URLの命名やURLの管理は、SEOの中で重要な施策の1つです。適切な認識を持たないと、SEOに悪影響を持たしているかもしれません。そこで今回はSEO対策に適切な命名方法や管理するべきポイントを解説していきます。効果的なURLの命名方法もよくある質問として回答していますので、最後まで読んでください。
SEOでURLは気にするべき要素の一つです。なぜなら、Googleが公開する「SEOスターターガイド」でURLの命名から管理を適切にすることを推奨しているからです。
URLが適切に管理されておらずテクニカルな問題がある場合は、クロールの問題やコンテンツがインデックスされない状態を引き起こす可能性があります。このようにSEOとURLは切っても切り離せない関係性がありますので、本記事及びGoogleの見解を正しく理解する必要があります。
SEOとURLの関係性を理解したところで、SEO効果を高めるURLの対策ポイントを解説していきます。SEO的な対策ポイントをマクロに区切るとすれば以下になります。
そして、マクロに区切ったポイントをミクロなポイントに分解すると以下のようになります。
マクロなURLポイント | ミクロなURLのSEO対策 |
---|---|
分かりやすいURLにする |
|
分かりやすい階層にする |
|
コンテンツに対してURLは一意を目指 |
|
これ以降は、ミクロに分解したそれぞれのURL対策ポイントを解説します。
URLの命名は、URLを見てどんなページか想起できる単語を盛り込みましょう。Googleのドキュメントでは以下のように言及しています。
”推奨: シンプルでわかりやすい単語を URL に使用する”
具体例を出して、どんなURLが推奨、非推奨となるのか確認しましょう。以下の具体例では、SEOがテーマの記事をリリースする時のURLを考えます。
推奨 | https://digital-marketing.jp/seo/ |
非推奨 | https://digital-marketing.jp/id02/ |
推奨のURLを見て頂くと、SEOがテーマの記事なのでURLに「seo」が命名されております。URLの「seo」をユーザーが見た時に、URLから何のコンテンツかを想起することが出来る点も推奨理由に挙げられます。一方で非推奨の「id02」となったURLは、どんなコンテンツか分かりません。
URLは記事テーマと関連がある意味のある単語を命名しましょう。
2単語以上でURLを命名する場合は、単語を繋げないようにしましょう。また、単語の区切りには、ハイフン(‐)を使用しましょう。以下はGoogleのドキュメントを引用したものです。
URLはハイフンを使うと効果的です。ハイフンにより、ユーザーや検索エンジンが URL に含まれるコンセプトを簡単に識別できるようになります。
SEOサービスのURLを命名する時の推奨・非推奨パターンを以下に例示しています。
推奨 | https://digital-marketing.jp/seo-service/ |
非推奨 | https://digital-marketing.jp/seoservice/ |
推奨URLのように命名することで、より分かりやすいURLで構成されています。
URLで単語を繋げる場合は、アンダースコア(_)ではなく、ハイフン(‐)で繋げましょう。Googleのドキュメントでも以下のように言及があります。
URL にはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用することをおすすめします。
アンダースコア(_)とハイフン(ー)の使用に関して、以下の変遷がGoogleのコメントにあります。
Googleのコメントの変遷
参考:Matt Cutts of Google Says Still Go With Dashes in URLs
参考:Google: We Don’t Care About Underscores Vs. Dashes In URLs
こうしてみると、2016年の発言は正確ではなく以下のような意味合いでした。
当初からアンダースコアは区切り文字として適しておらず、そこをハイフンと同処理をしようと考えていたものの、今日に至るまで実現ができていないということです。
現時点では、URLを命名する場合はハイフンを使用するようにしましょう。
ディレクトリ構造は、適切なサイト階層を反映したURLを命名するとよいでしょう。適切なサイト階層はピラミッド構造になって、親子階層が整理された状態をいいます。以下のピラミッド型の構造を例に見てみましょう。
上記のように、整理されたディレクトリ構造は親子階層がはっきりとしていて、上階層に行けば幅広い情報を見ることができ、下階層に行けばより詳細な情報を見ることができます。サイト階層を意識したディレクトリ構造にするとよいでしょう。
