2018.08.06SEO記事一覧 , Web制作

CMSとは?導入するメリットと検討で気をつけるポイント

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通販サイトや、ニュースなどの情報の速報性が重要視されるサイトは、常に新しい情報を掲載し、更新していくことが求められてきます。

コンテンツの更新を行う場合、頻度が少なく範囲が小規模であれば、その都度HTMLやCSSを書き換え、アップするといったことも可能です。しかし情報量が多く、更新すべきテキストや画像などのコンテンツがたくさんある場合、人手や工数がかかり、またミスをするリスクも増えてきます。そんなとき活躍してくれるのがCMSです。

そこで、今回はCMSの基本情報、メリットやデメリット、そして導入する際のポイントなどについてご紹介します。

CMSとは

CMSは(Content Management System)、直訳するとコンテンツ管理システムと呼ばれます。

ウェブサイトを構成しているのはテキストや画像、また動画などですが、それらのデジタルコンテンツをまとめあげる形で統合・体系的に管理し、更新やコンテンツの配信などを行うシステムを指します。みなさんも一度は耳にしたことがあるWordPress(ワードプレス)も、無料で公開されているCMSになります。

WordPressのように、更新というよりはサイトを構築するシステムとして、CMSを位置付けている方も中にはいらっしゃるかもしれません。

本来ウェブサイトを作成・運用していくためには、HTMLの知識やディレクトリ構造など、システム的な部分の知識が必要でした。
しかし、CMSにより、ウェブサイトを作る際にコードを書かなくても良くなり、テキストや画像のコンテンツを管理画面から投稿するだけで簡単にサイトを作成・運用できるようになったのです。

CMSには様々な種類があり、汎用的に使えるWordPressのようなものから通販サイトの運用に適しているEC-CUBEといった特定の目的に特化したCMSなどもあります。

企業や地方自治体が利用する大規模なCMSではページごとに公開期間の設定が行えたり、コンテンツの公開を承認するためのワークフローがあったり、バージョンを管理したりといった様々な機能を持ち、担当者一人ではなく大人数で管理を行うことを前提とした機能性もつものもあります。

CMSの機能

CMSの種類はたくさんありますが、共通する機能もいくつか存在します。
たとえば、下記のような特徴があります。

  • ブラウザからサイトにコンテンツをアップできる機能
  • キーワードを利用してサイト内のコンテンツを検索する機能
  • モジュールやプラグインの追加機能
  • 多くのCMSはフリー(オープンソース)で提供

このようにCMSはウェブサイトの構築や更新に利用できる、特殊なシステムです。

ではCMSを導入した場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

CMS導入のメリット

日々の更新が簡単になる

先ほども説明しましたが、CMS導入によってコンテンツの作成と更新作業が簡単になります。

例えば、テキストをホームページに追加する場合、本来はHTMLやCSSに書き込む必要がありますが、CMSを使えばMicrosoftのWordのような形で、テキストや画像を簡単に入れ込むことができます。

そのため、更新作業を他社に依頼していた場合、CMSであればウェブサイトの知識がなくても社内で作業を完結させられるため、外注する分のコストが減らせるうえ、スピーディな対応が可能です。

作業を分割できる

数ページ程度のホームページなら一人が画像手配からテキスト作成、定期更新などを一手に引き受けて作業できますが、サービスが多様な数十ページ、数百ページにわたる巨大なサイトの場合、そうはいきません。

そこで、使うと、アクセス権限や運営担当者を複数指定できるので、役割分担ごとに効率的に作業できるようになります。そのため、変更してはいけない部分を誤って変更し、サイトに不具合が出るなどの致命的なミスが起こる心配も少なくなります。このようにサービスセクションごとにコンテンツの配信やキャンペーンの告知、更新などが行えるので、効率的です。

運用コストを削減できる

CMSの導入により外注していた更新作業が自社でできるようになるので、外注費が削減できます。
また社内でCMSを利用せずに更新作業を行っていた場合でも、デザイナーやエンジニアの工数削減ができ、人件費の削減にもなることもあります。

新たにサイトを制作する場合、CMSのテンプレートを使えば、一からデザインを起こす必要がなくなるため、コストが大幅に削減することができます。

決まったデザインでページを作成できる

CMSには運用上のメリットだけでなく、サイトデザインを行う上でのメリットもあります。

CMSはデザインフォーマットがあり、入力フォームにテキストや画像を入力するだけで、決まったデザインのページを簡単に複数作ることもできます。会社概要や採用情報、事業内容など決まったフォーマットになりやすいコーポレートサイトを作成する際も、CMSで用意されているテンプレートを使うことで簡単にページを作成できます。

SEO対策も可能

SEO対策もスムーズにできます。CMSにはW3C(World Wide Web Consortium)※が推奨するHTMLコードをもとにウェブページが構築されますが、検索エンジンはこうしたサイトに対し高い評価を与え、ページを上位に表示させます。つまり、CMSを使えばHTMLの知識がない人はもちろん、仮に知識があった人でも準拠させることが少々難しくなるHTMLコーディングを、自動的に行ってくれるというわけです。
※HTMLなどのウェブテクノロジーを標準化する非営利団体

また、テンプレートを利用していると、検索エンジンに見つけてもらいやすくなるためのメタタグを簡単に入力することができます。

CMS導入のデメリット

ここまでご紹介してきましたように、CMSにはメリットがたくさんあります。しかし一方でいくつかデメリットがあります。

初期設定に時間がかかる

どんなCMSを導入するにせよ、CMSを動かすための基本操作を覚えなくてはなりません。テンプレートやプラグインを使いこなすためには、それなりの知識とスキルが必要です。基本操作を覚えながらそれらを身につけていくので、多少根気強く取り組んでいかなければなりません。

