2011.12.02SEO記事一覧

【11月末の変動に見る】被リンク(外部リンク)に対するペナルティ、その切り分けと対応

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事をご覧いただいている皆様へ。 このページは、SEO情報ブログ「ディーエムソリューションズの社員が作った、【SEOまとめ】」にて公開されていた記事であり、2014年12月にデジタルマーケティング研究所へ統合されました。

blog-news

2011年11月末、ここ数カ月間では例を見なかった大規模な順位変動が発生しました。その動きを監視していたところ、昨今話題となっている被リンクに対するペナルティの切り分けが見えてきましたので、ここに仮説を述べさせていただきます。

はじめに

こういった記事を読まれると、順位下落=ペナルティ=被リンクの問題、と勘違いされてしまう方もいらっしゃるかもしれませんので、先に以下の記事に目を通しておくことをおすすめします。住太陽氏がGoogleからのペナルティの種類と対処法に関して網羅的に言及した極めて秀逸な記事です。 Googleガイドライン違反ペナルティの解除方法
ちなみにそもそもGoogleは年間300~400回ともいわれるアルゴリズムの更新を行なっており、 10位くらいの順位変動は日常茶飯事です。
単にコンテンツが薄かったり、競合のサイトが内部チューニングを見なおしたり、私のような稚拙なミスが原因だったりすることも多いです。

3つに分類される被リンクペナルティ

SEO会社で仕事をしておりますと、他社に依頼して満足する成果が得られなかったため、ご依頼いただくというケースが相当数あります。そして、今回11月の変動で問題になったサイトは全てそういったサイト様でした。きっと同じように困っていらっしゃる方がいると思いますので、この場で現在把握している限りの情報を共有したいと思います。

この11月末の動きを見ると、被リンクに対するペナルティは大きく3つに切り分けられると考えます。

警告型

発動契機 ウェブマスターツールに警告メールが届いたあと
順位下落幅 大きい
影響範囲 ドメイン全体
ウェブマスターツール
への警告
届く
対応策 質の悪いリンクを外し、再審査リクエスト

ウェブマスターツールに以下のようなメールが届いた後発動するタイプです。警告メールの内容は以下のようなもの(日本語バージョンもあるという話を聞いたことがありますが、私は見たことがありません)

Dear site owner or webmaster of http://www.example.com/, We’ve detected that some of your site’s pages may be using techniques that are outside Google’s Webmaster Guidelines. Specifically, look for possibly artificial or unnatural links pointing to your site that could be intended to manipulate PageRank. Examples of unnatural linking could include buying links to pass PageRank or participating in link schemes. We encourage you to make changes to your site so that it meets our quality guidelines. Once you’ve made these changes, please submit your site for reconsideration in Google’s search results. If you find unnatural links to your site that you are unable to control or remove, please provide the details in your reconsideration request. If you have any questions about how to resolve this issue, please see our Webmaster Help Forum for support. Sincerely, Google Search Quality Team

本年に入ってGoogleのスパムリンクに対する新しい取り組みとして確認され出しましたが、すぐに順位下落引き起こす様子はありませんでした。
しかし11月末に入って様相は一転。以下のような現象が報告されています。 Googleが広範囲な外部リンク購入サイトにペナルティを科し始めた(Strategic Webmarketing)
上記の記事によりますと、順位下落があったのは11月17日。今回の変動は11月末日ですから、おそらく制裁のアルゴリズム自体はすでに実装済みだったのでしょう。

「警告型」の対応策は再審査リクエストです。ここでもまた住太陽氏のブログから、リクエスト時の文例を引用させていただきます。

SSEO会社を利用し、有料リンクを購入してしまいましたが、この度この契約を解除しました。 利用していたSEO会社は◯◯◯◯株式会社で、URLは以下の通りです。 http://www.badlinkbender.jp/ 当方で確認済みの不正なリンク元と、そのリンクの削除の状況については、次のファイルにまとめました。削除が完了していないリンクも残っていますが、これが精一杯であることをご了承いただければと思います。 http://www.example.com/report.csv どうぞよろしくお願いいたします。

ただ、自動生成型のリンクを使っている会社と契約してしまい「リンクが剥がせない」「リンクのURLを教えてもらえない」というトラブルも多いと思います。その場合は、大変ですが、Open Site Explorerなどの被リンク調査ツールからリンクの一覧をダウンロードし、不正なもののみをリスト化(ここが大変、ナチュラルリンクまで含めてしまわないようにひとつひとつ目視確認する必要がある)して、以下の文章を使ってください。

SEO会社を利用し、有料リンクを購入してしまいましたが、この度この契約を解除しました。 当方で確認済みの不正なリンク元については、次のファイルにまとめました。 利用していたSEO会社は◯◯◯◯株式会社で、URLは以下の通りです。 http://www.badlinkbender.jp/ 当方で確認済みの不正なリンク元については、次のファイルにまとめました。 http://www.example.com/report.csv 問題のリンクについてですが、該当の企業に問い合わせたところプログラム上全て削除することが困難とのことでした。 そのため削除が完了していないリンクも残っていますが、これが精一杯であることをご了承いただければと思います。 つきましては、大変お手数ですが問題となっているリンクの無効化とサイトの再審査をお願いできますでしょうか。 どうぞよろしくお願いいたします。

過剰アンカーテキスト型

発動契機 随時(月末のインデックス見直し時が多い)
順位下落幅 特大
影響範囲 特定ページ、特定キーワードのみ
ウェブマスターツール
への警告
届かない
対応策 アンカーテキスト変更をお願いする
企業グループサイトでおかしな相互リンクが
無いか確認する