ディレクトリ構造は、URLに反映されますので入念な設計が求められます。既にサイト制作を済んでしまった場合は、URLの変更に伴う改修作業に膨大な工数を必要とします。そのため、特に新しくサイトを立ち上げる場合は入念な設計が必要です。
ディレクトリ構造を設計する際に、以下のようなディレクトリ構造は推奨しません。
SEOで避けるべきディレクトリ構造
不要なパラメータを持つURLは生成しない方が良いでしょう。不要なパラメータやセッションIDをもつURLは、他URLのページと同等のコンテンツを(状況次第で大量に)生成することになります。
非推奨 | https://example.com/?pc=978.52.365.80f0b48ddd0a564E.1682726400137
?以降に不要なセッションIDのパラメータが含まれている。セッションIDの数だけ、(不要な)ページが認識される可能性がある。 |
同等のコンテンツを大量に生成してしまうと、クロールしてほしいページにクロールがなされない状況に陥る可能性があります。結果、インデックスしたいコンテンツに悪影響を及ぼす可能性があります。
不要なパラメータを生成しないことと同等に、プロトコルとホストを統一しましょう。プロトコルは、URLを「http」か「https」のどちらの通信で行うかを統一します。ホストは、URLに「wwwを持つ」か「wwwを持たない」のどちらかにURLを統一します。統一先を決めたら、統一されるURLから統一するURLに301リダイレクトを行います。
SEOは、重複コンテンツを嫌います。そのため、プロトコルやホストのURL表記を統一することで、SEO評価の分散を防ぎましょう。
既に構築し終えたサイトの場合は、ここまでで紹介したURLの変更を工数面から許容しがたいかもしれません。また、どの項目をどれくらいまでやるかも判断つかないかもしれません。
そこで、今回紹介した項目に対する費用対効果を踏まえた見解を紹介します。ただし、サイトの事情次第で見解が異なる場合がありますので、参考までにしてください。
項目 | 費用対効果 |
URLの命名は単語を用い、複数の単語はハイフン(‐)を用いる | 設計時の考慮は必要ですが、既に存在するURLの変更は急務ではありません。 |
ディレクトリ構造の変更 | 複数階層を持ち、階層が深くなるサイトで中規模以上のサイトは取り組むとよいでしょう。 |
URLに不要なパラメータをつけない | 大小問わず問題の解消に努めることが推奨です。規模が大きいサイト程、悪い影響を与えている可能性があります。 |
プロトコル、ホストの統一 | 出来ていない場合、SEOに悪影響を及ぼす可能性が高いので、マストで取り組むべきです。 |
上記の見解は、サイトの事情によって異なる可能性がありますので、問題が生じている可能性がある場合は、当社含めたSEOコンサルティングサービスを提供している会社にご相談ください。
GoogleはローカライズされたURLを推奨しております。ただし、日本語をURLにする場合は、エンコードされたURLによって長い表記になるため、必ずしも推奨しません。
既に問題がないサイトは効果を実感することが難しいですが、URLに問題が発生しているサイトの多くはSEOで改善されるケースを確認しております。規模が大きいサイト程、SEOに効果的と言えます。
URLの長さは、2000文字以下であればSEOに問題を起こしません。以下、Googleのジョンミュラー氏の言及です。
私が知るかぎりでは長さに理論的な上限はないが、扱いやすく保つためには2,000文字以下に抑えることを推奨する。
ただし、URLが短い方が覚えやすく、直接入力もしやすいので、可能な限りシンプルで短いURLを推奨します。
URLに大文字を使用しても問題ありません。ただし、Googleは大文字と小文字を別のものとして認識しますので、表記は統一するとよいでしょう。一般的には小文字の表記が多いです。
URLを間違った設計にしてしまうと、改修コストが高くなることも多いです。設計後の改修は時間とコストが無駄だと感じることでしょう。だからこそ、特にURLの設計フェーズでは緻密な設計が求められます。URLの設計機会は限られていますので、自身でやる場合はGoogleのガイドラインを熟読されることを推奨します。
当社でもURL設計サポートや既に構築されたURLに問題があるかを診断することが可能です。失敗が許されない場合は、是非当社の「SEOコンサルティングサービス」にご相談ください。
この記事をご覧いただいている皆様へ。 このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開さ…
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