またCMSを組み込んでいく際にも初期設定まで時間がかかる場合がありますので、CMSですぐにサイトの運用ができるというわけではありません。

月額コストがかかる場合がある

CMSには無料のものと有料のものがありますが、有料のものを使う場合導入費用が掛かります。また、ソフトウェアの購入費用やシステムに組み込む際の費用、月額の利用料金などがかかるCMSもあります。

このような場合は特に長いスパンで費用を換算し、CMS導入で費用が安くなるのかを確認し、慎重に費用対効果を測っていく必要があります。

なお、CMSを使ってサイトを新規で制作する場合は、通常のサイト制作よりも費用が高くつくケースもありますので注意しましょう。

バックアップを取り忘れないようにする

CMSはパソコン上のデータ更新ではなく、インターネット上で更新されます。作成したコンテンツをそのままウェブサーバーにアップする形になるので、パソコン上には古いデータが残らず、リアルタイムで新しいコンテンツに変わってしまいます。

もし更新したデータに不備があって、元に戻したいとなったときでもパソコン上にデータが残っているわけではないので、バックアップデータを取っておかないと戻せなくなってしまいます。

そのため、定期的にバックアップをとっておき、不備があったときのために備えておく必要があります。

既存サイトを移管する際に手間がかかる

既存のサイトやページをCMSのデザインサイトやページに移管する場合、手間がかかります。
これは既存サイトのページ数が多ければ多いほど手間と時間を要する作業となるため、移管時には作業担当者の負担が増します。

以上がCMS導入による主なデメリットです。

CMS導入する際のポイント

CMSを導入する、もしくは移管する場合は既存の運用体制のままのほうが良いのか、それともCMSを導入すべきかきちんと検討する必要があります。

目的をはっきりさせる

まずは移管する目的をはっきりとさせましょう。

  • ホームページの更新回数が多いため簡単に更新したい
  • 日々の運用コストを減らしたい
  • ホームページを新規で作るため簡単に更新できるサイトにしたい

上記のようにいろいろな目的が考えられますが、この辺りをあいまいにしてしまうと、効率的な運用が実現できず、CMSの導入するメリットが消えてしまいます。

たとえばキャンペーンを頻繁に行い、そのたびに新しいキャンペーンページを作成する場合、CMSに移管するメリットが少なくなります。なぜならCMSのデザインは決まった型どおりにしか作れないものが多いためです。キャッチコピー、画像などの位置や購入へ誘導するバナーなどはキャンペーンページ内容ごとに変更した方がいいケースが多くあります。

そのため、しっかりと目的をはっきりさせてから導入しましょう。

更新内容をはっきりさせる

つぎにどういった内容をCMSで更新するのかを洗い出します。先ほどのキャンペーンの例のように日々の更新内容によっては導入せずにページを作成した方がいい場合があります。

そのため、まずはどのような内容をどのようなかたちで更新していくのか洗い出しましょう。

また、更新者も把握しておくといいでしょう。誰がどの内容を更新するのかを明確に決めておくことで、日々の作業を効率化できます。

利用するサーバーの確認する

CMSはサーバーにインストールして利用するため、サーバー選びも重要なポイントになります。自動インストールという機能を備え、簡単にCMSがインストールできるサーバーもあれば、サーバーによっては動かないCMSも存在するため、事前にシステム要件を調べておきましょう。

このようにCMSを導入する前には、いろいろなチェックポイントがあります。更新が楽だからという理由だけでCMSを導入してしまうと、困ることもありますので注意しましょう。

CMSの機能について

CMSの機能は様々ですが下記のように様々な機能があります。

  • ホームページ自体の作成
  • テキストや画像を入力し、新規のページを作成
  • 予約タイマー機能を利用しページを公開
  • 更新者の個々にアイパスを付与
  • 管理画面上で画像サイズの変更

現在ではECサイト運用を容易にするCMSの機能も登場しており、コンテンツマーケティングができるようにオウンドメディアを設置するとか、顧客管理、アクセスや購買した人に関する行動分析から、その内容に併せてマーケティング手法をカスタムしていくパーソナライズ機能をもったものまであります。

これらCMSごとの機能を吟味し、サイトの目的に合ったものを選んでいきましょう。

有料CMSと無料CMSの違い

CMSはいろいろな種類があり、その数は1,000以上とも言われています。そのなかで無料のものと有料のものがあります。

無料だから機能が少ないとか、有料だから使いやすいといったわけではありません。無料のものはいわゆる「オープンソース」と呼ばれているもので、誰でも自由にカスタマイズでき、ほかのユーザーによってさまざまなプラグインやテンプレートが公開されている点が特徴的です。特にWordPressは様々なプラグインがあり、目的に合わせてサイトをカスタマイズすることができます。

しかし、有料のものとは違ってCMS提供側がサポートしてくれません。つまり、システムを自前で構築する必要があり、自社サイトで使いやすくカスタムする手間も含め、導入の際に時間がかかる可能性があります。

有料のものは「パッケージ」と呼ばれ、導入費用や月額料金がかかります。すでにシステムが構築されていて、基本機能も最初から使えますし、わからないことがあればサポートを受けることができます。しかし、導入コストが数百万円単位になることもあるため、導入の際には費用面に気を付けましょう。

おわりに

ここまでCMSについてご紹介しました。CMSにはいろいろな機能があり、利用する目的や社内のリソースによっては大きな導入メリットとなる可能性があります。

しかし、目的があいまいだったり、まったく知識のないまま安易に導入してしまうと余計な工数やコストが増えたりしますので、事前にじっくりと検討しましょう。

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