2011年前半に出現したペナルティ。これはいろんな所で言及されているのでご存知の方も多いのでは無いでしょうか。例えば
SEO
のような目標キーワード完全一致のリンクが被リンク全体に占める割合が高すぎると発動します。 下半期に入ってさらに強化され、
SEO
SEO対策
SEOまとめ
のような「目標キーワードが含まれたリンクばかり」という状況も制裁の対象になりました。
なお、いずれの過剰アンカーテキスト型の場合はウェブマスターツールに警告メールはきません。

対応策としてはウェブマスターツールから被リンクの一覧をダウンロードし、リンクをくださってるサイトオーナーの方にアンカーテキストの変更をお願いするなどの方法が考えられます。
しかし自動生成型のリンクを使っている会社と契約してしまい「リンクが剥がせない」「リンクのURLを教えてもらえない」というケースでは残念ながら八方塞がりに近いです。一つの方法として再審査リクエストが考えられますが、もともと警告の届いていない機械的なアルゴリズムによるペナルティなので受理してもらえるかどうか定かではありません。
少し前までは301リダイレクトでドメイン変更してしまえば回復する、という究極奥義がありましたが、Googleはこの点にも対策を打ち始めているという情報が入っています。

無効化型

発動契機 随時(月末のインデックス見直し時が多い)
順位下落幅 競合度による
影響範囲 ドメイン全体のPR
ウェブマスターツール
への警告
届くことがある。
また、届いていなくて粗悪な披リンクを
受けていればほぼ無効化型
対応策 警告型に発展する可能性があるので
契約をやめて、剥がす。

最後の「無効化型」は正確にはペナルティではありません。単なるアルゴリズムです。ただ、ペナルティと勘違いしやすいのであえて分類に含めています。

2010年後半ごろから、明らかにコンテンツの質が低く、発リンクの数が多いいわゆるスパミーな被リンク用サイトがどんどんインデックスを抹消されるようになりました。ただ、なんだかんだいいながらリンクジュースを渡しているであろう粗悪なリンク用サイトもまだまだ残っていました。

が、その動きが本年10月ごろよりさらに加速。Googleの徹底的な粛清が始まっています。

以下はそんな被リンクをもらってしまったとあるサイトの順位の動きです。

キーワード G検索回数 11月30日 12月1日
A 3600 10 83
B 1000 11 16
C 880 6 8
B + 地域
(大都市)
660 12 17
A + 地域
(大都市)
590 13 25
E + 地域(駅) 91 1 4
B + 地域(駅) 1 1
A + 地域(駅) 1 2

11月末の変動でかわいそうなぐらい順位が落ちてしまいました。一見すると「警告型」か?と思いウェブマスターツールを確認してみるも、メールは届いていません。

そこで、被リンク元のCSVファイルをダウンロードしてみてみると出るわ出るわ、「他人のブログをコピーしたサイト」や「APIを使ってコンテンツを引用しただけのサイト」「WordPressのデフォルトテンプレートのまま大量の外部リンクを埋め込んだサイト」など。その数も尋常ではありません。しかも軒並みインデックスされていないようです。

これらのうち一部をGoogleは有効なもとして認識してしまっていたのだと思います。しかし今回の更新で取締をさらに強化したアルゴリズムを広範囲に適用し、PageRankの受け渡しもストップしたものと思われます。

よくよく見ると検索回数が多い≒競合度が高いものほど下落幅が大きいのがわかります。これは単純にドメイン全体のPageRankが定価したため、競合に負けたためです。競合度が高いほど追い抜いていくサイトが多かったんですね。

補足:警告メールが来ても「無効化型」の方が多い

実は私がウォッチする限り、警告メールが来ても「無効化型」の動きをしているケースがほとんどです。Strategic Webmarketingさんケースのような極端な動きは(今のところ)レアな部類だと思います。

また、Googleによる「警告型」と「無効化型」の判定条件もよくわかりません。どちらも悪質なリンクを大量に取得していることに変わりは無いように思うのですが・・・いずれにせよ、「無効化型」から「警告型」に発展する可能性も十分にあると思いますので、リンク元を特定し、対処しておくべきでしょう。

不正なリンクを徹底的に排除するGoogleとこれからのSEO会社

徹底的に不正なリンクを排除する動きを見せるGoogle。この動きは今後も変わることはないでしょう。個人的には、これからのSEO会社は以下のいずれかの道を追求していくことになるのでは無いかと考えています。

超高品質被リンク提供型 ・・・取引先多い。比較的安価、主に成果型で提供。 一般ユーザーが望むレベルのサイトを幅広い分野で、しかも量産できるかが鍵(つまり課題はコスト)。

ナチュラルリンク獲得支援・ロングテールコンサルティング型 ・・・取引先少ない。前者に比べて高価、主に固定Fee型で提供。 クリエイティブとコミュニケーション・知識・センスに優れたコンサルタントをどれだけ確保できるかが鍵(つまり課題は人材開発)。

またWebマスターとしては、とにかく剥がせないリンクは買わないことです。再三述べている通り最悪の場合対処不可能になってしまいます。

今回の記事はお役に立ちましたでしょうか?最後までご覧いただきありがとうございます。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
The following two tabs change content below.
片川 創太

片川 創太

2014年12月までディーエムソリューションズ株式会社SEO対策チームに所属。「SEOは実装」を信条に、コミュニケーションを重視するスタイルで数多くのサイトのコンサルティングを手がける。内部施策に関して造詣が深く、「SEOまとめ」というtwitterアカウントを通じて日々情報発信を続けている。 Twitter: SEOまとめ