを書いてみましょう。そして実際にサイトを初めから制作してみるなど、ひたすら手で覚えていくことを大事にすると自然と身につけられるはずです。
場所や時間にとらわれずに学習したい方や、最初からエディターを使って実際にコードを書いていくのはハードルが高い方には、オンライン学習がおすすめです。
オンライン学習サイトの中には、無料で学習できるものも多く、自分のペースに合わせて学習を進めることができます。
ProgateはWebサイト上でプログラミング・コーディングが学べる、初心者向けのオンラインプログラミング学習サービスです。
HTML・CSS・JavaScript等のひと通りの基礎知識について、環境を特別に用意すること無く、実際に手を動かしながら学ぶことができます。スマホアプリがあり隙間時間などを使って学習を進めやすいので、初心者の方には特におすすめのサービスです。
1つの講座が3分の動画で構成されている、プログラミング動画学習サービスです。
Progateとは違い学習環境を自身で用意する必要がありますが、環境を構築する講座もあり、初心者の方でも学びながら整えることができます。
Webサイトを制作する実践的な講座もあり、こちらも初心者の方におすすめのオンライン学習サービスです。
Schooはプログラミングの学習はもちろん、仕事で利活用できる幅広いスキルを学べるライブ動画学習サービスです。プログラミングやコーディング、Webデザインなどの知識を、業界の第一線で活躍する講師陣から学ぶことができます。なお生放送の授業は無料で聴講できる点も大きな魅力です。
IT関連の授業だけでなく、ヘルスケアや英語語学といったカテゴリも用意されているので、汎用性は非常に高いといえるでしょう。
CODEPREPはProgateと同じく、Webサイト上でプログラミング言語を学べる学習サービスです。
すべてのコースが「ブック」というオンライン書籍形式で、1冊10分程度で学ぶことができ、ブックの中で実際に手を動かしながら学習することができます。サポートは終了していますが、以下のブック等はすべて無料で使用できます。
いかがでしたでしょうか。今回は初心者の方向けにコーディングについて解説しました。
コーディングの手法は年々変わってくることもあり、今もなお変化し続けているものなので身につけるとなると膨大な量の知識が必要です。
そのため「変化に順応しつつ調べながら繰り返しコードを書く」という努力が大切でしょう。
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